ペットへの思いを形に!ペット供養品『Recolle(レコレ)』のご紹介
今は「ペットも家族の一員」と考える時代になりました。
人間と比べて寿命が短いワンちゃんやネコちゃんとお別れすることになったあとも、ずっと家族として身近に感じられるようなペットの供養品が増えてきています。
そんなペット供養品のなかでも、ひときわおしゃれでこだわりのある製品を展開しているブランドが「Recolle(レコレ)」です。
今回のライフエンディングジャーナルでは、ペットとの辛い別れを経験した木工職人とジュエリー作家、そしてプロダクトデザイナーが力を合わせて作り出す、ペット専用供養品「Recolle(レコレ)」を紹介します。
この記事の目次
さまざまなプロフェッショナルが作るRecolle(レコレ)とは
アルバムメーカーの株式会社神原と2012年に設立されたデザイン事務所・スタジオスルメが企画・プロデュースする「Recolle(レコレ)」は、ペット専用供養品のブランドです。
最愛のペットに対する祈りの場所を製作して、通販を展開しています。
Recolle(レコレ)の3つの特徴
Recolleには他のペット専用供養品にはなかなか見られない、3つの特徴があります。
- 職人が手仕事で製作
- 日々の暮らしになじむデザイン
- ジュエリー作家が手掛ける祈りのかたち
知れば知るほど、製品の奥深さを理解できるでしょう。
職人が手仕事で製作
Recolleの製品は職人が、一つひとつ心を込めて製作しています。天然素材の温かみと優しい風合いは、職人の手作業だからこそ感じられるものです。
日々の暮らしになじむデザイン
Recolleの製品はすべてプロダクトデザイナーがデザインと設計を手掛けています。いつものお部屋の中に、そっとなじんでくれるデザインが印象的です。
ジュエリー作家が手掛ける祈りのかたち
製品に使われている、温かくて優しいかたちをした真鍮パーツは、ジュエリー作家が心を込めてひとつひとつ丁寧に作っています。「祈り」をモチーフにしているパーツからは、安らぎを感じられます。
Recolle(レコレ)の製品一覧
Recolleの代表的な製品は、以下の4つです。
- BOOK
- FRAME
- HOUSE
- 粉骨サービス
BOOK
BOOKは本のような形をした、携帯できるペット用のミニ骨壺です。内部にはペットの写真とご遺骨を収められます。真鍮のプレート部分には名入れが可能で、税込33,000円です。
FRAME
FRAMEはペットの写真と遺骨を内部に収められるフォトフレーム状の骨壺です。天然木を使っていることから温かみを感じられるデザインに仕上がっています。税込61,600円です。
HOUSE
ペットが亡くなった後もそこで安らかに暮らしているような、遺骨を包み守ってくれるような、そんな願いを込めてお家型に作られたペット専用の骨壺・HOUSE。祈りをモチーフにした真鍮チャームは十字架・お星さま・光の輪の3種類から選べます。税込46,200円です。
粉骨サービス
粉骨サービスでは粉骨士の資格保有者が実際に粉骨し、HOUSE・FRAME・BOOKの製品いずれかに納骨したうえでお客様にお戻ししています。対面でご遺骨を預かることにこだわっているため、対象地域は東京都23区内と埼玉県に限られますが、地域外の方も相談可能です。このオプションサービスは税込27,500円に設定されています。
Recolleはおしゃれで、他社ではあまり見られない製品がたくさんそろっていますね。
そこで今回はRecolleの製品デザインを担当しているSTUDIO SURUMEプロダクトデザイナーの菊池光義さんからお話を伺いました。
プロダクトデザイナー・菊池さんのインタビュー
開発に携わる方々が実際にペットとのお別れを経験したことでRecolle(レコレ)がうまれたとHPで拝見しました。供養製品の開発・販売を行おうと思われた背景を詳しくおきかせください。
菊池さん:私が初めてペットのための祈りの場所について考え始めたのは、最愛のペットであるハリネズミが亡くなってしまったときでした。その時初めてペット火葬を経験したのですが、丁寧に弔っていただいたことで、気持ちの面でもきちんとお別れできました。
ですが和柄の布に包まれ、「故ハリネズミ○○○君」と書かれた骨壺を家の中で目にするたびにハリネズミの死を思い出して気分が落ち込む、いわゆるペットロスの状態から抜け出せない日々が続いていました。
そんなとき、仕事で出会った職人さんたちに自分がペットロス状態であることを打ち明けたところ、すごく共感してもらえたのです。
職人さんたちもそれぞれ過去にペットを亡くした経験があったようで、「きっと自分たちと同じような気持ちを抱いている人も多いのでは」という話になりました。
そして、「自分たちでペットのための祈りの場所を考えてみよう」という話になり、知恵を出し合いながら『Recolle』を設立しました。
とても素敵なエピソードがあったのですね。製品を開発される過程で、苦労されたこともあったのではないでしょうか。
菊池さん:開発当初は方向性がなかなか決まらず、この形に落ち着くまでが一番大変でした。
決まるまでは夜遅くまで話し合い、数えきれないくらいのアイデアが出ましたが、最終的にはシンプルな形に落ち着いたような気がします。
ブランドの名前を考えるのも大変でしたね。いつまでも決まらず途方にくれていたときに、海外在住経験のある知り合いが英単語の「Recollect」をもじった「Recolle」がかわいくていいのでは、と提案してくれました。
今でもとても気に入っている名前です。
私もとても素敵な名前だと思います!
Recolleの製品はジュエリー作家が手掛けているためかシンプルで日常になじむ、おしゃれなデザインばかりですね。「祈り」をテーマに作られているそうですが、具体的には何を大切にして製作されていますか?
菊池さん:部屋の中にやさしく溶け込むような、祈りの場所であることを大切にしています。私はペットの供養で一番大切なのは、飼い主さんが旅立ってしまった子と向き合える場所を作ってあげることだと考えています。
その居場所となる供養品が仏壇のような見た目だと、どうしても死を連想しがちになるので、日常のライフスタイルにすっとなじみつつ、手を合わせるときにはきちんと祈りの場所になってくれる。そんなことを考えてデザインした結果、今のかたちに行きつきました。
きちんと思いに向き合うものだからこそ、人の手できちんと作ることにもこだわっています。そんな私の気持ちを組んでくれてか、木工職人さんやジュエリー作家さん、アルバム職人さんも本当に丁寧に作ってくれています。
すごく素敵な気持ちが詰まっているのですね。今後は製品の種類を増やす予定はありますか?お客様から人気の製品も教えていただきたいです。
菊池さん:今後は飼い主さんの気持ちに寄り添った製品やサービスをより多く展開していきたいと考えています。
まだまだ立ち上げて間もないブランドなので、より多くの人にRecolleを知ってもらいたいですし、ペットを亡くして悲しい気持ちを抱えている方に製品を届けていきたいですね。
一番人気の高い製品は「HOUSE」です。きっと、旅立ってしまった子が身近なおうちで暮らす想像をしている人が多いからではないでしょうか。
また、製品ではありませんが、粉骨サービスを依頼される人も増えています。粉骨は「とことんお客様に向き合いたい」という思いで散骨士の資格を取得した、神原の山口さんが行っています。
いろいろな人の思いが製品にはつまっているのですね。最後にライフドットのユーザーへ、一言メッセージをお願いします。
菊池さん:大切なペットを亡くした悲しみは、本当に耐え難いものだと思います。ですが明るい気持ちであの子のことを思い出してあげられたら、安心して天国に旅立てるのではないかと思います。
お部屋の中で笑って思い出せるように、そして優しい気持ちで手を合わせられるような祈りの形を生み出せたらと願い、僕らは活動しています。最愛のあの子と過ごした日々も、旅立ってしまってからの日々もどちらも大切にしていきましょう。
ペットのご遺骨をやさしく包み込んでくれるRecolleの製品には、たくさんの職人さんの思いが込められているのですね。貴重なお話をありがとうございました!
『Recolle(レコレ)』の運営会社概要
Recolle (レコレ)公式サイト | https://www.Recolle.net/ |
デザイン | STUDIO SURUME https://www.studio-surume.com/ |
企画・販売 | 株式会社神原 https://www.kambarajp.co.jp/ |
お問合せ | https://thebase.in/inquiry/butsudan-official-ec |
編集後記
粉骨といえば「散骨をする際のオプション」として料金表に加えている散骨業者が多い中、粉骨だけをしてくれる業者は、多様な供養方法を模索している現代人にとって非常にありがたい存在です。リーズナブルな料金体系や、英語の粉骨証明書を作成してくれるなど、さまざまな事情を抱えた遺族の立場を配慮したサービスに、あたたかみを感じました。
ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。