在来仏教とは
在来仏教とは?徹底解説
- 在来仏教は明治前の日本13宗派を指す
- 在来仏教限定のお墓は他宗派は申込不可
- 浄土宗などが在来仏教、新宗教は除外
- お墓購入時は宗派制限を確認必要
在来仏教とは
霊園や墓地などでお墓を購入する際に、「在来仏教に限ります」といった条件を提示されることがあります。
この場合、在来仏教でない宗派の者は、この霊園や墓地ではお墓の申し込みができないことになりますが、この在来仏教とはどういう意味があるのでしょうか。またどういった宗派のことをいうのでしょうか。
日本の現存している仏教にはいくつかの宗旨・宗派に分かれていますが、在来仏教というのは、その仏教の宗派の中でも、明治のはじめ頃までに根付いていて、今なお活動を行っている宗派のすべてを総称したもののことです。
それらの宗派は現在、13の宗派が現存しています。
在来仏教は、浄土宗、浄土真宗、法曹宗、華厳宗、律宗、天台宗、真言宗、融通念仏宗、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗、日蓮宗、時宗の13宗派のことです。
またこれらの宗派の下もいくつかの枝分かれをしていたりもしますが、それらもすべて含めたものをいいます。
これらの宗派は日本の古来よりずっと日本に根付いてきたものになります。
一番新しい時宗も1276年に開宗されました。これに対して明治初期以降に現れた宗派については、新興宗教と言われています。
新興宗教と呼ばれて在来仏教に入らないものには、創価学会など現在地域に根付いて活動をおこなっている宗教法人や、幸福の科学、弁天宗、阿含宗などがあります。
たいていの霊園や墓地では、宗教や宗旨・宗派は問わないとなっているのですが、このように在来仏教に限るとされているところも多く存在しています。購入の際にはよく注意をしておく必要があります。
また在来仏教に限りますとの制限のなされているところは、キリスト教も入ることができません。明治初期までに普及されていた宗教ではありますが、継続していないという理由で、在来仏教とはみなしてはもらえないのです。
在来仏教を使用する状況・ケース
主な宗派の特徴を挙げてみました。
浄土宗
浄土宗(じょうどしゅう)は、法然(ほうねん)が開祖で、総本山は知恩院(ちおんいん)です。ただひたすらに仏に帰依すれば救われるといった教えです。
浄土真宗
浄土真宗(じょうどしんしゅう)は、親鸞(しんらん)が開祖で、総本山は、本願寺(浄土真宗本願寺派)、真宗本廟(真宗大谷派)など、門流によって異なります。日本国内では最も大きな信徒数を誇っています。
天台宗
天台宗(てんだいしゅう)は、最澄(さいちょう)が開祖で、総本山は延暦寺(えんりゃくじ)です。悟りに至る方法を民衆に伝えたとされる、日本仏教の母山です。
真言宗
真言宗(しんごんしゅう)は、空海(くうかい)が開祖で、金剛峯寺(高野山真言宗)、教王護国寺(東寺真言宗)など、各派によって異なります。弘法大師空海が、大成をした真言密教を守る教団です。
臨済宗
臨済宗(りんざいしゅう)は、栄西(えいさい)が開祖で、総本山は天龍寺(天龍寺派)、相国寺(相国寺派)など、各派によって異なります。鎌倉・室町時代に大いに栄えた禅宗の一派です。
曹洞宗
曹洞宗(そうとうしゅう)は、道元(どうげん)が開祖で、総本山は永平寺、總持寺です。
日蓮宗
日蓮宗(にちれんしゅう)は、日蓮(にちれん)が開祖で、総本山は久遠寺(くおんじ)です。本尊は大曼荼羅です。
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