【お墓の基礎知識】目的や種類・後悔しない選び方を徹底解説

【お墓の基礎知識】目的や種類・後悔しない選び方を徹底解説

先読み!この記事の要点

  • お墓の役割とは、故人の遺骨を納めて供養する場所であり、生きている人たちの祈りの場所でもある
  • お墓の多様化が進み、石のお墓だけでなく「樹木葬」や「納骨堂」の人気が高まっている
  • お墓を選ぶポイントは「自宅からの近さ」「費用」「お墓タイプ」の3つ

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お墓探しのポイントはしっかりと情報収集をし、比較検討をすることです。
まずは自宅近くにどんなお墓があるか情報収集をしてみましょう。

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4つの質問で見つかる!

Q. お墓は代々継いでいきたいですか?


気になる霊園・墓地があれば、お気軽にパンフレットを取り寄せてみてくださいね。

お墓ディレクターが解説!お墓の基礎知識

お墓には亡くなった人の骨(遺骨)を納骨するスペースがあり、祀る(まつる)シンボルとして墓標が備え付けらます。

先祖代々続くお墓の場合は、先祖と自分たちや子孫との繋がりを感じることができる場所でもあります。

しかし、昨今では、このお墓の在り方についての考え方が多様になっています。

お墓はいらない!?お墓がもつ役割

お墓には、

  • 「故人の遺骨を納めて供養する場所
  • 「生きている人たちの祈りの場所

という2つの役割があります。納骨のする際に魂入れの儀式を行うため、お墓には故人の魂が宿ります。そして、お墓の前で手を合わせることで冥福を祈り、感謝を伝えることができます。お墓とは、ご先祖様のことを思い出すきっかけとなる大切なものなのです。

この記事では、お墓の種類や歴史、またお墓参りのマナーに関して、お墓ディレクターの編集者がわかりやすく解説しています。最後まで読むことで、お墓に対する考え方の参考になれば幸いです。

また、長い記事のため、気になるところだけ読み進めていただいても結構です。そして情報は、今後も定期的に更新していきます。ときどき読み返してもらえると、新たな考えのきっかけとなるかもしれないです。

お墓とは、遺骨を保存するための空間と礼拝の対象物

お墓とは、故人の遺体や遺骨を埋葬して礼拝する場所のことです。とりわけ現代では、石の目印(石碑)を建てたものを概して「お墓」と呼ぶことが多いです。

しかし広く捉えようとすると、埋葬した場所のうえに盛り土をした土まんじゅうや、塔婆(とば)のような木でできた墓標も「お墓」に含まれます。昨今注目を浴びている樹木葬納骨堂も、「お墓」に含むことができるでしょう。

現代行われている供養の種類と費用相場

供養とは、死者に向けてお供え物をしたりお経を読んだり、冥福を祈ることです。
お墓は、この供養を行うための対象として、人々に大切にされてきました。

お墓や供養のスタイルは、その時代の人々のニーズに応えるため、形を変えたり種類が増えたりしていきました。

現代の日本で主流な供養の種類を紹介します。

一般的な日本のお墓

継承墓
(相場:100~350万円)

墓石を建てるタイプで、先祖代々の墓として継承されていきます。「○○家之墓」「先祖代々之墓」などと刻まれていることが多いです。

大樹が生えている緑の丘

樹木葬
(相場:20~80万円)

墓石を建てる代わりに木を植えて、樹木をお墓の目印(墓標)とするお墓のことです。個別に遺骨を納骨するタイプと、合同で納骨するタイプがあります。詳しくは「樹木葬のトラブルはある?メリット・デメリットや種類を紹介」の記事をご覧ください。

仏壇式の納骨堂

納骨堂
(相場:40~100万円)

遺骨を納めるための納骨スペースを備えた建物のことです。仏壇型、ロッカー型、自動搬送型など大きく6種類があります。永代供養が基本です。詳しくは「納骨堂の費用・種類・特徴を比較!お墓との違いや注意点」の記事をご覧ください。

永代供養霊前

永代供養墓(合祀墓)
(相場:5~30万円)

先祖代々のお墓「継承墓」とは対象的に、次の世代に継がないお墓のことを「永代供養墓」と言います。詳しくは「永代供養の種類や費用相場は?メリット・デメリットも解説」の記事をご覧ください。

海洋散骨

散骨
(相場:3~30万円)

遺骨をパウダー状にして遺灰にし、海や山などに撒く方法です。最近では、宇宙に撒く宇宙葬や風船で飛ばすバルーン葬など、さまざまな散骨の方法があります。

手の中にあるハートのペンダント

手元供養
(相場:数千円~50万円)

自分のそばや自宅に遺骨を置いて供養をします。おしゃれな骨壷を仏壇に置く方法や、遺灰をダイヤモンドなどに入れてアクセサリーにする方法が主流です。

石材を使用したお墓の形

一般的に石材店で発注するお墓の形には、大きく分けて4種類あります。石材は自由に加工できることから、お墓に決まった形はありません和風のお墓にも、さまざまなデザインがありますが、近年では洋風デザインのお墓も増え、とくに宗派不問の霊園に行くとバラエティに富んだ石碑を目にします。

先祖代々のお墓

和型墓石
(相場:約165.2万)

伝統的な縦長の形をしたお墓です。「○○家之墓」「先祖代々之墓」などと刻まれていることが多いです。

花が供えられている五輪塔

五輪塔
(相場:約160万円)

丸い飾りがついた三角形の屋根の下に球形、四角形の石が連なっている形をしています。それぞれの形に意味があり、自然界の五大要素「空」「風」「火」「水」「地」を表しています。和型墓石の一種です。

霊園

洋型墓石
(相場:約160.5万円)

横長で背が低くすっきりとしたデザインの形をしたお墓です。洋型墓石は、形状により6種類の型があります。

デザインに凝った墓石

デザイン墓石
(相場:約166.5万円)

各石材店が独自に開発したり、オーダーメイドで発注したりして作られるお墓です。デザインは実にさまざまです。

※墓地の使用権利の取得費用・墓石工事費等を含む。費用参照元⇒2018年版 全優石お墓購入者アンケート調査結果

お墓の選び方は承継者(子孫)の有無が重要

石を建てるタイプのお墓を選ぶ際には、継承者の有無がカギになります。誰が入るお墓か、承継する人がいるかどうかによってお墓のタイプは異なるからです。

例えば、下記のようなケースが考えられます。

  • 両親の入るお墓を建てていずれは自分や自分の子どもも入る
  • 自分は婚家のお墓に入るので実家の両親のみが入る
  • 生涯独身を通すので自分だけのお墓を建てる

お墓選びの際には、残された人たちのことも考える必要があります。亡くなった後に、誰がどのように供養するかでお墓の選び方が変わるでしょう。

では、どのような場合にどのお墓を選ぶと良いのか紹介します。

承継者がいて継ぐ場合「継承墓(けいしょうぼ)・家墓(いえはか)」

竿石に「○○家之墓」などと彫るタイプのお墓で、家墓は家族が代々入る一般的なお墓です。

家墓は親から子へ、子から孫へと代々受け継がれていくお墓で、家族の遺骨を合祀するお墓です。
そのため、自分たちが亡くなったあとでも、子どもや親族にお墓を承継する人がいることが建墓の条件です。
最も一般的と言ってよいお墓で、累代墓、代々墓、先祖墓とも呼ばれます。

家族以外が継ぐ可能性がある場合「本尊墓」

竿石に「南無阿弥陀仏」「南無妙法蓮華経」なとと彫るタイプのお墓です。
亡き人を仏と見て拝むお墓で、宗派に沿った語句を彫り入れます。
「○○家」とは彫らないので、承継者以外の姓の違う子どもなども入ることができます。

なお、本来、仏教には家の概念はなく、亡き人は仏弟子として出家するため、家墓ではなく本尊墓が正式とされます。

独身者や継承者を望まない場合「個人墓」

特定の1人だけの遺骨を納めるお墓が個人墓です。個人墓では、お墓を承継する人がいないので、お墓の管理については永代供養の契約を結ぶ必要があります。

三十三回忌までや五十回忌までなど、墓地ごとに永代供養の期限は決まっています。それ以降は他の人と一緒に合祀されます。承継する家墓がある人でも、それとは別に個人墓を建てるケースもあります。

一人っ子同士で夫婦となった場合におすすめの「夫婦墓」

夫婦のそれぞれの先祖を一緒に祀る両家墓で、夫も妻もお墓の承継者である場合などに、1つのお墓で両家の供養ができるようにと作られるお墓です。両家墓として1つのお墓を建てて、そこに双方の両親を祀る方法があります。

両家の宗派が違う場合の調整や両家の縁者への周知、将来誰が供養するかなどの問題は残ります。

自然葬の種類とメリット・デメリット

自然葬とは、石のお墓ではなく、海や山などの大自然に遺骨や遺灰を還す葬法のことです。

大自然に遺骨を還すという自然回帰への思想や、墓守が不要だという合理性などが挙げられます。

樹木葬(20万~80万円)

樹木葬

樹木のもとに遺骨を収蔵するお墓。お墓の標が樹木です。

メリット
自然に還ることができる
墓石のお墓より費用が安い
後継者の必要がない
個別の石がある場合が多い
デメリット
交通アクセスがよくない
合祀墓や散骨と比べ費用が高い
継承できないことが多い

海洋葬(3万~30万円)

海上散骨

海の沖で遺骨をパウダー状にして撒き供養する方法です。

メリット
自然に還ることができる
墓石のお墓より費用が安い
後継者の必要がない
デメリット
お墓参りができない
天候によって実施できない可能性がある

宇宙葬

宇宙葬の打ち上げの様子

遺灰をカプセルに収め、宇宙に飛び立つロケットに乗せて宇宙へと散骨します。

メリット
新しい供養法で珍しい
後継者の必要がない
デメリット
打ち上げが失敗する可能性がある
打ち上げ後の軌道が追いきれない

バルーン葬

バルーン葬

巨大な風船に遺灰を詰め、大空(宇宙)へと飛ばします。散骨先は宇宙です。

メリット
新しい供養法で珍しい
後継者の必要がない
デメリット
打ち上げは一人分ずつしかできない
天候によって実施できない可能性がある

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納骨堂の種類とメリット・デメリット

納骨堂とは、建物の中で遺骨を保管してくれる場所のことを指します。代表的なタイプをご説明します。

ロッカー型(約20~80万円)

ロッカー式の納骨堂

鍵をかけられるロッカーの中に骨壺を納める。

メリット
作りがシンプル
費用が比較的安い
デメリット
下段は人気がない

仏壇型(約50~150万円)

仏壇タイプの納骨堂

屋内に並んだ小型仏壇の下部に骨壺を納める。

メリット
スペースが広い
お参りがしやすい
家族で遺骨を納められる
デメリット
費用が比較的高め

墓石型(約100万円)

墓石タイプの納骨堂

屋内に並んだ墓石の下部に骨壺を納める。

メリット
従来のお墓に近い
お墓参りのイメージを持てる
デメリット
墓石は小さい
費用が比較的高め

位牌型(約10~20万円)

位牌タイプの納骨堂

骨壺は一ヶ所に集められ、お参りは位牌に向かって行う。

メリット
比較的費用が安い
デメリット
統一位牌を用意しなければならない
遺骨の管理方法が寺院ごとに異なる

自動搬送型(80~150万円)

自動搬送式の納骨堂

骨壺は一ヶ所に集められ、お参りスペースに自動搬送されてくる。

メリット
アクセスが良い
比較的新しく施設が綺麗
デメリット
費用が比較的高い

納骨堂については「納骨堂の費用・種類などの基本を紹介!お墓との違いは遺骨の収蔵先」でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

墓石を建てる理由

お墓のリフォームは石材店に任せよう!

お墓は昔から、故人の冥福を祈る対象と先祖が生きた記録として建てられてきました。

お墓に石が用いられてきた理由は、石が他の自然物と比較すると、耐久性や堅牢制が優れているからです。
長年雨風に打たれても、溶けることなく存在しています。

お墓は一代だけではなく、両親や祖父母と続く先祖を祀るものです。
何世代も続く命の連続性を見守ってくれるものとして、石が選ばれてきました。

お墓がないことで戸惑う人もいる

お墓を持たない新たな供養法は、ここ5年から10年で注目を浴びています。
少子高齢化や単身者の増加から、お墓の維持が困難だと考える人が増えているからです。

そのような実利性から見れば、お墓がない方が、楽で、負担が少なく、費用もかからないのでいいように見えます。

しかし、人間というのは面白いもので、ふとしたことで”目に見えないもの”の存在を感じ、考えるものです。

すでにこの世界からはいなくなってしまったご先祖様に会いたい! と思った時に、お墓がないことで戸惑いを感じる人はとても多くいるようです。
お墓は、自分のルーツである両親や祖父母や先祖に会える場所です。

また、親戚などこの世に生きているもの同士が集まれる場でもあります。
墓じまいが叫ばれて久しい時代ですが、いま一度お墓のよさを考えてみるのもよいかもしれませんね。

石のお墓を建てるメリット・デメリット

墓石を使用したお墓は、費用も軽自動車が購入できる金額と同じくらい高額です。だからこそ、お墓を建てるメリットだけでなくデメリットも把握しましょう。

お墓を建てることで得られるメリット

お墓を建てることで得られるメリットは、下記3点が挙げられます。

メリット

  • 個別に祈る場所・対象がある
  • 遺骨を安心して収蔵することができる
  • 先祖代々と自分のつながりを感じることができる

メリット1:個別に祈る場所・対象がある

お墓は祈りの場所です。しかも、自分たち家族の個別のものです。お墓の中にいるのも、自分たちのご先祖様です。先祖や家族に会いたいとき、悩みや不安があって祈りたいとき。そうしたときに自分たちだけの祈りの場となるのが、お墓です。

親が子を助けるように、ご先祖様は受け入れてくれるでしょう。日本人は、神や仏といった概念的な神仏だけでなく、かつてのこの世界に確実に生きた自分たちのご先祖様にも手を合わせてきたのです。

メリット2:遺骨を安心して収蔵できる

土の中に収蔵して、供養のための石塔を建てることで、遺された人たちは安心できるでしょう。遺骨の処遇を巡って心が落ち着かない人というのがいます。お墓を建てることで安心して収蔵できます。

メリット3:先祖代々と自分のつながりを感じることができる

お墓には先祖代々の遺骨を収蔵します。そして、お墓の中で眠る先祖代々の名前をお墓に刻みます。
お墓参りをすることで、私たちは先祖や自分たちのルーツを感じることができ、この世に生きることを感謝することができます。

お墓を建てることで考えられるデメリット

お墓を建てることで、維持をするためのメンテナンスなどの負担が増えます。考えられるデメリットは、大きく分けて3点です。

デメリット

  • 跡取りがいない場合に、お墓の維持が困難
  • お墓が遠方にあると荒れがちになってしまう
  • 他の方法に比べて、費用がかかる

デメリット1:跡取りがいない場合に、お墓の維持が困難

子や孫がいれば維持の方法も考えられるでしょう。
しかし、昨今は単身者世帯が増加し、結婚はするものの子供を作らない選択をする夫婦も増えています。面倒を見てくれる人がいないと、お墓はゆくゆく無縁墓になってしまいます。

デメリット2:お墓が遠方にあると荒れがちになってしまう

住んでいる場所とお墓が離れていると、なかなか満足にお墓参りできません。
お墓参りが疎遠になってしまうと、墓地内は雑草が生え、荒れてしまいます。
そのことが気がかりになってしまうと、逆にお墓の存在が負担に感じられるようになってしまうでしょう。

デメリット3:他の方法に比べて、費用がかかる

お墓を建てるためには、墓地を取得して墓石を建立しなければなりません。
墓石の建立までにかかる費用は200万円から300万円もかかると言われています。

最近では、樹木葬や、室内墓や、永代供養など、さまざまな供養の方法が登場しています。
これらと比べても、お墓の建立は群を抜いて費用がかかってしまうのです。

お墓を建てる流れ

お墓を建てるためには、大まかに下記の流れとなります。

  1. 墓地の使用権利を取得する
  2. 依頼する石材店を決め、契約する
  3. 石材店による工事→完成
  4. 寺院による開眼供養と納骨

一つずつ、詳しく解説していきます。

ステップ1:墓地の使用権利を取得する

お墓を建てるにはまず墓地の使用権利(永代使用)を取得しなければなりません。

お墓を建てる場所は、公営霊園、民営霊園、寺院墓地、共同墓地などさまざまな形態の霊園・墓地から選ぶことができます。
立地や条件など、お墓を建てる人によってふさわしい場所はちがいます。

希望条件を出し合い、優先順位をつけるのをおすすめします。そして、条件に該当する霊園・墓地の資料請求を行い比較検討すると良いでしょう。

また、「管理の丁寧さ」「歩く道の補整具合」など資料ではわからない点を確認するため、実際に現地へ見学に行くとより良いです。

一生に一度あるかないかのお墓を建てる場所です。十分に検討し、自分たちにとって納得のいく墓地を見つけましょう。

ステップ2:石材店を決め、契約する

墓地の使用権利を取得したならば、次は実際に墓石を建てる施行業者を決めます。

業者を決める際には、2~3社から見積もりをとることをおすすめします。
墓石業界にはメーカーの希望小売価格はありません。小売店のさじ加減で、同じ大きさ、同じ形のお墓でも大きく費用が異なります。

また、お墓に携わるスタッフの人柄も大切な要素です。
比較検討することで、費用だけでなく、人柄や、石材店の信用度などを総合的に判断しましょう。

なお、お墓を建てる墓地や霊園によっては、石材店の指定があります。
その場合でも、可能であれば指定石材店以外からも見積もりをとりましょう。そして、指定石材店の見積もり金額が妥当なのか判断材料にするのをおすすめします。

もし費用に納得いかない場合は、早い段階で石材店と交渉するのが良いでしょう。

ステップ3:石材店による工事

石材店による墓石工事は主に3回に分けて行われます。

基礎工事

墓地の地盤を固めます。鉄筋を入れてコンクリートで基礎を作ります。

遺骨が納まるカロート部分は底部を固めないようにします。遺骨が土に還るようにするためです。

外柵工事

墓地の四方を囲む外柵を据え付けます。併せて、遺骨を納めるカロートを設置します。

石塔据付工事

最後に、石塔を据え付けます。その他、霊標や灯篭などの付属品も据え付けます。

ステップ4:寺院による開眼供養と納骨

石塔が完成してもそれはまだ「お墓」ではありません。
寺院に開眼(入仏)してもらうことで、お墓はお墓となります。
開眼供養(法要)には、家族や親戚も集まって、行いましょう。

また、遺骨がある場合は開眼法要と併せて納骨式が執り行われるでしょう。
石を動かして、お墓の内部のカロートと呼ばれるところに遺骨を納めます。
地域によって、壷のまま納めるケースと、壷から遺骨を出して土に還すケースがあります。

以上お墓を建てる4つの流れについて解説しました。

再度流れを説明させていただくと、以下の通りとなります。

まず最初の「墓地」が決まっていない方は、以下から希望エリアを選択していただくことで、墓地を探すことができます。

お墓を建てる場所「霊園」「墓地」の違い

霊園・墓地とは、お墓を建てることができる場所のことです。それぞれについて簡単に解説いたします。

霊園とは

霊園とは、お墓を建てるために区画整理された場所で、法律でいわゆる墓地のことを指します。墓地と霊園との違いは特になく、公園型の墓地を霊園と称する傾向があります。
敷地内にはお墓が立ち並ぶだけではなく、樹木を植え、遊歩道が敷かれ、公園のように明るくきれいな環境が整えられています。

もっと具体的に知りたいという方は霊園とは何かについて具体的に解説した記事がありますのでご覧ください。

墓地とは

墓地とは、その字の通りお墓を建てる土地のことを指します。寺院が管理している寺院墓地を代表するように、広大な土地ではなくこじんまりとした大きさであることが多いです。

墓地についてもっと知りたい方は「墓地とはお墓を建てる場所!霊園との違いや選び方・探し方の手引き」で墓地の意味や選び方・探し方を解説しています。墓地探しを始めたばかりの方はぜひご覧ください。

霊園と墓地の違い

霊園と墓地に明確な違いはありません。

ただし、霊園が公園の機能を持った墓地とするならば、明治以降に新設された墓地を霊園と呼んでもいいのかもしれません。
なぜならば、公園という概念は明治以前にはなかったからです。

このあたりのニュアンスの差は霊園と墓地の歴史的な背景によるものです。ニュアンスが人によって若干違う理由を知りたい方はぜひご確認ください。

現在で言うならば、地域共同体の中にある墓地や寺院の墓地よりも、公営霊園や民間霊園の方がより公園の機能をもっているため「霊園」と呼ばれているのでしょう。

霊園・墓地と墓所の違い

霊園・墓地のほかにも「墓所」という用語があります。墓所とはお墓を建てる区画となります。

霊園・墓地・墓所の関係を表にするとイメージしやすいため次の表に紹介いたします。

墓地・霊園・墓所の違いのイメージ

墓地

霊園墓地

公営霊園

墓所(各区画)

民営霊園

墓所(各区画)

寺院墓地

墓所(各区画)

霊園・墓地についてご理解いただけましたでしょうか?

「もっとしっかりと理解したい」という方は「霊園・墓地・墓所の3つの意味と違いを解説!」を合わせてご覧ください。
より具体的に紹介しています。

次では霊園と墓地の違いがどんなメリット・デメリットを生むか紹介していきます。

霊園・墓地の種類とメリット・デメリット

寺院墓地・公営墓地・民営墓地

霊園・墓地の管理者は、運営団体によって異なります。具体的には、4つに分類されます。それぞれの霊園・墓地のメリットとデメリットを見ていきましょう。

墓地・霊園の種類とメリット・デメリット

お墓を建てる場所である墓地・霊園は、管理者や運営団体によって異なります。具体的には、大きく分けて4つに分類されます。お墓を建てると決めたら、どの種類の墓地・霊園からお墓を建てるか考えましょう。

民間墓地(霊園)

民営墓地

【経営主体】宗教法人など
【管理】民間企業など

メリット
宗派などの自由度が高い
法要施設や駐車場など墓地環境が充実している
区画面積や墓石のデザインなどを自由に選べることができる
デメリット
土地開発や管理にお金がかかっているため、管理などが高い
石材業者が決められている

公営墓地(霊園)

公営墓地

【経営主体】自治体
【管理】自治体

メリット
費用が比較的安い
運営が自治体なので安心感がある
宗教や業者の制限がない
デメリット
公募で抽選に当選しないと利用できない
自治体によって条件が異なる
書類などの手続きが面倒

寺院墓地

寺院墓地

【経営主体】宗教法人
【管理】寺院

メリット
手厚い供養が受けられる
法要時に寺院を利用できる
デメリット
利用するために檀家になる必要があり、費用負担が増える
石材店が指定されていることが多い
墓地の面積や墓石のデザインに制限がある場合もある

共同墓地

画像を準備中

【経営主体】自治体
【管理】自治体(墓地管理組合)

メリット
家からすぐの場所にある
費用が安い
管理者が自治会だから安心できる
デメリット
管理の質は墓地の管理体制によって異なる
墓参りのたびに隣近所と顔を合わせることとなる
他の家のお墓と比較しがちになる

お墓を建てるときに必要な書類

封筒の書類

お墓の購入には、必要な書類があります。書類がないと、新たに墓石を建てる工事ができないというように作業が止まるため、注意しましょう。

お墓の購入に必要な書類

お墓の購入に必要な書類は以下の3点です。

書類の名称内容発行元提出先
埋火葬許可証(火葬済証明付)墓地・霊園の区画に、遺骨を埋蔵・収蔵するための許可証。自治体(死亡届と引き換え)墓地・霊園の管理者
墓地使用許可証(永代使用書)墓地・霊園の区画の使用するための許可証。墓地・霊園の管理者なし(保管)
工事届墓石工事を行うための許可証。石材業者墓地・霊園の管理者

墓地の使用権利を取得したら、「使用許可証」が手渡されます。
その後の工事や納骨の際に必ず必要となる書類です。大切に保管しておきましょう。

また、お墓の建立工事には「工事届」を提出しなくてはなりません。「工事届」は、基本的にお墓を建てる墓地・霊園の所在地にある役所で入手し、提出します。

どのタイミングで提出するのか迷ったら、墓地・霊園の管理者か石材店に相談しましょう。

お墓を建てるときに気をつけること

お墓は一生に一度どころか、数世代に渡って家族の絆をつなぐ大切な場所です。

以下の点に気を付けながら、よりよいお墓を建てましょう。

  • 墓地選び
  • 石材店選び
  • 石材選び
  • デザイン選び

次の章で、詳しく解説いたします。

霊園・墓地選び

墓地を選ぶ際は、お墓参りしたくなるような環境を選ぶことが望ましいです。

自宅からの距離、お墓参りのしやすさ、周囲の環境、墓地内の設備などをまずはチェックしましょう。

墓地を選ぶポイントは実にさまざまです。次の章で詳しく解説していますので、確認しましょう。

霊園・墓地を選ぶポイント

お墓の選び方

お墓を選ぶ際のポイントは下記の通りです。

  • 立地・交通アクセス
  • お墓タイプ
  • 宗教・宗派
  • 予算
  • 周辺環境
  • 施設・設備
  • 石材店

それぞれを詳しく解説していきます。確認しながら、何が自分にとっては優先順位が高いのかを考えてみましょう。

立地・交通アクセス

まずはお墓参りの行きやすさを検証しましょう。歩いていく場合、車を使用する場合、公共交通機関を利用する場合などのさまざまな場合を考えておきましょう。

お墓タイプ

公営霊園、民営霊園、寺院墓地などによって特性や機能が異なります。自分たちの建てるべきお墓が、どの霊園に適しているのかを考えましょう。

    • お墓は建てて終わりではありません。そこに自分の家の墓石がある限り、定期的に様子を見て手を合わせるべきです。忙しくてお墓参りに行く時間がない人には、閉館時間などの設定がない霊園を選ぶなどがおすすめです。
    • 宗教
      自分たちが属する宗教で、その墓地を利用することが問題ないか、あるいは利用が可能か、事前に確認しておきましょう。
    • 予算
      お墓をつくるためにはまとまったお金が必要です。霊園の費用だけでなく、その上に建てる石材の費用も必要となります。

周辺環境

まわりは静かで、日当りがよく、お墓参りしたくなる環境かどうかを見渡しましょう。

施設・設備

通路は歩きやすいか、駐車場は広いか、水回りはきれいに整備されているか。設備の充実度や管理の質は管理者によって異なります。

石材店

霊園によっては指定石材店を設けていることがあります。その場合、複数の業者との相見積もりをとることができません。その石材店が信用できるかどうかを見極めましょう。

石材店選び

石材店は複数の業者を比較検討するのがよいでしょう。

ただ予算だけで決めるのではなく、提案力や、社員の人柄なども考慮に入れましょう。

石材店の選び方や、石材店では何をやってもらえるのか詳しく知りたい人は、「石材店で買えるのはお墓だけではない!サービスや選び方を紹介」の記事を参考にしてください。

墓石の石材選び

自分たちの好みの色目を伝えたうえで、石材店に紹介してもらいましょう。

似たような目合でも、高いものもあれば安いものもあります。

それぞれの石材の特徴や違いをきちんと説明してもらうことが大切です。

墓石のデザイン選び

和墓であればまだしも、洋風のデザイン墓だと、石材店の提案力が問われます。

こちらの希望やイメージをきちんと伝え「一緒に作る」つもりで石材店と作り上げていきましょう。

霊園・墓地選びに関する注意点

霊園・墓地にまつわるトラブルもたくさんありますが、そのうちの一部をご紹介します。

工事する石材業者が決められている

民営霊園や寺院墓地などでは、工事する石材業者が決められていることが多くあります。
複数の石材店を比較できず、業者のいいなりになってしまう恐れがあるため充分に気をつけましょう。

墓地を承継するための手続きが大変

墓地を次の代に承継するためには、法定相続人全員の同意が必要です。なぜなら、墓地などの祭祀財産は分割相続ができず、だれか一人が承継しなければならないからです。

公営霊園ではこのあたりはたいへん厳しく書類の提出を求められます。
民営霊園や寺院墓地などでは、管理者によっては柔軟に対応してくれるところもありますが、それがのちのちのトラブルの原因にもなりかねません。

墓地の転売や譲渡はできない

霊園から「墓地を買う」と思っている人が多いのですが、厳密には、その土地を買うのではなく、その土地の永代使用権を買うのです。ですから、墓地を買ったとしても登記の必要も、固定資産税の支払いの必要もありません。
そのかわり、墓地が不要になった際は、きちんと管理者に返還しなければなりません。

お墓は人生で一度あるかないかの買い物です。
施主の思い込みがこのようなトラブルを招いてしまいます。
きちんと情報収集した上で、分からないことは霊園や地元の石材店に相談しましょう。

お墓に使用する石材について

墓石用の石材は国内外をあわせると300種類近くもあると言われています。
その中には、需要の多い石材もあれば、供給の少ない石材もあります。

また、石目や色目もさまざまで、グレー、白、黒、緑、ピンクなどがあり、特にどの石を選ばなければならないという決まりはありません。

国内産出の石材は150〜200万円が相場

国内産出の石材もたくさんあるので、相場もとても幅広いのですが、石碑の費用だけで150~200万円程でしょう。

香川県の庵治石などの最高級石材になると、さらに数倍の費用がかかります。
火山地帯である日本列島ではさまざまな場所で上質な花崗岩(かこうがん)が採れます。

ちなみに、墓石に最も向いている石が花崗岩です。
マグマがゆっくり冷えてできあがった石なので、硬く、風化に強いのが特徴です。

代々の先祖を祀る石塔は末永く風雪に耐えなければならず、そのため花崗岩が一番適していると言えるでしょう。

東日本の代表的な産地は、福島県や茨城県。
西日本の代表的な産地は、香川県や愛媛県や岡山県。
その他、神奈川県や愛知県や佐賀県などが有名な産地です。

外国産出の石材は50〜80万円

外国産出の石材はさらに安価に入手できます。50~80万円が相場の目安でしょう。
90年代から外国の石材を墓石に使用するようになり、中国の石材が主流です。
ここ最近はインド産の石が人気ですが、若干高めです。

外国で採れた石材のほとんどは、いったん中国の工場に集められて加工され、日本へ出荷されます。
そのため、近年の中国の経済成長に伴い、物価や人件費も高騰しています。
外国産出の石材は年々値上がり傾向にあるようです。

このようにお墓に使用する石は、産出エリアや種類によってその特徴や費用がさまざまです。
墓石について詳しく知りたい人は、下記に挙げる関連記事を参考にしてください。

墓石に関連する記事

お墓に入れる文字について

心と墓標に刻まれているお墓

墓石は文字を刻むことで、その家固有のお墓になります。
仏石正面には「◯○家之墓」と彫刻します。

あるいは「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」など、その家の宗派の大切な言葉を刻むこともあります。

側面や裏面には建立者名や、先祖の戒名などを刻みます。
最近では、”墓誌”と呼ばれる板石に先祖の戒名などを彫刻します。

より詳しくお墓に彫刻する文字について知りたい人は、下記の記事も参考にしてください。

お墓参りについて

親子3人で霊園を歩いている様子

お墓参りの時期に決まりはありません。自分たちが行きたいと思った時に行くのがいいでしょう。盆、彼岸、年末年始、故人の命日などにお墓参りに行きます。

また墓地や霊園は公共空間です。お参りの時は周りの人やお墓に迷惑にならないよう配慮が必要です。

お墓参りの基本

お墓参りには、必ず行かなければならないという日が決まっているわけではありません。しかし、多くの人がお墓参りに行く時期というものがあります。

ふさわしい時間行くタイミング持ちもの服装

基本的には午前中(ついで参りなどと思われないように)

  • 命日
  • 月命日
  • お盆
  • お彼岸(3月・9月)
  • 年末・年始
  • 進学・就職・結婚等の転機
  • 掃除道具
  • 線香
  • ろうそく
  • 火をつける道具
  • お供え物(花、食べ物など)
特に決まりはない。(華美なものは控えると周囲の人への印象が良い)

お墓参りをするときに、厳密に守らなければならない決まりはありません。

お墓参りの流れ

お墓参りにも、基本的な流れがあります。家族や地域の慣習によって差はありますので、迷ったときは家族に確認するのがいいでしょう。

    1. お墓参りの持ち物をチェック
    2. 寺院墓地の場合は本堂にお参りする
    3. 両隣のお墓にお参りする
    4. お墓の掃除をする
    5. 先祖のお墓にお参りする

続いて、お墓参りのときに墓前に置くお供え物について解説いたします。

お墓参りに持っていくオススメのお供え物とマナー

墓地を清潔に保つためにもお供え物には、マナーがあります。下記2点を確認し、ご先祖様が喜ぶお供え物をお供えしましょう。

お墓参りにおすすめのお供え物

基本的に、お供え物はご先祖様にお供えするため、ご先祖様が喜ぶという点を考えて選ぶのがいいでしょう。

  • 故人の好きだった食べ物や飲み物
  • 季節に合わせた旬の食べ物

お供え物としては丸い食べ物を選ぶということも一つの手です。
なぜなら、丸い物は「円」であることから、故人との「縁」につながるという意味合いがあるからです。

お供え物のマナー
  • お供え物は持ち帰るのが基本食べ物や飲み物をそのまま置いておくと、動物に荒らされてしまったり、腐ってしまったりするため。
  • 敷地内で飲食することはマナー違反ではない…周囲の迷惑にならなければ、特に問題はない。

墓地や霊園の敷地内で飲食することに、抵抗がある人は多いと思います。その場合は、持ち帰って自宅で食べてしまいましょう。墓前でお供えした時点でご先祖様が召し上がっているため、仏壇に供えることは失礼にあたります。

お墓に供える花について

お墓に供える花に決まりはありません。
また、宗教による決まりも特にありません。
お花ではなく、樒(しきみ)や高野槙を供える地域もあるようです。

お墓に供える花について詳しく知りたい人は、「お墓に備える花の種類は?定番や意味を紹介」を参考にしてください。

一般のお墓(墓石)を綺麗に保つ掃除方法

墓石を布で拭く手

お墓をきれいに保つ方法は、こまめにお参りをして掃除することです。

墓石には、目に見えないほどの小さな穴(細孔)があります。そこから空気中のチリやゴミを吸収してしまい、汚れが溜まっていきます。そしてそれが、劣化の原因になります。

掃除の際は、水拭きとから拭き。これだけで充分です。特殊な溶剤を使う必要もありませんし、中性洗剤も石の劣化を弱めてしまうため使用を避けるようにしましょう。何よりも大事なのは、こまめなお掃除を心がけることです。

お墓を移動するときに行うこと(改葬)

お墓の引っ越し

遺骨を他の場所に移すことを「改葬」と呼びます。
改葬は自治体から許可をもらわなければなりません。
新しい契約先に”受入証明書”を発行してもらい、それを持参して役所に改葬許可を申請します。

具体例を挙げますので、参考にしてください。

大阪市にある「O霊園」から、横浜市にある「Y霊園」へお墓の引っ越しをするとします。

  1. 新しいお墓をY霊園に決める
  2. Y霊園から『受入証明書』をもらう
  3. 現在のお墓であるO霊園の管理者に相談する
  4. 大阪市役所から『改葬許可申請書』を入手し、作成する
  5. 『改葬許可申請書』にO霊園の署名捺印をもらう
  6. 大阪市役所に『受入証明書』と『改葬許可申請書』を提出し、『改葬許可証』をもらう
  7. 遺骨を取り出す
  8. O霊園のお墓を撤去して、Y霊園に移設する
  9. Y霊園に納骨する
  10. Y霊園に『改葬許可証』を提出する

改葬の手続きは窓口が多くて大変ですが、ひとつひとつをきちんとこなしていきましょう。
分からなければ、いま墓地のある町の役所に訊ねるのが一番良いでしょう。

また、改葬許可申請にはいまのお墓の管理者にも署名捺印をもらわなければならないでしょう。
あわせて、石材店への依頼も並行して行いましょう。

改葬について詳しく知りたい人は、「改葬でお墓問題を解消!いま増えているお墓の引っ越し」を参考にしてください。

無縁仏になるお墓の条件と気をつけること

誰にも供養されない死者の霊魂を無縁仏と言います。最近では墓所に放置されたお墓のことを、無縁仏と呼ぶようになっています。

少子高齢化や生涯未婚率の上昇にあわせて、お墓を見る継承者がいないという家族が増えています。また、転勤などによって実家から遠方に住んでいる家族しかいないなどの理由もあります。

そして、お墓の面倒を見る人がいなくなり、放置されたお墓が無縁仏となります。 管理費が滞納されてしまう、草が生え続けて景観を損なうといった問題にもつながります。

無縁仏は、霊園・墓地の管理者が持ち主に対して約5年間告示・連絡をします。しかし、それでも誰も名乗りでない場合は、墓石は撤去され、埋蔵されていた遺骨は合葬墓に合祀されます。 お墓の管理については、そこにお墓がある限り終わりがありません。

お墓に関するよくあるQ&A

以下にお墓に関してよくある質問をまとめました。

Q1:お墓を建てる理由は何ですか?

お墓を必ず建てなければならないという決まりはありません。しかし、古代より人間は亡くなられた方に花を供え、供養をしてきた歴史があります。人間の本能として、一緒に生きてきた人を想い、時には思い出して報告事をするためにお墓を建ててきたのでしょう。昨今では、お墓を建てないという選択をする人も増えています。

Q2:お墓を建てるまでにどのくらいの期間がかかりますか?

お墓を建てる場所を決めた後に、基本的にはオーダーメイドで墓石の種類・形を決めてから施工に入るため、お墓の完成までに3ヶ月前後の日数がかかります。

Q3:自宅付近のお墓を探したいです。どのように探したらよいでしょうか。

初めはインターネットで霊園を探し、資料請求をすると良いでしょう。

ご希望するエリア、ご希望する供養形態(墓石のお墓・樹木葬・納骨堂など)で絞り込んでお墓探しをすることをおすすめします。ライフドットでは希望条件であなたに合った霊園を探すことができます。

Q4:お墓の引っ越しを考えています。費用や手続きなどは結構かかるのでしょうか?

お墓の引っ越しのことを「改葬」と言います。改葬には、霊園・墓地の管理事務所や自治体への届け出が必要になります。また、新たなお骨の納骨先を探す必要や契約費用も発生します。

まとめ

お墓は亡くなった人を埋葬する場であり、祈りの場でもあります。

最近では、「お金がかかる」「お墓の面倒を見る人がいない」という理由で、墓じまいやお墓をそもそも建てないと選択する人が増えています。

しかし、決断する前に一度考えてみてほしいことがあります。

「お墓を建てずに先祖から続く家族のつながりを感じることができるのか」

お墓参りが身近なものに思えてくると、生活にぐっと深みが増すものです。それは、気付かないところで先祖の方々からパワーをもらっているかもしれないですね。

忙しい毎日かもしれませんが、少しだけ時間を作って、自分たちのルールであるご先祖様のお墓参りをしてみませんか?

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後悔しないお墓探しのポイントはしっかり情報収集をし、比較検討をすることです。
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お墓をこれから検討している方は、希望エリアでまずはどんな選択肢があるか情報収集してみましょう。
気になる霊園・墓地があればお気軽にパンフレットを取り寄せてみてくださいね。