樹木葬の費用はいくら?値段の内訳や相場より安い価格で購入するコツ

樹木葬

先読み!この記事の要点

  • 樹木葬の費用は3つのタイプによって異なる
  • 1家族1シンボルの樹木葬:50万円~150万円
  • シンボル共有・骨壺アリの樹木葬:20万円~60万円
  • シンボル共有・骨壺なしの樹木葬:5万円~20万円
  • 樹木葬が安価な理由は「墓石を用いないから」

昨今メディアで話題の樹木葬。

樹木葬とは、墓標(お墓の目印)を、墓石ではなく樹木にしたお墓のことです。永代供養が付いているため承継者を必要とせず、比較的費用が安価であるため、近年人気が高まっています。

樹木葬の費用と一口にいっても、樹木葬の中でもタイプが複数存在するため、費用はタイプによって異なります。この記事では、図解や実例を用いながら、樹木葬の費用について分かりやすくご紹介します。

また「出来るだけお墓の費用を安く抑えたい・・・」という方に向けて、樹木葬の費用を安くする方法についても解説しています。

樹木葬は20年ほどの間に急速に注目を集めている供養方法です。外形や納骨方法等、全て同じではありませんので、しっかり内容を比較することおすすめします。

あなたにあったお墓を見てみる

お墓に関する4つの質問に答えるだけで、あなたにあったお墓を調べられます。

ぴったりお墓診断

4つの質問で見つかる!

Q. お墓は代々継いでいきたいですか?

近くの樹木葬を見てみる

樹木葬の購入を検討されている方は、以下より希望エリアの霊園・墓地情報を検索することができます。

樹木葬を探す

日本地図

樹木葬
を探す

北海道・東北

この記事の目次

  1. 樹木葬の費用相場~3つのタイプ別~
  2. 樹木葬の費用の内訳
  3. 樹木葬はなぜ安い?思わぬ落とし穴は事前に知ろう
  4. 樹木葬の費用を安く抑えたい!見直すべき項目5つ
  5. 全国にあるコスパが良い人気樹木葬5選
  6. 樹木葬と他の供養方法の費用を比較する
  7. この記事のまとめ
  8. 監修者コメント

樹木葬の費用相場~3つのタイプ別~

樹木葬は大きく3つのタイプがあり、それぞれ費用相場が異なります。

共通しているのは、どれも樹木・草花を用いたお墓であることと、永代供養が付いていることです。

  • 個別納骨タイプ(シンボルが1家族に1つあるタイプ)
  • 集合墓タイプ(他人とシンボルは共有、遺骨を分けて納めるタイプ)
  • 合葬・合祀タイプ(他人とシンボルは共有、遺骨を一カ所に納めるタイプ)
1家族1シンボルのタイプの樹木葬

個別納骨タイプ
(1家族1シンボル)

相場:50万円~150万円

1家族1シンボルのタイプは50万円~150万円

1家族1シンボルのタイプの樹木葬

シンボルが1家族1つあるタイプ(個別納骨タイプ)の樹木葬は、家族単位で納骨することができ、家族ごとに樹木やプレートといったシンボルが存在します。

ただし家族単位で遺骨を納骨できる期間は決められており、その期間を過ぎると、合葬(他の人の遺骨と一緒に納骨)され、永代にわたって管理・供養されます。
※個別墓所の使用期間は、17年・33年などがよくみられます。こ墓所は管理者のほうで「墓じまい」し、遺骨は合葬墓に移されます。

永代供養が付いているため、個別で埋葬した後に「墓じまい」をする必要はありません。

1家族1シンボルのタイプの樹木葬の費用はトータルで50万円~150万円が多いでしょう。では、実例を紹介します。

60万円】シンプルなプレートを用いた樹木葬

弥生台墓園 横浜つどいの森 樹木葬永代供養墓

総額:60万円 

80万円】夫婦で入れる緑豊かな樹木葬

霊園タイプ合葬型の樹木葬

総額:80万円 

67万円】里山にある樹木をシンボルとした珍しい樹木葬

里山タイプ個別埋葬型の樹木葬
  • 夫婦(2人用)
  • 33年間は草刈り等の手入れあり
  • 完全に樹木を墓標とした里山型樹木葬
  • 永代供養料、使用料、苗木代、プレート代、維持管理費 込み
  • 参考:森の墓苑 ひばり

総額:67万円 

1家族1シンボルの樹木葬の場合、一般墓よりは少し費用が抑えられる傾向にあります。ただし中には一般墓と同程度・またはそれより高い200万円以上の樹木葬も存在します。

費用の内訳の中で、墓標・シンボルとなる樹木(又は墓石・プレート)が高額だと、樹木葬全体にかかる費用も高くなってしまうのです。

シンボルは共有・骨壺ありのタイプは20万円~60万円

シンボル共有骨壺あり

樹木やプレートといったシンボルは共有しますが、骨壺はあるため、後になって遺骨を取り出すことができるのがこちらのタイプです。

※霊園によっては、骨壺ありでも遺骨が取り出せないケースも存在しますのでご注意ください。

費用は20万円~60万円程度が多いといえます。1家族1シンボルの個別納骨タイプと比べると、費用は安く抑えられます。

またこちらのタイプは、お一人用から用意があるのが特徴です。

43万円】モニュメントの下に眠る集合墓

永代使用料350,000円~
彫刻料50,000円~
埋葬料30,000円~

総額:43万円

57.3万円】1人から利用できる洋の樹木葬

鎌倉やすらぎの杜 美しい花々が咲き誇る園内風景
永代使用料480,000円~
プレート代+彫刻料50,000円~
埋葬料30,000円~
収骨容器代13,000円~

総額:57.3万円 

シンボルは共有・骨壺ありタイプの樹木葬は、費用が安く感じられますが、1人あたりに換算すると少し割高なケースもあります。

もしも夫婦で納骨するのであれば、1家族1シンボルの樹木葬も検討し、費用を比較することをおすすめします。

合葬・合祀タイプ(シンボルを共有・遺骨を分けない)は5万円~20万円

シンボル共有・骨壺なしの樹木葬

樹木・墓石といったシンボルは共有。また骨壺を用いないため、他の人の遺骨と区別せずに納骨するタイプが、合葬墓(合祀墓)と呼ばれるものです。

このタイプは樹木葬の中でも最も安価で、中には1遺骨あたり5万円から利用できるものもあります。他の人の遺骨と一緒に納骨するため、スペースもそれほど取らず、礼拝の対象となる墓石や樹木も個別に購入する必要もないからです。

費用の内訳は「永代供養料」だけであることが多いでしょう。稀に故人様の銘板の役割を果たすプレートと、その彫刻の費用が含まれていることもあります。

5万円】噴水をモニュメントとした合祀のお墓

ふれあいの杜 天空の合葬タイプの樹木葬

総額:5万円 

10万円】草木に囲まれた里山型の合祀墓

千の風みらい園のイメージ画像
  • 1人用
  • はじめから合祀
  • 山の斜面に位置する里山型樹木葬
  • 内訳:永代供養料・使用料
  • 参考:千の風 みらい園 大樹

総額:10万円 

都道府県から樹木葬を探す

ライフドットでは全国8,700件以上の霊園・墓地情報を掲載しております。 実際にお墓の購入を検討されている方は以下より希望エリアの霊園・墓地情報を検索することができます

さらに霊園のパンフレットをご請求いただくと、より正確な価格情報を知ることができますので、ぜひご活用ください。

ペットと一緒に眠れる樹木葬も費用相場は同じ

ペットと一緒に埋葬する方法について

樹木葬の場合は「ペットも一緒に納骨できる」としているところも多くみられます。

多くの樹木葬施設では、「ペットを入れられる区画も入れられない区画も値段は変わらない」としています。ただ、一部の樹木葬施設では、ペットを入れられる区画はそうではない区画に比べて少し高めの価格に設定しています。

なお、「ペットも可」としている樹木葬施設は非常に多いのですが、「ペットだけを先に入れて、自分が死んだら自分もそこに入る」というやり方ができる施設はほとんどありません。

そのため、ペットが息を引き取る→飼い主がペットを火葬しお骨にして、自宅で保管→飼い主が亡くなった時点で飼い主と一緒に祭祀承継者が納骨する というやり方となります。

樹木葬の費用の内訳

費用の内訳は大きく2つ、初期費用維持費用に分けられます。

初期費用

初期費用とは、樹木葬の契約時に支払う費用のことです。下記のようなものが該当します。

  • 霊園の使用料
  • 永代供養料
  • 墓標(プレート・草花・墓石等)
  • 納骨費・工事費

霊園の使用料

その名の通り、霊園を使用するためにかかるお金のことです。

永代供養料

永代供養料とは、遺骨の供養を霊園や寺院が行ってくれることに対する料金です。

樹木葬の場合、最初は個別での納骨であっても、一定期間が経つと合葬(合祀)されることが一般的です。樹木葬の初期費用には、一定期間を過ぎたら合葬(永代供養)してくれる料金も含まれています。

※霊園によっては永代供養の費用が含まれていない場合があります。必ず確認をするようにしましょう。

墓標(プレート・草花・墓石 等)

お墓の目印(シンボル)となる、樹木や墓石、プレートのことを指します。

墓石を使用すれば費用は高額になる傾向があり、プレート・樹木であれば費用が抑えられる傾向にあります。

この「墓標」という項目が、樹木葬の費用の内訳の中で、最も費用を変動させると言っても過言ではありません。

納骨費・工事費

遺骨の埋葬にかかる費用、墓石・プレート・樹木の設置にかかる費用のことです。

維持費用は年1万円ほど

費用の内訳2つ、「初期費用」「維持費用」のうちの、「維持費用」については、年間管理費と呼ばれるものが約1万円/年発生してきます。

年間管理費は、霊園の共有スペースや施設の維持・管理をするために使われます。

樹木葬は基本的に「永代供養」であるため、維持費は必要ないのでは?と思われるかもしれませんが、遺骨を個別安置している期間は発生することが多いです。そのため、最初から合祀の場合は必要ありません。

以上、樹木葬の費用の内訳をご紹介しました。次の章では、樹木葬が墓石を用いた一般墓と比較して、費用が安いと言われている理由を紐解いていきましょう。

あなたにあったお墓を見てみる

実際にお墓を調べてみたい方は、こちらから4つの質問をもとにあなたにあったお墓を検索できます。

ぴったりお墓診断

4つの質問で見つかる!

Q. お墓は代々継いでいきたいですか?

樹木葬はなぜ安い?思わぬ落とし穴は事前に知ろう

樹木葬の費用が抑えられる一番の理由は「大きな石塔を使用しない」ということです。

一般墓の場合、費用の内訳の半分ほどを「墓石」がしめます。

初期費用の内訳の図版

樹木葬の場合、墓標(シンボル)は墓石ではなく、樹木やプレートを用いることが多いです。樹木やプレートは墓石ほど金額が高くないため、ここの費用が削減できます。

また、シンボルを家族単位ではなく、他の人と共有する場合は、さらに値段を安くすることができるでしょう。

ただし中には墓石がないお墓を「お墓らしくない」と感じてしまう人もいます。費用を抑えられる反面、従来のような荘厳なお墓の雰囲気を感じにくい点はデメリットとして理解しておきましょう。

なお、樹木葬のメリット・デメリットなどについてさらに知りたい方は「樹木葬のトラブルはある?メリット・デメリットや種類を紹介」をご覧ください。

費用は安い傾向にある樹木葬ですが、それでも数万円はかかりますから、少しでもお得に利用したい…と思いますよね。次の章では、樹木葬の費用を安くするために見直すべき項目をご紹介します。

樹木葬の費用を安く抑えたい!見直すべき項目5つ

 樹木葬の金額を抑えたい!という方は以下5つの項目を見直しましょう。 

  1. 個別に納骨できる人数・・・無駄に大人数入れる区画を選ばない
  2. 個別に納骨できる期間・・・短い方が「年間管理費」がかからず済む
  3. シンボル・・・墓石よりも樹木を選ぶ
  4. 運営主体・・・安さの面では「公営」を選ぶ
  5. 立地・アクセス・・・都心一等地ではなく、郊外も検討する

①納骨する人数を予め決める 

家族単位で納骨するスペースを確保する場合、納骨できる人数が多ければ多いほど、費用は高くなる傾向にあります。

よって、予め納骨人数が、夫婦二人だけ・家族四人だけ、と決まっている場合は、その人数の樹木葬を選択すると良いでしょう。無駄に大人数入れる区画を選ぶことは避けましょう。

②個別に納骨できる期間

個別に納骨できる期間は、なるべく短く設定した方が費用負担は少なくすみます。

理由は、個別で納骨している間は「年間管理費」が必要になることがあるからです。

初期費用は変わりませんが、維持費用を安く抑えたい方は、個別で納骨する期間を短く設定すると良いでしょう。合葬にしたら年間管理費が必要な霊園は少ないといえます。

③シンボル

一般墓の「墓石」にあたる、お墓のシンボルとなる部分は、費用に大きく寄与します。

そのため、ここにかける費用を削減することが、樹木葬全体の費用を削減することに繋がります。

シンボルは家族単位で1つあるよりも、複数人で共有する方がもちろん安く済みます。

またシンボル自体も、墓石よりも樹木の方が単価が安い傾向にありますから、そちらを選ぶとよいでしょう。

④運営主体

樹木葬の管理母体は主に3種類、「公営霊園」「民営霊園」「寺院墓地」があります。

「公営霊園」・・・市区町村など地方自治体が運営・管理する霊園

「民間霊園」・・・経営主体は宗教法人、管理は石材店などの民間業者が行う霊園

「寺院墓地」・・・寺院が運営する霊園

費用が一番安い傾向にあるのは「公営霊園」です。ただし公営霊園は、墓石を用いた区画が一般的で、樹木葬の取り扱いは残念ながら多くありません。

そのため、お住まいの自治体の公営霊園を探して樹木葬があれば、検討してみるとよいでしょう。

また「寺院墓地」は檀家になる必要があってお布施代がかかるのでは?と言われることがありますが、樹木葬墓地は一般墓所と異なり、檀家契約を必要としないケースも多いようです。

墓石を用いた一般墓を使用する時は、檀家が必須とされるケースが良く見られますが、樹木葬で檀家が必須のケースは少ないでしょう。

⑤霊園の立地・アクセス

墓地・霊園の立地条件も、樹木葬の値段を決める要因になります。

都会や駅近くなど立地やアクセスが良い霊園は、地価が高くなるため、その分永代供養料や管理料は高くなります。
そのため、都心一等地だけでなく、郊外の霊園も検討しましょう。

利便性が良くない駅から近くない霊園は、費用は安く済むかもしれませんが、後々お墓参りをするときに不便になってしまうので、お墓の立地は十分気を付けて決めましょう。

樹木葬の費用を安く抑えるには”比較”が大切!

樹木葬の費用をできるだけ安く抑えたい!という方は、必ず複数の樹木葬・霊園に見学をし、見積もりをとることが大切です。

霊園の立地・施設の新しさ・人気度合いなどによって、樹木葬の費用は少しずつ異なります。

納得のいく価格で、納得のいく樹木葬に決めるためには、必ず複数の見積もりをとりましょう。

全国にあるコスパが良い人気樹木葬5選

全国にある樹木葬で、費用が安くサービスが充実している樹木葬をご紹介します。

  1. 都立小平霊園(東京都)
  2. 恵光メモリアル 新宿浄苑 ペットと眠る樹木葬テッセラ(東京都)
  3. 西東京墓苑(東京都)
  4. ふれあいの杜 天空(大阪府)
  5. パークフォレスト大阪(大阪府)

都立小平霊園(東京都)

都立 小平霊園
3.9
26
所在地
東京都東村山市萩山1-16-1
アクセス
小平駅から638m地図を見る
霊園種別
公営霊園
/
宗旨宗派
宗教不問
区画種別
一般墓
参考価格
150.8万円~+墓石代
都立 小平霊園 整然と区画された墓域
パンフレットを請求

都立小平霊園は東京都が管理・運営をする「都立霊園」の一つです。小平霊園には、樹林型合葬埋蔵施設という区画があり、費用は遺骨1体あたり12.8万円です。

ただし都立霊園は毎年ある抽選に当選しなければ利用はできません。都内では考えられない安さと、公営の安心感から、10倍近くの倍率になる年もあります。※募集が無い年もあります

恵光メモリアル新宿浄苑 ペットと眠る樹木葬テッセラ(東京都)

所在地
東京都新宿区原町2-34
アクセス
牛込柳町駅から152m地図を見る
霊園種別
民営霊園
/
宗旨宗派
宗教不問
区画種別
樹木葬/永代供養墓
参考価格
30万円~

新宿区の都営大江戸線「牛込柳町駅 西口」より徒歩0分(約10メートル)という好立地でありながら、樹木葬は約35万円から利用できるという、好条件の霊園です。

駅から近い霊園がいい、でも費用を抑えたい、という方は一度見学をしてみてはいかがでしょうか。

西東京墓苑(東京都)

3.4
4
所在地
東京都八王子市上恩方町1025
霊園種別
民営霊園
/
宗旨宗派
在来仏教
区画種別
一般墓/樹木葬/永代供養墓
参考価格
15万円+墓石代

西東京墓苑の樹木葬「おもいでの樹」は20万円(※別途彫刻料)から必要利用することができます。個別のシンボルはありませんが、それでも東京都内で価格20万円は、安い方だと言えます。

バラの樹の周辺で眠れるため、自然志向の人・お花が好きな人には喜ばれるでしょう。

ふれあいの杜 天空(大阪府)

4.1
5
所在地
大阪府大東市龍間271-8
霊園種別
民営霊園
/
宗旨宗派
宗教不問
区画種別
一般墓/永代供養墓/樹木葬
参考価格
5万円~

多種多様なお墓タイプが存在する「ふれあいの杜 天空は」、一番安い合祀タイプであれば5万円から利用することができます。

色々なお墓タイプの中から選びたい方は、一度ご覧になってください。

パークフォレスト大阪

4.2
1
所在地
大阪府松原市南新町4-79
アクセス
布忍駅から973m地図を見る
霊園種別
民営霊園
/
宗旨宗派
宗教不問
区画種別
樹木葬/永代供養墓/一般墓
参考価格
8万円

さくら樹木葬という桜の下で眠れるタイプや、ガーデニング樹木葬といって彩鮮やかなお墓に囲まれて眠れるタイプが存在するパークフォレスト大阪。

完全個別納骨(シンボルは共有)でお1人用21万円という価格から、安心してご利用いただけます。

全国のエリアから樹木葬を探す

都道府県を選択していただくと、希望エリアの樹木葬を探すことができます。

費用やアクセス・口コミなどの掲載もありますので、樹木葬選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。


その他、東京・大阪で樹木葬をお探しの方は、以下の記事をご覧ください。

樹木葬と他の供養方法の費用を比較する

樹木葬は一般墓よりも費用が安くすむ納骨タイプと取り上げてきましたが、他の供養方法と比較するとどうなのでしょうか。

実は樹木葬よりも安い供養方法も存在するのです。

スタンダードな一般墓のイラスト

一般墓(100万円~350万円)

ロッカー式の納骨堂

納骨堂(40万円~100万円)

合祀墓・合葬墓(5万円~30万円)

海上散骨

海洋散骨(3万円~30万円)

手元供養のイラスト

手元供養(数千円~50万円)

墓石を用いた一般墓は「継承墓」ですから、承継者が必要となります。一般墓の費用は他のタイプと比較して最も高く、最低でも100万円はかかります。

供養方法の中でも「納骨」するタイプで最も安いのは、合祀墓・合葬墓(永代供養墓)です。

また納骨ではなく「散骨」になると、海洋散骨も他の供養法と比較すると安価でとり行うことができます。

手元供養も様々な価格帯が存在、費用だけ見るとリーズナブルな方ですから、いつまでも自宅に置き続けるわけにもいかず、いずれはタイミングを見計らってその遺骨も供養しなければいけなくなりますので、合葬墓や散骨等とセットで考えておく必要があるでしょう。

この記事のまとめ

では最後にこの記事の要点をまとめます。

記事の要点まとめ

  • 樹木葬は、樹木を墓碑としたお墓のこと(永代供養がついている)
  • 1家族1シンボルの樹木葬:50万円~150万円
  • シンボル共有・骨壺ありの樹木葬:20万円~60万円
  • シンボル共有・骨壺なしの樹木葬:5万円~20万円
  • 費用の内訳は「初期費用」と「維持費用」に分けられる
  • 費用の内訳の中で最も費用を上下させるのは「礼拝の対象物(シンボル)」の費用
  • 樹木葬の費用が安い要因は「墓石を用いないから」
  • 費用が変わる要因は「人数」「個別埋葬期間」「シンボル」「運営主体」「立地・アクセス」

樹木葬の中でもタイプ・条件によって費用がかわることをご理解いただけたのではないでしょうか。

樹木葬を最後1つに決める際には、樹木葬を探す上でのポイント アクセスや利便性 自宅から墓地までのアクセスを頭の中でシュミレーションしてみましょう。 歳を重ねることで負担が増える面もあるので、そのあたりも考慮しましょう。

墓地の環境と設備 お墓参りしたくなるような気に入った雰囲気か。また、参道や水場などはきれいに整えられているか。

宗旨や宗派の有無 どの宗旨や宗派でも受け入れてくれるかどうかも大切な要素です。 寺院が運営する樹木葬の場合は、その宗派に則ります。

永代供養の方法 樹木葬は永代供養を前提としています。 自分たちでお参りができなくなったあとに、どのように供養されるのかもきちんと確認してきましょう。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

近年、墓石の代わりに樹木をシンボルとする樹木葬墓地が人気です。
しかし、結論から言えば「立地」「納骨方法」「費用」「管理システム」「使用期間」等、条件の合う樹木葬墓地はなかなかないのが実情です。

樹木葬墓地は、墓地として造成された場所につくられるので、散骨とは違います。土に還るイメージがありますが、骨壺に納めた状態で納骨する樹木葬墓地もあります。また一度納めたらそのままではなく、数年後に取り出して別の場所に合葬するタイプもあります。

家族単位で使するタイプの場合、1区画で値段が決まっているものと、1人分でいくらと決まっているものがあります。
樹木葬といっても、さまざまなで、あと10年ぐらいは玉石混交が続くのではないかと予想されます。

関連記事