墓石の選び方がわかる!最速で最適な墓石を選ぶための3ステップ

大きな墓石

墓石の選び方とは?徹底解説

  • 墓石選びは国産と外国産の違い、価格の基準、自分の優先順位を把握すること。
  • 国産墓石は価格が高く、外国産はコストパフォーマンスに優れる。
  • 墓石の値段は材料、デザイン、工数により変動し、耐久性や見た目で選ぶ。
  • お墓作りは場所選びから完成確認まで6ステップの流れがある。

同じ形の墓石を見比べて、「どっちが高いか」なんて見分けがつきますか?どれも同じような値段に思えてしまいますよね。でも、墓石の値段はピンキリ。パッと見同じなのに、実は10倍もの価格差があるという話も珍しくありません。

この記事は、以上のような悩みを抱える方に、墓石の選び方を3ステップでお伝えします。 「国産と外国産の墓石の違いを知る」「墓石の値段の決め方を知る」「自分の優先順位を知る」の順序通りにステップを踏めば、自分らしい墓石の選び方を最速で知ることができますよ。

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後悔しないお墓のために今から準備してみませんか?

「お墓」は一生に一度あるかないかの大きな買い物。
後悔のないお墓を建てるためには、パートナーとなる石材店選びがとても重要です。

  • お墓を建てるのにかかる費用・相場が知りたい
  • 自分の希望するお墓を建てられるかどうか知りたい
  • お墓を建てるまでの流れを知りたい

など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
お墓について詳しく知るには実際に複数の石材店の話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

まずは気になる墓石の資料を請求してみましょう。

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この記事の目次

  1. 墓石を選ぶときに考えたほうがよいポイント
  2. 国産と外国産の墓石の違いを知る
  3. 墓石の値段の決め方を知る
  4. お墓を建てる流れ
  5. 自分の優先順位を知る
  6. まとめ
  7. 監修者コメント

墓石を選ぶときに考えたほうがよいポイント

お墓はとても高価な買い物です。そしてお墓を承継していく子どもや孫など、子々孫々に関わる重大な問題です。車や住宅を購入するのと同じように、またそれ以上に人生設計のなかで重要な位置を示しています。

よってお墓は、自分だけに限らず家族など周囲の人とよく話し合って、みんなが納得できるものを選ぶ必要があります。

お墓を購入する上で考えておくべきポイントはいくつかあります。費用や見た目ばかりにとらわれずに、あらゆる角度から見て、一番自分に合ったお墓を選ぶようにしましょう。

<お墓選びのポイント>

  • 費用と耐久性ではどちらが大事か
  • お墓を建てる場所の気候は?
  • お墓をイメージする

費用と耐久性のどちらが大事か考える

お墓の価格は、石材や工事代金などによって決まります。石材にはさまざまな石種があり、国内産や外国産などによって大幅に価格も違ってきます。

国内産で有名なのは、本御影石や庵治石、小松石などがあります。これらは希少価値の高い最高級品で、やはり人気がありますがとても高価なものとなっています。

このように高価な天然石は、見た目の美しさだけではなく、非常に耐久性も高くなっています。はじめに支払う金額は高いですが、いつまでも丈夫で長持ちしてくれます。

また外国産のものでも天然の御影石は多くあります。石目などの見た目も国内産とほとんど見分けがつかないものもたくさんあります。しかも価格は国内産の石材に比べると、かなり安く購入することができます。

天然石を使わない墓石も最近は多く見られるようになりました。こちらについては、費用はかなり抑えることができ、見た目も天然石に近いものもあります。

ただし、どうしても耐久性については、天然石には劣ってしまいます。

やはり高価な天然石のものは、耐久性も高いというのが実情です。しかし、無理をして高い墓石を購入して、あとあと苦しむのであれば本末転倒です。

そういう意味ではずっと未来まで見据えた上で、価格か耐久性か、どちらが今自分にとって大事なのかを考える必要があります。

お墓を建てる場所の気候を考える

墓石の石材は気候によって、耐久性や見た目の美しさに影響を及ぼします。天然の原石で造られた墓石は、特に気候には敏感です。気に入ったからといって、環境を無視して石材を選んでしまうのは少し危険といえるでしょう。 

お墓を建てようとする場所がどのような気候の土地であるかを、まず考える必要があります。

もしその土地が海や湖などの近くで、湿度の高い場所であると想定される場合、吸水率の高い石を使うと石の中に水分が入り込んでしまいます。そして内側から劣化しやすくなってしまいます。

また寒さの厳しい土地に低温に弱い石を墓石にすると、割れやすくなってしまいます。

お墓は屋外で長い年月、風雨に耐え続けなければいけません。どうしたって月日が経てば経年変化を引き起こしてしまいます。しかし少しでも長く建っていてもらうために、墓石の性質をよく知ったうえで、選ぶことはとても大切です。

お墓の見た目のイメージを考える

墓石を建てるには、いろいろな要素について考える必要があります。そしてお墓全体の見た目をイメージすることも重要な要素の一つであるといえます。

お墓を建てる場所や墓石の大きさ、石材では色や模様、加工の方法など、すべての要素がひとつになって、墓石の見た目は決まります。

どんなお墓を建てるか、しっかりと見た目をイメージし、家族や周囲の人とも共有しましょう。そして実際にお墓を建てる際、具体的なイメージを説明できるようにしておけば、お墓の造成がスムーズに行うことができます。

国産と外国産の墓石の違いを知る

違いが分かる

墓石にはさまざまな種類があり、数十種類もの墓石の取り扱いがある石材店は珍しくありません。その中でも価格帯で2分されるのが、国産墓石と外国産墓石です。

国産墓石は、外国産墓石の10倍ほどの値段がつくことも珍しくありません。圧倒的に流通しているのが外国産墓石で、全体量の7割から8割ほどを占めるといわれています。

お墓全体にかかる費用の合計平均額は、およそ200万円といわれています。お墓全体の費用の内訳は、土地を使用する「永代使用料」と「墓石代」の2つにわかれます。 このうち、墓石にかかる費用の平均は、およそ130万円程度とされます。

同じ墓地に立てる同じデザインの墓石なのに、外国産と国産ではかなり値段が違います。一番値段の低い外国産墓石なら50万円、国産のブランド墓石なら500万円、という話も、珍しくありません。

外国産の墓石と国産の墓石は、一体何が違うのでしょうか。耐久性でしょうか、見た目の美しさでしょうか。実は、どちらでもないといっていいのです。

国産墓石と外国産墓石の違いを、「産出量」「人件費」「ブランド料」の3つのポイントから解説します。

国産の墓石は産出量が少ないため外国産より高い

国産の墓石が外国産よりも流通していないのは、日本で採掘される石の絶対量が少ないためです。とくに日本最高のブランド性を誇る香川県の「庵治石(あじいし)」は、採掘量の5%ほどしか墓石として産出されないといわれています。

ただ、庵治石はブランド性があるからといって、見た目が他の石と比較して突出して美しいかといえば、そういうわけでもありません。

石材店に長く勤務するベテラン営業マンなど、目利きが見れば庵治石は「感動するほど美しい」とされます。しかし、墓石についての知識がない大多数の人間から見れば、美しさの違いはほとんどわかりません。

よって、 外国産と国産の墓石の違いとして認められるとすれば、1つは希少価値そのものです。希少性のあるものの値段が高いのは、何もお墓に限ったことではありませんから、納得できる話でしょう。

国産の墓石は砕石や加工など人件費が外国産より高い

外国産の墓石は、採掘した石をそのまま日本へ輸入するわけではありません。ほとんどが、墓石としての加工を済ませてからの輸入となります。つまり、砕石や加工に関わるのは、現地の人々ということです。

一方、国産の墓石は、当然のことながら、砕石も加工も全て日本で行います。外国よりも人件費の高い日本で加工まで済ませるのですから、商品の値段は当然高くなります。輸入にかかる輸送料を含めても、外国産の墓石のほうが、圧倒的に安くなるのです。

国産の墓石はブランド化のため外国産より高い

外国産の石を墓石として広く使い始めたのは、40年ほど前からといわれています。すると、経年劣化についてのデータがあまりとれていない墓石を使っていることになります。

対して、国産墓石の多くは、長く使われてきたものばかりです。最高ブランド国産墓石の庵治石は、なんと平安時代後期からの歴史があります。耐久性については、十分すぎるほどにお墨付きであるといっていいでしょう。 外国産墓石が、国産墓石に比べてもろいわけではなく、たんに耐久性が未知数であるというだけです。

しかし、耐久性に太鼓判が押されたものほど安心といっていいでしょう。国産の墓石は、耐久性の実績によって安心が確立されているため、値段が高いのです。

ここまで、国産墓石が外国産墓石よりなぜ高いのかを解説してきました。石材についてもっと詳しい知識を知りたい方は、「墓石の種類は300種類以上!定番やおすすめの墓石をピックアップ紹介」の記事も読んでみてください。

次に、産地以外で墓石の値段がどのように決まるのかをみていきましょう。

墓石の値段の決め方を知る

電卓で値段を算出

墓石の値段は、産地以外では 「石の量」「デザイン性」「施工工数」で決まります。

それぞれ解説していきましょう。

墓石は使う石の量が多いほど価格が高い

墓石の値段を決めるために基本となるのが、石の量です。

単純に、石の使用量が多ければ多いほど価格が高くなります。大きい墓地を購入すれば、それなりに大きな墓石が必要ですから、墓地の広さに比例して墓石代は高くなります。 公営霊園は区画が広くて安い墓地の代表的存在ですが、 そのぶん墓石代は狭い墓地より高くつくと考えたほうがいいでしょう。

なお、お参りする対象となる墓石のほか、墓誌を整えたり、外柵や灯籠などを追加したりすればするほど、石の量は増え、墓石代は高くなります。

石の量が多いほど、単純に墓石代が高くなっていくことを解説しました。

次に、墓石の価格が変わる2つめの要素であるデザインについて解説します。

墓石はデザインによって値段が変わってくる

オシャレで近代的なデザインのお墓であればあるほど、墓石代は高くなります。

伝統的なデザインの墓石よりも、石材店オリジナルの新デザイン墓石などのほうが、同じ石を使っていても価格は高めです。デザイン料を支払うような感覚と考えていいでしょう。自分だけのオリジナルデザインの墓石を注文すれば、当然デザイン料がかかります。

墓石は、石の使用量とデザインによって価格が変わることをみてきました。

次に、墓石の価格が変わる3つめの要素である施工工数について解説します。

墓石代は施工工数が多いほど高くなる

なお、施工工数が多ければ多いほど、墓石代は高くなります。

墓石の彫刻飾りが多かったり、香炉や花立など付属品が多かったりすると加工に手間がかかるため、そのぶん割高になるのです。

また、整備されたフラットな墓地に設置するよりも、山の上などあまり整備されていない墓地へ墓石を運ぶ方が、工賃は高くなります。

「荒れはてた墓地なら格安で手に入るのでは」などと考えている人は、工賃が高くなる可能性がありますので、要注意です。

ここまで、墓石の産地、石の量、デザインや施工工数で墓石価格が変わることをみてきました。

墓石の価格の仕組みがわかったら、次はいよいよ自分に適した墓石を選びましょう。

お墓を建てる流れ

お墓は高価です。しかも一度建てれば受け継いでいく人が必要です。そういったことからもお墓を建てるには、覚悟が必要です。

お墓を建てるためには、さまざまな準備をしなければいけません。お墓を建てるにはどのような流れなのかを知って、今後の参考にしてください。

 お墓を建てる際の流れ

  1. ①お墓を建てる場所を探す
  2. ②どのくらいの予算にするかを検討する
  3. ③石材店を探す
  4. ④墓石を決める
  5. ⑤お墓を建てる
  6. ⑥完成したお墓の確認をする

それぞれ詳しく説明していきます。

①お墓を建てる場所を探す

お墓を建てるには、どこに建てるかがとても大事です。墓地や霊園の情報をネットやパンフレットなどを集めて、自分に合った墓地を検討します。

②どのくらいの予算にするかを検討する

お墓は高価な買い物となります。お財布とよく相談して、無理のない範囲で予算を決めましょう。またお墓は自分ひとりのものではありませんので、家族や周囲の人ともよく相談することが必要です。

③石材店を探す

墓地によっては、石材店が決められていることもありますが、たいていは自分で選ぶことになります。自分の納得できるお墓を建てるために重要な要素です。自分の意見をしっかりと反映してくれる石材店を見つけましょう。

またお墓は地域によってしきたりや習慣が違います。その土地の石材店はそういった事情もよく把握していますので、地域の石材店にお願いするのもひとつです。

④墓石を決める

墓石の石材にはさまざまなものがあります。国内産の高級な天然石や、国内産と比較するとかなり手ごろな外国産の天然石もあります。

外国産のものは、価格は安いですが、素材は国内産のものとほとんど優劣つきにくいものもたくさんあります。今人気があるのは、中国産やインド産のものが多いです。

⑤お墓を建てる

いよいよお墓を建てるには、工事が必要です。墓地の区画に外柵工事や、墓石に彫刻を施すなど加工、そして墓石の設置を行います。

⑥完成したお墓の確認をする

お墓が完成したら、必ず引き渡しの際に確認をしなければいけません。そして問題がなければ費用の支払いを行います。

自分の優先順位を知る

墓石の費用や仕組みをふまえ、自分が最優先したいと考えているものは何かを考えてみましょう。すると、どんな墓石を選べばいいのかが浮き彫りになってきます。

 最優先したい希望には、次のようなものが考えられます。

  • 耐久性を重視する
  • 好みのデザインや色味にこだわる
  • 広いお墓でゆったりお参りしたい

それぞれ、おすすめのポイントを述べていきます。

耐久性を重視したい人にはブランドの国産墓石がおすすめ

これから子世代、孫世代へとお墓を受け継いでいきたいと思っている人は、耐久性を何より重視するでしょう。耐久性を重視する人には、長年の実績がある国産墓石がおすすめです。

候補となるブランド墓石を選んだら、石材店に頼んで、建ててから数十年が経過しているお墓を見学させてもらいましょう。実際に古い墓石を見たときの印象が、購入の決め手となります。

もっとも、 墓石を長持ちさせるためには、どんなに耐久性のある墓石でも、 お墓をたててから放ったらかしではいけません。

命日、お盆、お彼岸などの機会にきちんとお墓掃除をし、苔を生やしてしまわないよう気をつける必要があります。

なお、一代限りの永代供養墓を望んでいる人には、耐久性がかなり高い墓石は必要ないといえます。契約期間が過ぎたら、個別のお墓は使わなくなってしまうためです。

好みを重視する人は産地にこだわるより見た目重視でいい

サンプルを見て「この石、素敵!」と思ったり、「このデザイン、かっこいい!」と思ったりしたら、その感覚を大事にしたいものです。

あくまで好みに則って墓石の種類やデザインを決め、納得できる予算内に収まれば、それはお墓としてとても良い買い物といえます。

ただし、石材店が「この地域では、この墓石はおすすめできません」と告げたら、どんなに好きな石でも避けるべきです。 とくに寒冷地などでは、水を吸った部分が凍り、ひび割れの起こってしまう種類の石もあるためです。

広さや立派さを重視する人は具体的な石量を出して予算組みを

あらかじめ用意した墓地が広いものであったり、なるべく立派なものにしたいと考えていたりする人は、まずは石材店に相談しましょう。

そして、イメージに沿った墓石にするために必要な石量を出し、見積もってもらいましょう。

広いお墓を望む人は、希望のデザイン、希望の墓石で見積もりを出すと、自分の想定していた予算から大きくかけ離れてしまうことがあります。そんなときには、似た風合いで価格が抑えめな墓石を改めて提案してもらいましょう。

お墓の大きさはそのままで、デザインをよりシンプルにして施工工数を押さえるという節約の手もあります。

まとめ

以上、 「国産と外国産の墓石の違いを知る」「墓石の値段の決め方を知る」「自分の優先順位を知る」の3ステップでお墓の選び方をご紹介しました。

どのような墓石を選べばよいか、考えはまとまったでしょうか。

墓石の値段の高さは、必ずしも見栄えや耐久性と連動していないため、選ぶ基準をどこに求めるのかを見失ってしまう恐れがあります。

自分がお墓に何を最も求めているのかを、改めて見つめてみると、自分だけのものさしを持つことができます。

「この墓石は国産だから、孫の代までお参りできるよ」

「この墓石、色味といい、デザインといい、とても素敵でしょう」

「広くてゆったりお参りできるお墓を作ったよ」

あなたなら、家族にどんなセリフを言いたいでしょうか。

「すごく安かったんだよ」というセリフを言いたい人もいるかもしれませんね。

お墓ができあがった暁に、胸を張って自慢できる墓石を選びましょう。

墓石全般の基礎知識ついて詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてご覧ください。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

現在、墓石に最も多く使用されている石材は、「御影石(みかげいし)」とよばれる花崗岩です。

もともと神戸市の御影という場所が産地の石材のことを指していましたが、現在は全国の石材産地で発掘される花崗岩を御影石と呼ぶようになり、元来の御影石は「本御影」として流通しています。

よく「黒石を墓石に使うのはよくない」という声が聞かれますが、黒系がメインの地域もありますから単なる迷信にすぎません。

現在は中国やインドなどからの輸入石材が多数を占め、色も黒、赤、ピンク、青、緑、茶、紫などさまざま。
さらにマーブル調、メタリック調、パール系など、個性的な石も組み合わせてよく使用されています。

墓石・石材店の基礎知識を解説