忘れたくない感謝と思い出を残せる!ペット墓石の選び方・購入方法のすべて
ペットの墓石とは?徹底解説
- ペット墓石は亡きペットへの感謝を形にする供養法。
- 種類に応じたペット墓石、選択にはメリット・デメリットを考慮。
- ペット墓石選びは未来の生活や供養法を反映させるべき。
- 火葬後の遺骨処理には多様な選択肢あり、永続性に留意。
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、たくさんの思い出を残してくれる可愛いペットたち。
しかし、人間の平均寿命が80歳ぐらいであるのに対し、犬や猫の平均寿命は10年~15年とたいへん短いものです。
その限られた時間を一緒に過ごしてくれたペットたちは大事な家族の一員ですが、大切な存在でもあるペットを亡くしてしまったら、気持ち的にもなかなか立ち直ることもできないですよね。
いつも元気に走り回っていた姿、楽しそうに遊んでいた姿を思い出すだけでもかなり辛いもの。
実際に私も過去に飼っていた犬が亡くなったとき、毎晩のように布団のなかで泣いていた経験があります。
「もっといっぱい遊んであげたかった。」
「いつもみたいに元気よく走っている姿をもっと見たかった。」
最愛のペットを失った悲しみはしばらく続きましたが、ペットロスの気持ちを切り替えられたひとつのキッカケがありました。
ペットとの思い出を忘れないようにペット墓石を建てたことです。
ペットの墓石を建てることで供養する度に、忘れない存在となり、また心の中で生き続けてくれていると考えられるようになりました。
この経験から私と同じようにペットを亡くし、「いつまでも忘れずにいたい」という方の助けになればと思い、ペット墓石に関する記事を書いています。
今やお墓は人間のものだけではなく、ペット用の墓石もたくさん種類があり、ペット火葬もできるようになりました。
ペットのお墓であれば埋葬や墓石を建てるとしても私有地であれば法律上の問題もありません。
ただし、庭など身近な場所にお墓を作るなら、今後、引っ越しする可能性があるか・ないかは確認が必要です。
ペットのお墓を残したまま他人に土地を譲ることは基本的にできませんし、大事な家族でもあるペットを置いていきたくもありませんよね。
ここでは最低限は知っておきたいペット墓石を建てる流れをはじめ、タイプや選び方、価格相場、建てる場所まで解説していきます。
ペットとの思い出を忘れないための供養ポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事の目次
ペット墓石を建てるまでの流れと注意点
本来、人のお墓を建てるには霊園探しから始まり、納骨前には火葬場から受け取る「埋葬許可書」も必要になりますが、ペット墓石を建てるのにこのような手間は不要なのでさほど難しいことではありません。
まずペット墓石を建てる流れとしては下記のようになります。
ペット墓石を建てる流れ
【1】建てる墓石タイプを選ぶ
【2】自宅の庭?ペット霊園?配置する場所を選ぶ
【3】ペット墓石を購入/作る
【4】ペット墓石の設置と納骨方法
おそらくスムーズにいけば最短1週間ほどでペット墓石を建ててあげることができるでしょう。
しかし、実際にペット墓石を建てた後に「あの時こうしておけばよかった」「思っていたイメージと少し異なる」などの後悔をしないために、ここではペット墓石を建てるまでの流れと注意点について詳しく紹介していきます。
ステップ1:建てる墓石タイプを選ぶ
ペット墓石を建てるためには、まず墓石タイプを選ぶところから始まります。
墓石タイプについては次章で詳しく解説していきますが、大きくは「オーダータイプ」「プレートタイプ」「手作りタイプ」「納骨タイプ」の4タイプがあり、いずれかを選択します。
ここでのポイントは、どのタイプが絶対に良いとか悪いとかではないという点で、ペット墓石を建てた後でどんな供養方法や関わりを持つかを意識することが大事です。
ステップ2:自宅の庭?ペット霊園?配置する場所を選ぶ
選んだ墓石タイプによっても配置する場所が決まってくる部分もありますが、ここでも供養の頻度に関わってきます。
例えば、部屋の中など近くにおけるタイプであれば毎日のように目にするので思い出せやすい環境になります。
一方、ペット霊園のような自宅外の施設を選ぶと、綺麗な環境を維持してもらえる半面、毎日訪れることはしにくくなります。
身近に置いて毎日のように供養すべきか、ときどき思い出して供養したいのか、など供養頻度によって配置場所を選びましょう。
ちなみに私は自宅にある仏壇の横にペット墓石を設けています。
そうすれば仏壇に拝みにいくタイミングで先祖と一緒にペットも供養してあげることができるからです。
ステップ3:ペット墓石を購入する/作る
ペット墓石はいわゆる石材店でも作ることもできますが、そこまでしない人が多いというのが現状です。
もともと故人のために作る墓石とペット墓石では規模が異なることも理由として考えられます。
もちろん、お金をかけて立派なペット墓石を建ててあげることもすばらしい供養のカタチですが、どちらかというと費用をかけるよりも身近にペット墓石を置きたいと考えられる方が多いのではないでしょうか。
ペット墓石は石材店、ホームセンターなどでも売られていますし、パーツを買って手作りすることもできます。
最近では楽天市場やAmazonといったネットショップなどの通販での購入もできるので、比較的、購入は簡単にできてしまいます。
通販で購入すると安いうえ、在庫さえあれば最短翌日に届くスピーディさは便利です。
しかし、手元に届くまで現物を見ることができないデメリットもあり、「実際の写真で見ていたものと実物が違った」ということにならないためにも、口コミの確認なども含めて選び方には注意しておきましょう。
ステップ4:ペット墓石の設置と納骨方法
手作り、または購入したペット墓石が手元に届いたら次は設置になります。
基本的に自分の土地内であれば設置場所にルールはありませんが、墓石タイプによって配置する場所は変わってきます。
供養タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
埋葬 | 近くにお墓を作れる | 引越し時に移動できない |
火葬 | 遺骨だけなので移動させやすい | 火葬費用がかかる |
大きさなどにもよりますが、ペット墓石は自宅の庭に設置する、またはプレート型など小さいタイプであれば屋内の棚の上などです。
中庭であれば育った草木に囲まれて見えなくならないか、部屋のなかであれば小さい子供が届かない場所かなどに注意です。
埋葬か火葬によって納骨方法が異なる
ペットの場合、埋葬許可が不要なので自宅の庭に埋葬することもできます。埋葬をすると遺骨は土の中に残るため、墓石を埋葬した場所に設置すればお墓としては完成となります。
もちろん、埋葬場所と異なる場所にお墓を建てることも問題ありませんが、自宅で埋葬して庭に墓石を建てるのであれば同じ場所にしておく方が供養もしやすいのではと思います。
一方、最近ではペット火葬も可能となっており、遺骨だけを骨壺などに入れて持ち帰ることもできます。
ペット火葬では数万円~10万円ほどの費用がかかりますが、もし、今後引っ越しなどがあり得るなら火葬してあげると、遺骨と共に一緒に連れて行ってあげることができます。
ペット用の納骨堂の利用であれば納骨に関して特に気にしなくても構いませんが、合同墓を選ぶ場合は墓石を自分で用意するケースもあるので、サイズ感も含めての事前確認が必要です。
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ペット墓石4タイプの特徴と購入手順
大きく分けると4タイプあるペット墓石ですが、まずはどんなペット墓石を建てたいかを決める必要があります。
引越しなど今後のライフスタイルが変わる可能性がある、または、ペットのお墓と離れた場所だと供養がしにくいと考えている方には、筆者としては管理面やその後の供養のことも考慮してプレートタイプの墓石をおすすめします。
当然ながらプレートタイプの墓石に限らず、各タイプにメリット・デメリットがあります。
墓石タイプ | メリット | デメリット |
---|---|---|
オーダーメイド | ・オリジナル感 | ・高価 ・時間がかかる ・場所をとる |
プレートタイプ | ・費用が安価 ・写真/メッセージも可能 | ・簡易に見える |
手作りタイプ | ・オリジナル感 ・費用調整が可能 | ・手間がかかる |
納骨タイプ | ・手間がかからない | ・供養しにくい |
建てた後の供養のことを考えておくのが大事です。前章でも少し触れましたが、いずれにもメリット・デメリットがあるので、一概にどのタイプが必ず良いとか悪いとかではありません。
以下ではもう少し詳しく、ペット墓石タイプの特徴について解説していきます。
オーダータイプ:メッセージやデザインを自由に選べる
こだわりの強い、シッカリとしたお墓を建ててあげたい方は、世界にひとつの「オーダータイプ」の墓石がおすすめです。
オーダータイプではペットの名前や生きた年数はもちろん、伝えたいメッセージなどをオーダーすることができます。
かわいいペットの写真を元に墓石を加工することも可能で、選んだ墓石の種類によって高額になることもありますが、一番自由に加工・制作ができるのがオーダーメイドタイプの墓石です。
オーダーメイドタイプは価格帯やデザイン性で妥協しないこだわりが必要なようにも感じるかもしれませんが、墓石の大きさによっては思っているより安価に抑えることもでき、3万円以下で作ることもできます。
プレートタイプ:ガラス製も選べる安価なペット墓
カタチや規模ではなく、とにかく身近なところに最愛のペットを感じたい方におすすめなのが「プレートタイプ」です。
ペット墓石といわれると石製のイメージが強くなりますが、ガラス製のものも選べるのもプレートタイプです。
あまり大きなタイプではなく、20文字程度の文字とデザインを含めたような30cm未満のような大きさがほとんどで、写真立ての少し大きい版なので置き場に困らないメリットもあります。
プレート型は屋内におくことで仏壇として扱うこともできます。
楽天市場やAmazonといったネットショップでの購入が一般的になっているタイプであり、価格帯も1万円程度から文字を入れることができるのに1週間程度で届くというスピードと手軽さが売りです。
手作りタイプ:思いをカタチに込められる
小屋などもふくめ、最愛のペットのものは時間をかけてでも自分で作りたい方は「手作りタイプ」の墓石を選択しましょう。
オーダーメイドタイプと同様に自由なカタチでお墓を作れるのが手作りタイプのメリットです。
河原や庭に落ちているような石を組み合わせるだけの簡易なものであれば費用はほとんどかかりませんが、一方でレンガや色付きの石を活用するとなると必要な費用も当然のように高額になってきます。
ただ、手間や費用面や大きさなどの規模も自由に調整することができるので、もっとも臨機応変に建てられるペットのお墓です。
自宅内や庭でも配置エリアに合わせたサイズで作ったり、一緒に遊んだ思い出のオモチャなどと組み合わせることも可能で、手間はかかる分、思い入れ深いお墓を作ってあげることができます。
納骨タイプ:納骨堂だけでなく持ち運びも可能
ペット火葬が前提で、回数は少なくともシッカリとした供養をしたい方は「納骨タイプ」がおすすめ。
納骨堂では決められたスペースに納骨できるうえ、写真なども合わせて置くこともできるので外におく仏壇のイメージです。
また、納骨タイプと聞くと納骨堂などをイメージされると思いますが、実は最近では粉骨した骨をアクセサリーやダイヤモンドにするといったサービスも増えてきました。
カプセルに入れたりキーホルダーにしたりすると「いつも一緒」の想いも強く、また、プレート型などと合わせて一緒に遺骨も置いておくのも良いかもしれません。
納骨堂に預けると霊園と同じように毎日のような供養が難しくなったりするので、最初は手元供養としておいておき、一定期間が経ったら納骨堂へ移すというのもありです。
ただし納骨堂の規模によっては数万円から数十万円と価格幅もあるので利用を検討するときにはシッカリ確認しておきましょう。
ちなみに筆者はプレートタイプと手作りタイプで悩んだ末、プレートタイプにして仏壇横のいつも目の届く範囲に置くようにしました。
もちろん、オーダータイプで立派な墓石をペット霊園に建ててあげたいという思いもありましたが、身近なところにおいておきたいという第一の希望があったためです。
またプレートタイプにもメッセージや写真を入れることができたので費用面のことも含めて満足しています。
色んな供養のカタチはありますが、自分自身が今後のペット供養にどういうスタンス・関りを持ちたいかを含めたうえで、墓石タイプを選ぶようにしましょう。
ペット墓石のデザイン事例
ペット墓石においては手作りやオーダーメイドも選ぶことができるので、比較的、自由な設計をすることができます。
こだわりを強くいくことも大切ですが、あくまでも供養する気持ちを忘れないように参考にしてみてください。
ペットのカタチをしたタイプ
ペットのシルエットをイメージして作った墓石であり、遠目から見てもペット墓石というのが一目でわかります。
墓石の大きさによっては彫刻できるメッセージも多くできます。
今まで飼っていたペットの集合墓石
複数のペットを飼っていたりするとその都度、墓石を建てるよりも一つの墓石にまとめるという方法もあります。
デザインのなかにペットの写真をプリントしたりもできますし、空きスペースがあれば追加で加工することもできます。
飼う時期は違えど、一つのペット墓石に同じ家族としてペットを供養したいときにおすすめです。
ペットの小屋をイメージした墓石
庭などに設置するペット墓石であれば実際に使っていた小屋などをイメージした墓石も建てることができます。
サイズ感は調整できますし、小屋から元気な姿を見せてくれるといった連想もさせられる墓石といえます。
感謝を言葉に!ペット墓石のメッセージ事例
人の場合、往来のお墓には「〇〇家の墓」や故人の名前などを彫刻することが一般的に多く見受けられます。
ペットの名前を入れるパターン
一番シンプルなタイプと言えるかもしれませんが、ペットの名前と「ありがとう」など感謝の言葉を一言だけ彫刻するケースです。
上記でも少し触れましたが、ペットには先祖代々という考えがあまりないため、名前を彫っても問題は特にありません。
注意点としては、一つのペット墓石に今まで飼ってきたペット、または今後飼うペットの総合墓石として考える場合です。
複数のペットたちの名前を彫刻するのであれば彫刻スペースなどに配慮しておく必要があります。
残したいメッセージが多いパターン
ペットの名前を彫刻するだけでなく、思い出や感謝を文章として彫刻することも可能ですが、文字数に応じて墓石サイズも変わってきます。
自宅の庭などであれば問題ありませんが、いわゆるペット霊園にお墓を配置するのであれば、区画料の使用料にも影響してきます。
ただ、大事な家族でもあるペットのお墓なので費用面などでの制限はかけず、どんな供養をしてあげたいかを第一に考えるとよいでしょう。
英語でのメッセージでオシャレな墓石に
近年では日本古くからある和製墓石だけでなく、洋型と呼ばれるデザイン性の高いお墓タイプも多く見かけるようになってきました。
ペット墓石にも同じことがいえ、カタチを変えたり、メッセージを英語で残したりすることもできます。
基本的には石材店としては彫刻する技術の問題がクリアされていれば、墓石のカタチやメッセージ内容については制限がありません。
ペット墓石を建ててからの3つの供養ポイント
墓石タイプを選ぶポイントでもお伝えしましたが、ペット墓石は建ててからの供養のことも考えておくことが大事です。
せっかくのお墓も放置してしまっては勿体ないですし、あくまでも供養する場として機能しなければ建てる意味もありません。
特にペットの場合は法事やお盆・お彼岸などの親族規模での話し合いがされることもあまりないため、飼い主の供養との向き合い方がもっとも重要になってきます。
大好きだったものを一緒にお供えする
ペットと過ごす中でよく食べていたもの、お気に入りのオモチャなどがあったのではないでしょうか?
「いつも美味しそうに食べていたなぁ」といった毎日のようにペットと一緒に見ていた光景を飼い主として忘れないようにできます。
思い入れの深いものが傍にあると思い出ともリンクしますね。
写真やビデオで思い出を振り返る機会を作る
供養は墓石の前でないとできないわけではありません。
そこで活用していただきたいのが、スマートフォンなどに撮り溜めているペットの写真やビデオでの思い出の振り返りです。
写真やビデオのよいところは当時の状況をそのまま残せるという点であり、家族と一緒に見ることで当時の思い出話に花をさかせるのも亡くなったペットへの供養のカタチではないでしょうか。
い撮り溜めているだけの懐かしい写真やビデオもあるなら供養の機会として振り返ってみましょう。
冥福の思いが後に感謝へと繋がる
ペットだけではなく人にも同じことが言えますが、供養の大きな意味は「冥福」することにあります。
あくまでお供え物や思い出を振り返ることも大事ですが、そこがゴールではなく、冥福を祈ることが大事です。
一緒に過ごせた時間への感謝が大事!ペットロス改善法
ペットを亡くしてスグに気持ちを切り替えられる方はきっと少ないと思います。
しかし、結論からいえば、今は辛くても限られた時間を一緒に過ごせたことにきっとあなたも感謝できるようになります。
実際、私は自分がまだ小学生だった頃に飼っていた犬のことさえも未だにハッキリと覚えています。
生死のこともよくわからない年頃でしたが、ただ寂しくてしばらくは毎日泣きながら寝ていました。
学校から帰ってきたら元気に迎えてくれるペットが急にいなくなったので、いつもと違う光景が寂しかったのです。
当時は自分も小さかったこと、今のようなペットブームでもなかったこともあり、お墓を建ててあげたりはできなかったのですが、実は今でも埋葬した場所の近くを通った際には手を合わせるようにしています。
「一緒に遊べて幸せだったよ」
「一緒に散歩できて楽しかったよ」
私も最初は後悔や悲しみが先行していましたが、いつしか繰り返し思い出を振り返る機会を持つことで、一緒に過ごせた時間に感謝できるようになりました。
これは今までに飼ってきたペットみんなに共通していることです。
ペットも自分のことを大事に思ってくれている飼い主に対しては、きっと感謝してくれているのではと私は信じています。
まとめ
ペット墓石を建てることが目的ではなく、あくまでも大事にすべきなのは最愛のペットを供養する気持ち・姿勢だと思います。
飼い主として一緒に過ごせた時間に感謝し、思い出を振り返るキカッケとなるのがペット墓石です。
辛い気持ちもしばらく続きますし、誰も忘れたくても忘れられるようなものではありません。
しかし、ペット墓石を建てて供養を続けることで飼い主の心の中でペットも生き続けることができます。
この記事を通じ、あなたの辛いお気持ちが少しでも軽減され、ペットとの思い出を良きものとして残ることを心から願います。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
火葬したペットの遺骨はどうしたら良いでしょう。さまざまな選択肢の中で、ここではペット専用の納骨堂や供養塔に預けた場合のことをお伝えします。「ペット専用」なので、人間は一緒に納骨することはできません。中にはペットの火葬炉を供えているところもあります。ここで注意しておきたいことは、ペット専用の場合は、運営主体によっては永続性が保たれる保証がないという点です。寺院内にあるペット専用供養塔であれば、リスクは少ないですが、ペット専用として開発された墓地の場合は、民間業者が運営・販売に携わっていることが多いため、永続性という点では疑問です。実際、都内のビル内にあるペット専用の納骨堂・火葬炉は、オープンして数年で廃業し、遺骨は宗教法人が引き取って供養されたという例がありました。
では、人と一緒に入るお墓はどうでしょう。こちらは「墓地・埋葬等に関する法律」を根拠法として造成されているため、永続性は保たれるという前提で販売されています。ただし、ペットと一緒に入れるかどうかは、墓地によりますので確認が必要です。