建碑祝いとは
建碑祝いとは?徹底解説
- 建碑祝いは墓石設置時のお祝い儀式。現代の社会変化で増加傾向。
- 略礼服で行う建碑式。納骨式併せる場合は法事服装に。
- 建碑祝いのご祝儀は紅白水引、1〜3万円が相場。地域や状況で変動。
建碑祝いとは
建碑というのは、石碑を建てることを言います。墓石を新しく建てたり改葬などで墓石を建て替えたりしたときには、お祝いの儀式を行いますが、そのときにするお祝いのことを建碑祝いといいます。
通常は墓石は一度建てると、先祖代々子々孫々、ずっとそのお墓を利用し続けますが、現代においては、核家族化や少子化などの社会問題を背景として、それぞれの家庭の事情などにより、新しくお墓を建てる人や、お墓を引っ越しさせなければならないなどの理由で、今、墓石を新しく建てようとする人が増えてきています。
最近は相続対策として、生前に自分のお墓を建てる人も増えています。また最近、自分の死を見つめ直す終活が話題となっていますが、その一環としてお墓を建てる人もいます。
そういったさまざま事情によって、お墓が新しく建てられた場合にはお祝いを行います。このお祝いの儀式を建碑式といいます。故人が亡くなって四十九日の忌明けの法事の際に、納骨式も同時に行うことがあり、建碑式は弔事のように感じるかもしれませんが、お祝い事になるので注意が必要です。
建碑祝いを使用する状況・ケース
建碑式でのマナーについては、これは弔事ではありませんので、喪服の着用はしません。参加をする前に施主や他の参加者とあらかじめ相談しておくことをおすすめしますが、通常は略礼服などのあまり格式張らない服装での参加で、特に問題はないでしょう。
お祝いのご祝儀の表書きは、「建碑御祝」「建陵御祝」「建碑設立御祝」とし、水引きは紅白の蝶結びにします。
上記のように建碑式だけを行う場合には問題はありませんが、建碑式は納骨式と同時に行うことが多く、もし納骨式の法事と重なってしまった場合にはどうすればいいのでしょうか。
そんな場合には、納骨式の方に合わせるようにします。つまり、服装なども法事の際のマナーに合わせて、喪服の着用をして構いません。四十九日の忌明けの法要など大きな法事と重なった場合には、正式な喪服の着用をしていることが多いですが、略式でも問題はありません。
そしてお供えをするご祝儀についても、やはり法事の方を優先させて、表書きは「御仏前」となり不祝儀袋を使用します。金額については建碑分として上乗せして一緒に入れてしまうといいでしょう。また、前日までに建碑お祝い用に別でご祝儀分を用意して渡しておくという方法もあります。ただし、地域などによってやり方なども異なりますので、周囲の人の相談をしてから行うことをおすすめします。
ただし、これらも地域などによって習慣が違います。建碑式の方を優先させてお祝い事としてセレモニーが行われる場合もありますので、事前によく確認をしておきましょう。
建碑祝いのご祝儀の金額の相場も、地域や事情などによってさまざまですが、一般的には1万円から3万円程度というのが無難であるとされています。こちらも周りの人とよく相談してから決めることをおすすめします。
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