樹木葬とは?費用相場・メリット&デメリット・仕組みを解説|種類が豊富で人気の永代供養のお墓
樹木葬とは?徹底解説
- 樹木葬は墓石に代わり樹木を用いた永代供養で、費用は約20~80万円。
- 樹木葬の利点は承継者不要でコストが抑えられる点、難点は粉骨必要や季節影響。
- 樹木葬選びは地域情報収集、見学、家族との協議が決定には不可欠。
樹木葬の人気が高まっているため、全国的に普及が進んではいますが、地域によってはまだあまり多くないエリアもあります。
まずはご自宅近くに樹木葬があるのか探してみましょう。
4つの質問で見つかる!
Q. お墓は代々継いでいきたいですか?
地域別に樹木葬を探してみる
樹木葬の購入を検討されている方は、以下より希望エリアの樹木葬の交通アクセス・写真・料金などをチェックすることができます。
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樹木葬とは? 専門家がわかりやすく解説
樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルにしたお墓のことです。
樹木葬は永代供養の仕組みがとられているものがほとんどで、お墓の後継ぎがいない人や、子供にお墓の管理で迷惑をかけたくないと考える方に人気です。
過去にはあまりよく知られていなかった樹木葬ですが、近年では最も人気の高いお墓と言われており、「墓石のお墓」や「納骨堂」よりも樹木葬を選ぶ方が増えています。
樹木葬の概要
樹木葬は一般的なお墓と同じく、厚生労働省の「墓地、埋葬等に関する法律」に則って都道府県知事の許可を受けた墓地や霊園に、遺骨を埋葬をします。
1999年(平成11年)岩手県一関市の山麓にある祥雲寺(現在の知勝院)が日本初の樹木葬と言われており、その後に都市部にも広まっていきました。
発祥当初は里山に遺骨を埋葬する自然葬でしたが、今ではさまざまな民間霊園や寺院、都立霊園などの公営霊園などでも多く建設されています。
都市部の樹木葬の多くは、個人やご夫婦など少人数の供養に適したコンパクトな設計になっており、比較的安い価格でお墓をもつことができます。
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子さん
樹木墓地が日本で誕生したのは今から約30年前のこと。
特にこの10年で急速に広まり「樹木葬にしたい」という希望者は年々増加していますが、誤解も多く「イメージと違う」という後悔も聞かれます。
樹木葬といっても、樹木ではなく草花がシンボルとなっている墓もあります。
「自然に還る」イメージがありますが、骨壺で納骨するケースや、一定期間過ぎたら別の場所に合葬する墓ものもありますので、よく埋葬方法を十分に理解しておくことが大事です。
樹木葬の専門家
株式会社いせや
水落 寛子さん
樹木葬は、ポピュラーなお墓タイプの1つとなってきています。樹木葬を希望されるお客様は、ここ数年で確実に増えました。
樹木葬の特徴・仕組み
樹木葬は承継者のいらない「永代供養」のお墓
樹木葬の一番の特徴は、お墓を子世代に引き継ぐ必要のない「永代供養」であることです。
樹木葬の場合、最初は個別に納骨されても、定められた期間を過ぎると「合葬(他の人の遺骨と一緒に埋葬)」される仕組みがほどんどです。
樹木葬は少人数の供養に適したお墓
水落さん
樹木葬の購入検討者は、お一人さまやご夫婦、ご両親と未婚の息子さん・娘さんが一緒にご契約されるケースが多いです。
夫婦2人だけお墓や、単身者のお墓として、樹木葬を検討される人が多くいらっしゃいます。
実際にライフドットで「樹木葬」を検討している人は、遺骨を納める人数が2人という人が一番多い結果となっています。
墓石を建てないため安価に供養できる
樹木葬は墓石の建立がない分、一般的な墓石のお墓よりも費用を抑えることができます。
小型でシンプルなかたちのお墓で、納骨スペースもコンパクトになっています。
「あまりお金をかけたくないが、雑な供養はしたくない」と考える人にとって、ちょうどよい選択肢でしょう。
樹木葬の費用相場は約20万~80万円
樹木葬の費用相場は約20万~80万円です。
以下のグラフはライフドットから樹木葬を購入した人の金額目安となっています。
金額は納骨人数によって上下します。
1人用であれば20万~40万円程度
2人用であれば60万~80万円程度
3人以上用であれば80万円~
といったように、納骨人数が増えるほど金額も高くなることを認識してください。
水落さん
樹木葬の価格は霊園によって異なります。
弊社の場合は、1人当たりの平均価格が 50万円前後です。アクセスの良し悪しによって、20万円~80万円ほどの幅があります
参考までに、墓石を使った個別墓を建てようとすると、100万~350万円程度かかります。樹木葬の利用が1人・2人であれば、一般墓よりもお求めやすいので、抵抗なく購入される人が多いようです。
樹木葬の費用の内訳
樹木葬の費用の中には、以下のようなものが含まれていることが多いです。
使用料
樹木葬の土地を使用するためのお金です。
プレート代・彫刻料
樹木葬の目印となるプレートとその彫刻料です。
苗木代
樹木葬の目印となるシンボルツリーにかかるお金です。
納骨費用
遺骨を納骨する時にかかるお金です。
専用骨壺代
遺骨を専用の骨壺に納める場合にかかる費用です。
維持・管理費
樹木の手入れ等、霊園の維持・管理にかかるお金です。
水落さん
なお金額の詳細については、霊園の資料請求・電話を通して確認してください。 霊園によっては、インターネットに掲載している金額に追加でお金が必要になることもあります。
私も実際にお客様から「提示金額に追加はないですか?」と質問を受けることはよくあります。 不明な点はためらわず、ご質問ください。
樹木葬の費用の見積もり例
樹木葬の費用について、実際のお墓を例にご紹介いたします。
永代使用料 | 280,000円 |
---|---|
管理料(初回のみ) | 33,000円 |
基本彫刻料 | 22,000円 |
埋葬費 | 33,000円 |
施設維持管理料金 | 11,000円 |
総額:37.9万円(税込)
実際に自宅近くの樹木葬の費用相場をチェックしたい方は、こちらから探すことができます。
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樹木葬の種類
ひとえに樹木葬といっても、さまざまなタイプがあります。
雰囲気や特徴の異なる樹木葬を紹介します。
ガーデニング風の樹木葬
まるで西洋の庭園を思わせるような明るい樹木葬です。
日本庭園風の樹木葬
落ち着いた和の雰囲気が感じられる樹木葬です。
里山の中にある樹木葬
自然に還るを体現した里山の中にある樹木葬です。
デザイン性の高い樹木葬
彩り豊かなお花や石材を用いた樹木葬です。
樹木葬の埋葬方法
樹木葬での遺骨の埋葬方法には3つのパターンがあります。
個別埋葬型
遺骨を納めた骨壺や骨袋などを、個別の区画に埋葬します。
樹木葬のご契約者やご家族ごとの埋葬スペースが確保されたプランです。
集合埋葬型
遺骨を納めた骨壺や骨袋などを、大きなスペースに埋葬します。
遺骨は他人のものと一緒くたにはなりませんので、後から取り出して他のお墓に改葬することも可能です。
合葬型
遺骨を納めた骨壺から出して、大きなスペースに埋葬します。
遺骨は他人のものとひとまとめに混ざりますので、後から取り出して他のお墓に改葬することはできなくなります。
埋葬方法によって、樹木葬の費用にも影響します。
自分達の専有の埋葬スペースがある「個別埋葬型」は、「合葬型」や「集合埋葬型」よりも永代使用料がかかります。
樹木葬は「自然葬」なの?
自然葬とは、焼骨を海や山などの自然の一部として循環させる考え方です。
土に直接埋葬するスタイルの樹木葬であれば、自然葬の一種と言えます。
長い時間をかけて土に還る素材の骨壷を用いて埋葬する樹木葬などもあります。
しかし、大半の樹木葬では、納骨スペース(カロート)の中に遺骨を埋葬しますので、「自然に還る」というイメージとは異なるでしょう。
骨壺や袋で埋葬するので、遺骨が直接土に触れることはありません。
樹木葬のデメリット・購入前の注意点
水落さん
お客様から耳にする樹木葬のマイナス意見・デメリットをまとめました。
なお私の経験上、以下の注意点をご確認いただければ、トラブルに発展するケースはほとんど見られません。購入を検討されている人は、一度ご覧ください。
お墓は数十万円以上の高い買い物ですから、契約してから後悔することは絶対に避けたいですよね。
樹木葬のデメリット・注意点
デメリット1. 家族・親戚に理解されにくい場合がある
樹木葬の認知度はここ最近高まっていますが、今でも一般墓が主流な地域は多く存在します。
家族・親戚の意見を踏まえて、樹木葬から別のお墓に変えられるお客様もいます。
水落さん
「家族への相談」はとても大事です。 ご両親が樹木葬を買おうとしたが、息子さん・娘さんから「ちょっと待った」とストップが入る場面は、実際に目にしたことがあります。
子供たちへの負担をなるべく軽減させたいから樹木葬、と考えられる人も多いですが、 子供の意見としては「本当はお墓を継ぎたかった…」ということもあります。トラブルに発展してしまうケースもありますから、必ず家族・親戚に事前に相談しましょう。
デメリット2. 骨壷から遺骨を出して粉骨しなければならないがある
都内は特にスペースの関係上、粉骨を余儀なくされる場合が多いです。
粉骨は避けたいというお声もありますし、遺骨を全て納骨するのではなく、一部手元に残して納得される方もいらっしゃいます。
デメリット3. 後で遺骨を取り出せなくなる場合がある
樹木葬の埋葬方法によっては、、遺骨を後から取り出したくても不可能なケースがあります。
樹木葬は、お墓の跡継ぎ不要の「永代供養」が前提となっているため、多くの場合はどこかのタイミングで遺骨を他の人のものとひとまとめに合葬(がっそう)します。
もし将来、他のお墓に改葬する予定や分骨をするかもしれない場合は、どのタイミングで合葬になるのか事前に確認しておきしょう。
デメリット4. 大人数の家族のお墓には向いていない・高額になる
1人・2人で入る分にはスペースに問題はないが、家族みんなで入ると狭いという意見も。
また納骨人数が3人以上と多くなると、総額が高くなり、一般墓の価格を上回るケースも見られます。
デメリット5. 季節によって景観や印象が異なる
植物を使っているため、見た目が寂しくなる季節があることは仕方ありません。
冬場に葉が落ちることも自然の一部であることを理解していただき、ご利用いただいています。
ただし「それだと故人が可哀そうだ」という人は、普遍的な「石」を目印にしたお墓に変えられるケースが多いです。
樹木葬のメリット・人気の理由
メリット1. 永代供養なので承継者が必要ない
樹木葬の人気の理由として大きいのは、永代供養がついていることでしょう。
樹木葬は承継者の必要がないお墓がほとんどです。お墓を次の世代に継ぐ負担・管理する負担を軽減することができます。
メリット2. 少人数ならば一般墓よりも費用が安い
一般墓の場合100万円~350万円が契約時に必要となり、かつ年間管理費が毎年5,000円~1万円ほどかかります。
それと比べ樹木葬の場合1人当たり50万円前後が一般的ですから、人数が限られていれば費用が削減できます。
お墓に余分なお金をかけたくない…と考える人にとって、樹木葬は経済的な負担も軽減できるでしょう。
メリット3. 緑が多く明るい雰囲気
樹木葬は従来の一般墓と比べると、明るい雰囲気の空間で、納骨することができるでしょう。
各霊園によって雰囲気は様々ですが、木々や花々に囲まれた区画が多いといえます。
いわゆる墓石が所狭しと並ぶ「一般墓」と比べると、開放的な印象を持てるのではないでしょうか。
メリット4. 宗教・宗派を気にせず利用しやすい
樹木葬の場合、「宗旨・宗派不問」であることが多いです。
具体的には「浄土宗の人しか納骨できない」「キリスト教の人は納骨できない」といったことが無いということです。
お寺で一般墓を建てる場合、そのお寺の宗旨・宗派に則って供養をする必要があったり、入檀義務があったりするケースがあります。
ただし、多くのお寺の中にある樹木葬では、一代限りの檀家という形式や、宗教・宗派を不問にして檀家にならなくていい形式をとっています。
入檀のことを気にせず寺院墓地を利用できるのは、メリットと言えるでしょう。
※中には入檀義務のある寺院墓地の樹木葬もあるため、注意をして事前に確認しましょう。
樹木葬が向いている人・樹木葬が向いていない人
樹木葬に向いている人
- 1人・2人など限られた人数のみで使用したい人
- 代々お墓を継いでいくことが難しい人
- 植物が好きで自然志向の人
時代の流れとしても「少子高齢化」が進んでおり、お墓を代々継ぐことが難しいご家庭が増えています。自分たちの代・両親の代だけのお墓にしたいという人に、樹木葬は向いています。
樹木葬に向いていない人
- 子世代・孫世代にお墓を継いでいきたい人
- 樹木葬を「仮のお墓」にしたいと考えている人
お子さん・お孫さんがたくさんいらっしゃる人は、樹木葬ではなく「自分が建てたお墓にみんなで入る」選択をすることが多いでしょう。
また樹木葬はご遺骨を埋葬するにあたり「粉骨」するケースや、後日遺骨を取り出すことができないケースもあるため、一時的な「仮のお墓」には向きません。
実際にお墓を調べてみたい方は、こちらから4つの質問をもとにあなたにあったお墓を検索できます。
4つの質問で見つかる!
Q. お墓は代々継いでいきたいですか?
樹木葬と他のお墓との違い
樹木葬以外でも、樹木葬と似た特徴を持つ供養方法はいくつか存在します。
樹木葬と同じく「継承者が不要」「価格が比較的安い」という条件当てはまる他の埋葬方法を紹介します。
納骨堂|承継者不要&低価格な供養方法
樹木葬に興味を持たれている人が、一番よく同時に検討されるのが「納骨堂」です。
納骨堂は、樹木葬と同じく永代供養がついた継承者不要の仕組みであることが一般的です。
納骨堂は室内の納骨施設で、墓石を用いないため費用が安く抑えられる傾向にあります。
永代供養付き一般墓|3名以上の納骨に向いている墓石のお墓
墓石のお墓(一般墓)は基本的に家族で代々承継していくものですが、ごく一部の霊園では、永代供養付きの一般墓というものがあります。
はじめの数十年は一般的な個人墓で弔い、契約期間が切れたら供養塔や合祀墓に合祀されるタイプの永代供養墓です。
永代供養墓付き一般墓の相場は70万~150万円ほどです。
従来のお墓のように、墓石に手を合わせて家族を供養したいと考える方は、永代供養付き一般墓が自宅近くにないか探してみましょう。
合葬墓・合祀墓|価格重視で安く埋葬した方におすすめ
お寺にある供養塔や合祀墓に、他の人の遺骨と一緒に埋葬されるタイプの永代供養墓の相場は、3万~30万円ほどです。
費用は、樹木葬の合祀墓タイプとさほど変わりませんが、墓石を使った一般的な合祀墓のほうが圧倒的に多いため、近所にも見つかる可能性が高いでしょう。
海洋散骨|お墓に縛られなくない人向けの新しい供養スタイル
供養方法の1つとして「海洋散骨」というものがあります。
その中でも一家で船をチャーターし、ゆったりしたプライベートな時間を過ごせるのが個人散骨です。個人散骨の費用は30万円ほどとなります。
樹木葬選びから納骨までの流れ
樹木葬の申込~納骨までの流れは以下の通りです。
樹木葬の見学や契約を、生前に行われる方も多くいらっしゃいます。
樹木葬の資料請求・見学予約をする
まずは、さまざまな樹木葬の資料を集めて、検討する必要があります。
お墓は基本的には自分ひとりの問題ではありません。今後そのお墓を管理する家族のためにも、よく検討をしておくべきです。
樹木葬の現地見学をする
実際の雰囲気や交通アクセスなどを確認するために、見学することをおすすめめします。予約が必要な可能性があるため、事前に気になる樹木葬は問合せましょう。
霊園によって対応は違いますが、自分の目でしっかり確認することが大事です。現地に案内人がいる場合は、疑問点・不明点をすべて聞くとよいでしょう。
樹木葬の契約
埋葬方法や料金をしっかりと確認したら、樹木葬の申し込みを行います。
契約書を交わし、費用の支払いを済ませたら、樹木葬の使用権が得られます。
「埋葬許可証(火葬済証明付)」の準備
遺骨を納骨する際には、火葬を終えたことを証明する埋葬許可証が必要です。
死亡が確認されたあと、医師に作成してもらった死亡届、死亡診断書を、故人の住所地の自治体に提出します。自治体はこれをもって、埋火葬許可証を発行してくれます。
日本では遺骨を許可なく勝手に納骨することは法律によって禁じられています。
火葬許可証は、遺体を火葬する際に必ず必要な書類で、これがないと火葬することはできません。火葬が終わると、この火葬許可証は火葬が済んだことが記されて、遺族に渡されます。これがそのまま埋葬許可証となると説明されることもありますが、埋葬は墓地埋葬等に関する法律では土葬を意味しますので厳密には間違いです。多くの墓地では焼骨の埋蔵を受け付けていますので、焼骨であることを証明するために、火葬済証明が付いた埋葬許可証が必要となとなるわけです。
この埋葬許可証(火葬済証明付)は、遺骨を納骨する際に、霊園の管理者や寺院の僧侶などに提出します。
なお、すでに石のお墓があってお墓の引っ越し(改葬)先として樹木葬を考えている場合は、改葬許可証などその他必要な手続きがあります。
樹木葬に遺骨を埋葬する
樹木葬の場合、霊園によって納骨方法はさまざまですが、僧侶に読経を行ってもらう納骨式を執り行う場合があります。
樹木葬に関するよくある質問
樹木葬は何体納骨できますか?
樹木葬は、納骨できるご遺骨の数が1体・2体などと決められている霊園が多いです。納骨可能な人数は、霊園によって異なります。
実際に樹木葬を検討している人は「2体」の納骨を考えている人が全体の46%と最も多い結果となりました。
樹木葬は何年間納骨できますか?
樹木葬は、個別のスペースで納骨できる年数が決められている霊園が多いです。
よく見られるのは「17年」「33年」といった回忌法要のタイミングを納骨年数の目安としているケースです。また霊園の中には納骨期間が「1年」「5年」と短いところもあります。
期間が経過した後は「合祀」といい、他の人のご遺骨と一緒に納骨される形をとります。
樹木葬は、個人ごとに1本の木を植えてもらえますか?
1人(1区画)につき1本の樹木を建てる墓地は、広大な土地が必要となるため非常に稀です。基本的には、シンボルツリーとして大きな樹木1本の下に複数人が眠る形式です。また、さまざまな草花が植えられた土地の下に眠る形式もあります。
シンボルツリーの樹木が枯れた場合の管理は、どうなりますか?
樹木の植え替えが行われるケースがほとんどです。しかし、植え替え費用が年間管理費から支払われるのか、その際に徴収されるかは霊園・墓地によって異なります。契約する際に確認しましょう。
樹木葬は自然に還るイメージがありますが、遺骨はどのように埋葬されますか?
樹木葬の納骨方法には2種類あります。遺骨をそのまま、もしくは粉砕して土中に直接埋める方法。
または、石のお墓と同じように骨壷や骨袋に入れたまま埋める方法があります。
霊園・墓地によって異なるため、確認が必要です。
樹木葬と永代供養はどう違うのですか?
「樹木葬」はお墓のスタイルの一種で、「永代供養」は遺骨のの管理や供養の仕組みです。
詳しくは以下の記事の解説をご覧ください。
樹木葬では、どのようにお墓参りができますか?
樹木葬霊園には2つの種類があります。
公園型(都市型)樹木葬霊園では、お供えものや線香を供えるスペースが設けられている霊園が多く、通常のお墓と同じくお供えをして手を合わせることができます。
一方で、里山型霊園の場合は、自然のなかにあるため火気厳禁であるケースが多く、線香を上げられない霊園が多いです。
また、どちらもお供え物は必ず帰る際に持ち帰ります。
寺院墓地の樹木葬を利用する場合「入檀義務」はありますか?
寺院墓地で一般墓を建てる時は、その寺院の檀家にならなければいけない(入檀義務がある)ケースが多いです。
ただし、多くの寺院墓地にある樹木葬では、一代限りの檀家という形式や、宗教・宗派を不問にして檀家にならなくていいという形式をとっています。
有名なお寺で眠りたいけれど檀家は控えたいという人にとっては、寺院墓地での樹木葬は希望にそったお墓でしょう。
樹木葬の歴史は?いつからあるの?
日本で初めて樹木葬が行われたのは、1999年(平成11年)、岩手県一関市の祥雲寺(現在の知勝院)でした。
里山の環境の再生と自然保護の観点から、墓石に替えて樹木を植樹し墓標としました。
この里山型の樹木葬は話題となり全国へと広まっていきました。
しだいにその土地に合わせた、公園型やガーデン型などの、樹木葬が誕生したのです。
公営初の樹木葬墓地は「横浜市営メモリアルグリーン」に誕生した
2006年には、横浜市の市営墓地メモリアルグリーンに初めての公営霊園で樹木葬が誕生しました。その後、都立霊園で初めての樹木葬が小平霊園で誕生し、その際の募集時には約16倍を超える応募があったと話題になりました。
概要項目 | 情 報 |
---|---|
開園年月日 | 平成18年9月1日 |
面積 | 管理区域面積:34,984㎡ |
所在地 | 神奈川県横浜市戸塚区俣野町1367-1 |
納骨施設 | 芝生型納骨施設:7,500区画 |
アクセス | JR横須賀線:戸塚駅 |
開園時間 | 【4月1日~9月30日】8:00~17:00 |
管理事務所の休日 | 1月1日、12月31日(但し、施設点検等により指定日以外に閉園することがあります。) |
公式サイト |
メモリアルグリーンでは実際に見学してアクセスや雰囲気の良さを確認することができます。
検討されている方は、実際に見学して具体的なイメージを持つところから始めているようです。
日本全国のおすすめ樹木葬霊園を紹介
全国の樹木葬がある霊園を、地域別で紹介いたします。
ペットと一緒に入れる樹木葬もある
樹木葬は比較的自由で、ペットの遺骨と一緒に埋葬してもらえる場合もあります。ライフドットでは「ペットと一緒に入れるお墓」を絞り込んで検索できますから、ご希望の人は探してみてください。
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東京都のおすすめ樹木葬霊園|小平ふれあいパーク
都市型ガーデニング霊園の「小平ふれあいパーク」は、利便性に優れていながらも、喧噪を忘れることができる自然豊かな環境が人気の樹木葬です。
西武新宿線「小平駅」から徒歩約7分の好立地にあります。駅から徒歩で行けるので、もしも将来、車の運転をしなくなったり、自家用車を手放したとしても、無理なくお墓参りに通うことができます。
埼玉県のおすすめ樹木葬霊園|秋津ふれあいパーク
埼玉県で人気の「秋津ふれあいパーク」です。
「バラの樹木葬ダイアナ」は、まるでバラ園のようにたくさんのバラが咲き誇ります。ウッドデッキのテラススペースもあり、ここに来るとゆったりとした時間を過ごすことができるでしょう。
大阪府のおすすめ樹木葬霊園|大應寺浄苑
大阪市内にある樹木葬では「大應寺浄苑」を紹介します。近隣の6駅から徒歩圏内というアクセスの良さが人気の理由です。
約400年の歴史がある大應寺にある樹木葬。お寺の由緒正しい雰囲気を好む人は一度ご覧ください。
- 所在地
- 大阪府大阪市天王寺区餌差町3-15
- 霊園種別
- 寺院墓地 /
- 宗旨宗派
- 宗教不問
- 区画種別
- 永代供養墓/樹木葬/納骨堂
- 参考価格
- 8万円~
京都府のおすすめ樹木葬霊園|建仁寺 両足院 樹木葬
観光で訪れる人も多い「建仁寺」にある樹木葬です。
有名なお寺で眠るのもいいかもな…という人にはピッタリな樹木葬です。
4つの質問で見つかる!
Q. お墓は代々継いでいきたいですか?