そばにいる安心感…手元供養品ブランド『TOMONI』をご紹介
ライフエンディングジャーナル第10弾。今回は、メモリアルジュエリーやミニ骨壷などの手元供養品を取り扱うブランド『TOMONi』をご紹介いたします。
最近では、某有名タレントが所属事務所の恩人のご遺骨をガラス瓶に持ち歩いていることが話題になるなど、注目を受けている手元供養。
その名の通り、手元供養とは故人様のご遺骨を手元に置いて供養をすることを指します。最近では、オシャレなミニ骨壷などインテリアとしても不自然でない製品や、身に着けられるアクセサリーまで幅広く商品が流通しています。
ライフドットは虎ノ門にあるTOMONiのショールームに直接お伺いし、TOMONiの商品や特徴を、ご担当者にお聞きしました!この記事では商品紹介とご担当者の声を交えてご紹介いたします。
TOMONiとは?
株式会社WiTHARTが手掛ける、手元供養品のブランド名です。大切な故人の面影を身に着け、故人を想い・向き合うことで、身に着ける人々の新たな一歩を踏み出すきっかけとなる商品を展開。ご遺骨を使用したジュエリーでは、全てセミオーダーにて受注生産 を行っています。また、近代のコンパクトなお家でも置くことができるミニ骨壷なども手掛けています。
取材・文/Life.編集部
この記事の目次
TOMONiジュエリーとは
TOMONiジュエリーとは、微量のご遺骨を樹脂でUVライトを使って硬化し、リングやペンダントに加工して身につけるジュエリーです。世界水準でもレベルの高い職人の技術を活かして手作りされています。ダイヤモンドはスイスの職人、ジュエリーは日本屈指の歴史ある工場の職人の手で加工。妥協を許さない職人の手作業によって、一つひとつ丹精を込めて作られています。
お客様の故人様を想う大切な気持ちを胸に作られているジュエリーは、最高品質で唯一無二のご遺骨ジュエリーです。そのジュエリーの主な3つのポイントを紹介します。
ポイント①想いに沿うオーダー形式
注文後に希望に合わせた丁寧な打ち合わせを行い、一つひとつ職人の手で製造するカスタムオーダー形式です。素材は高品質素材【10金ホワイトゴールド(K10WG)~プラチナ950(Pt950)】のみを使用するなど、本物の素材にこだわり、永く使用していただけるジュエリーです。
ポイント②選べるご遺骨の収納方法と多様なデザイン
ご遺骨を収納する部分は、選ぶジュエリーのデザインによって異なります。各ジュエリーのデザイン性を損なわないように、リングの内側・外側やペンダントトップの中など収納部分にはさまざまな工夫を施しています。
ご遺骨を預かってジュエリーに加工するのため、繊細なデザインなど多様に揃っているのも特徴です。
ポイント③ご遺骨と誕生石を一緒に加工できる
ご遺骨と一緒に砕いた誕生石を無料で収納することができます。ご遺骨を多く入れたい場合はご遺骨のみの収納がお勧めですが、故人様の誕生石など思いと一緒にできます。
サンプルも豊富で、実際に手に取って自分好みにリングを選ぶことができます。
TOMONiジュエリー完成までの流れ
ご遺骨収納型のジュエリーを注文の場合は、全行程約1ヶ月ほどで受け取ることが可能です。
- 1.注文
電話/メール/FAX/ショールームへ来店 - 2.支払い
銀行振込・オンライン - 3.ご遺骨送付
専用の送付用キットでご遺骨を送付 - 4.ジュエリー加工(国内)
約5週間後 - 5.完成・受け取り
郵送又は来店のいずれか
受注生産にもかかわらず、約1ヶ月で受け取ることができるって早いですね!一般的なジュエリーと変わらない、もしくはそれよりも短期間です。そして、ご遺骨を粉骨せずにそのまま送っても問題ないのは、ご遺族様が粉骨をするお気持ちを察すると気遣いを持って対応していられると思います。
ご担当者:送っていただくご遺骨は、少量で欠片の状態で大丈夫です。そして、大きいものについては加工の途中で粉砕してジュエリーに埋め込みますので、そのまま専用キットでお送りください。余ったご遺骨については、ジュエリーをご納品する際に返却いたしますのでご安心していただければと思います。
TOMONiジュエリーのシリーズについて
TOMONiジュエリーには、デザインラインの異なる複数のシリーズを展開しています。
<シリーズ紹介>
- INORI(祈り)…曲線が特徴的でハート形やレースのデザインを施したかわいらしいシリーズ
- YUI(結い)…細身の曲線が美しいリングシリーズ
- COCORO(こころ)…シンプルでも花やハートなど女性向けのシリーズ
- NEGAI(願)…石が豊富に埋め込まれてキラキラとした星をイメージしたシリーズ
- HITOE(一重)…シルバーとプラチナを使用したボディで曲線が印象的なシリーズ
- KIZUNA(絆)…太めのデザインでクールなデザインのシリーズ
- KIRAMEKI(煌めき)…繊細さと石の煌めきを両立させたシリーズ
- YAKUSOKU(約束)…想いの詰まったメッセージを彫刻できるシリーズ
- Birthstones…誕生石を正面に1粒あしらったシンプルなペンダントシリーズ
シリーズがたくさんありますし、デザインは通常のジュエリーと全然変わらず思わず可愛いと手に取ってしまうものもありますね。正直、こんなにデザインがあるんだ!って驚きました。ご遺骨のジュエリーとしては、リングとネックレスだとどちらの方が人気がありますか?
ご担当者:リングが人気です。女性には華奢なデザインのリングが人気で、飽きがこなくてずっと付けられるというので選ばれています。シリーズで言うとYUI(結い)は飾りも少なく、細めのデザインなのでそういった理由で選ばれるお客様が多いですね。
シンプルなデザインで探しても、たくさんのデザインがあって選ぶのに迷ってしまいそうです…。注文されるお客様のなかには、男性のお客様もわりといらっしゃいますか?
ご担当者:男女兼用で持っていただけるデザインもあるため、男性のお客様からもご注文を受けます。割合で言うと女性の方が圧倒的に多いのですが、出来る限り男性にもご納得いただける商品をご提供できればと考えております。
実は男性の方が想いを残しやすいって聞かれたことはありませんか?奥様を亡くされて内向的になり、引きこもりがちになってしまう男性が多いと聞くにつれ、男性にこそ手元供養はお役に立つものなのではないかと思います。
ジュエリーなので恥ずかしいな…と、お持ちになられない男性は多いかもしれません。しかし弊社のデザインは、男性でも持ちやすいデザインが豊富なのでぜひご覧いただければと思います。また、男性にもお求めやすいように開発した「掌」や小さなお骨入れなどもオススメです。
実は男性にも必要なご供養の方法なのかもしれないですね。
誕生石とご遺骨を一緒に埋め込むことができるのも非常に嬉しいと思うのですが、故人様と注文者様のどちらの誕生石を選ばれる人が多いですか?
ご担当者:まちまちですね…。ご遺骨と一緒に砕いた誕生石を無料で入れられるのですが、そちらに入れるのは故人様の誕生石を選ばれる人が多いような気がします。表側にセットする場合は注文者様の誕生石を選ばれるお客様が多いですね。裏と表で故人様と2人一緒にいられるような感覚を持っていただけるようです。
どのような思いを込めるか、ということで選ばれるということですね。
ではご遺骨で作られるダイヤモンドについて教えていただけますでしょうか?
ご担当者:ご遺骨から作るダイヤモンドは国内では生産できないため、提携しているスイス工場に送りして4~6ヶ月程かけてダイヤモンドの粒をお作りします。その後に国内の工場で約1ヶ月でジュエリーとして加工するため、シリーズ物と比較するとご納品までに期間をいただいています。ご遺骨の炭素成分を抽出して作られる人工のダイヤモンドですが、鑑定に出して鑑別書もあわせてご納品させていただきます。デザインのフルオーダーも可能です。
また、弊社では世界初の特殊技術を活かし、ご遺骨と天然サファイアを融合させて世界にたった一つのサファイアをお作りするサービスも行っております。ご遺骨から抽出したカルシウムを茨城県内で融合し、山梨県内でジュエリー加工いたします。
サファイアもご納品の際には、カルシウム成分の融合結果を記載した鑑別書もお渡しします。
ご担当者:TOMONiのサファイアは、ブルーとピンクの2色から選ぶことが可能です。故人様のイメージに合わせて、色をお選びいただけると良いかと思います。また、サファイアは非常に硬度の高い宝石のため永くお持ちいただけるのもお勧めポイントです。
ご遺骨の成分を混ぜたサファイアは、初めて聞きました!ダイヤモンドは最近少しずつ浸透していますが、色のついた宝石が好みの人にはブルーとピンクから選ぶことができるサファイアはお勧めですね。
その他手元供養品のご紹介
ショールームには、ジュエリーだけではなく手元供養を行う商品がたくさん並んでいました。いくつかピックアップしてご紹介します。
粉骨したご遺骨を収めて家の中に置いておくことのできる、ガラス製のミニ骨壷です。壺の底にご遺骨を収蔵するスペースがあり、簡単に収めることが可能です。
自宅用供物台やお位牌などを組み合わせることにより、おしゃれで部屋に溶け込むデザインにもかかわらずしっかりとお祈りができるスペースを設けられます。ミニ骨壷は、写真に載っている濃いブルーや淡いグリーンだけではなく、パープルや生花を閉じ込めたデザインもあります。
ご遺骨と写真、戒名やメッセージを刻んだプレートを1つにした『掌』という商品です。コンパクトで、折りたたんで持ち運ぶことも可能です。
最近では、家族同様に愛するペットのご遺骨を手元供養できる商品へのニーズが高まっています。そういった声に応えたペット専用の手元供養品『ISSHONY(イッショニー)』というシリーズもあります。TOMONiと同じくリングやキーホルダーなどの商品があります。特徴的な商品として、シェルカメオ製のメモリアルチャームがございます。ペットのご遺骨はチャームのシルバー部分に収めることができ、約4~5週間で受け取ることが可能です。
チャームのデザインは11種類から選ぶことができますが、簡単なものであればシルエットの画像をもとに作成いただくことも可能だそうです。生前にペットがよくとっていたポーズで作ると、より想いを込めることができますね。
以上、株式会社WiTHARTが手掛ける手元供養品をご紹介しました。ショールームには実際の商品を手に取ってみることもできますし、セミオーダーなどの相談にも乗っていただけます。
手元供養品は遺骨ロス対策
本日は、さまざまな商品を紹介いただき有難うございました。想像していたよりも商品のラインナップが多くたくさんの中から選択できるので、自分の想いに区切りをつける一つを決めることが出来そうです。
ご担当者:有難うございます。最近は、お墓への納骨だけではなく多くの供養方法がありますよね。特に海洋散骨を選ばれる人も増えていますが、散骨をしてしまうと手元にはご遺骨は残りません。
寂しいなと思ったときに、近くに置いたり手を合わせたりができないのです。そうならないためにも、一部を骨壷やジュエリーに残すことで、いつでも一緒にいられるという安心感を得ることができます。
ご遺骨を失う=遺骨ロスの対策として、手元供養はとても有効です。
遺骨ロスですか…。最近人気が高まっている散骨のように、全てのご遺骨を撒いてしまって失うという感覚は想像するだけでも寂しいですね。
ご担当者:大切な人を失われて悲しいときにご遺骨を全て手放すと、きっと後から寂しさを感じるはずです。散骨を例に挙げましたが、石のお墓や納骨堂などでも同じですね。
寂しいからと葬儀後にご遺骨を骨壺のままご自宅に安置される人もいらっしゃいますが、親戚や周りの人に「早くお墓で供養しないと」というプレッシャーをかけられることもあると聞きます。そういった声を気にしたり、心のどこかでしっかりと供養をしてあげたいと思ったりするのは、精神的にしんどいですよね…。
でも、手元供養品で一部のご遺骨を手元に置いておき、残りのご遺骨をお墓へ収めれば、プレッシャーからも解放されて遺骨ロスの寂しさも少なく抑えることができます。そして、仏壇のように大きなスペースがなくてもいつでも手を合わせられるというのも良いですよね。
いつでも故人を想って手を合わせられるのは良いですね。お墓のある場所によって、お墓参りに頻繁に行けないという人にもピッタリだと思いました。手元供養品、お墓とセットで考えるべきですね。橘さん、本日はいろいろとお話をお聞かせいただき有難うございました!
今回、ショールームで取材に応じてくださった供養コンシェルジュの橘さん。お客様に親身になって寄り添い、想いを形にするお手伝いをしてくださいます。毎月決まった日程で開催されるオープンショールームは予約不要で来店が可能なので、気になるものがあれば是非来店してくださいとのことでした。
『TOMONi』を展開する株式会社WiTHART概要
商号 | 株式会社WiTHART |
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代表者 | 石田 賢孝 |
電話番号 | 03-5785-3585(代表) 0120-027-155(ショールーム) |
本社所在地 | 東京都港区南青山2-27-7 2F |
ショールーム所在地 | 東京都港区虎ノ門1-4-9 1F |
ショールーム営業時間 | 10:00〜18:00(※平日・土日問わず事前予約制) |
TOMONi 公式サイトTOP | https://www.towani-tomoni.com/ |
【PR】TOMONi
- TOMONi ブランドサイト:http://www.
towani-tomoni.com - ISSHONY ブランドサイト(ペット供養):https:/
/isshony.com
編集後記
橘さん、本日は有難うございました!手元供養品というと、似たような形の商品が多いイメージだったのですが、TOMONiジュエリーには豊富なデザインがあり、いつか大切な人のご遺骨で作る場合にはその本人に合わせたイメージのデザインを選ぶことが出来そうです。また、遺骨ロス対策としての手元供養という言葉に深く考えさせられました。物理的に近い距離にご遺骨を置いておくことのできる手元供養品は、お墓の位置に関係なく、いつでも弔いの気持ちの対象になる素敵なものだなと思いました。
ライフエンディングジャーナルは、「Life.(ライフドット)」が企画・発信する特別インタビュー企画です。ライフエンディング業界のイマを取り上げ直接取材し、業界全体をライフドットからも盛り上げて行きます。業界に関わるサービスや商品、そして第一線で活躍する人々にフォーカスし、ライフエンディング業界に対する想いやこれからの展望をお届けいたします。