手元供養の種類や流れを紹介!故人をそばに感じられる供養方法

手元供養のメリット・デメリット

手元供養とは?徹底解説

  • 手元供養は自宅で遺骨を供養する方法で、全骨・分骨・分骨後の散骨が可能
  • メリットは故人との近さ、合法性、費用節約。デメリットは親族の同意や遺骨の行き先が課題
  • 手元供養品にはミニ骨壺やアクセサリーがあり、費用は数万円
  • 手元供養は親族同意後、遺骨量決定、供養品選択、業者依頼のステップで進行

手元供養」という言葉は、2000年代に入ってから徐々に聞くようになった新しい供養法です。
その名の通り、自分のそばや自宅に遺骨を置いて供養をします。

最近では、お墓を継承する人がいない、田舎から離れた所に住んでいる、などの理由から「お墓はいらない」と思っている人が増えています。

このような背景から散骨を選択し、遺骨の一部を手元に置いておいて供養するというスタイルが選択されてきています。

「手元供養」という言葉を知っていても具体的なことまでは知らない人が多いでしょう。
この記事では、手元供養の種類や費用、実際に供養するときの流れについてまとめています。

手元供養に関する疑問を解消し、自分はどのような供養法にしたいかを検討するときの参考になるはずです。

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この記事の目次

  1. 手元供養とは
  2. 手元供養をするメリット・デメリット
  3. 手元供養品の種類
  4. 手元供養の手続きや流れ
  5. 手元供養を決めるときに確認すること
  6. 手元供養の平均費用
  7. 業者選びのポイント
  8. 【PickUP】手元供養品に関連するインタビュー
  9. まとめ
  10. 監修者コメント

手元供養とは

骨壷と遺影

手元供養とは、自宅に骨壷を置いたり、アクセサリーにして肌身に着けたりと自分のそばで供養をする方法です。手元供養には、次の3つの方法があります。

お墓に遺骨を納めず、全ての遺骨を手元供養とする

遺骨を納めた骨壺を、そのまま自宅で供養する方法です。
昨今では、家のインテリアにマッチするように現代的でおしゃれな骨壷も多く販売されています。

また、骨壺だけではなく仏壇やおりんもモダン的な商品が増えています。詳しくは、「豊富な現代仏壇の種類!住まいに合う素敵な仏壇の探し方」でも取り扱っていますので知りたい人は参考にしてください。

お墓に遺骨を納めず、遺骨を少しだけ手元供養し、あとの遺骨は散骨する

遺骨のほとんどを散骨にし、骨壺から一部の遺骨を取り出して手元供養する方法です。お墓を建てる必要はありません。

お墓に遺骨を納めたうえで分骨し、手元供養も行う

お墓に大部分の遺骨を納め、骨壺から一部の遺骨を取り出して手元供養とします。なかなかお墓参りに行けないところに住んでいる、常に故人をそばで感じていたいという人が選ぶ傾向にあります。


このように、手元供養の方法はさまざまです。
手元供養の利点や欠点は、どこにあるのでしょうか。
次章では、手元供養をするメリット・デメリットについてお伝えします。

手元供養をするメリット・デメリット

メリットとデメリットを考える男性

手元供養を行うときには、メリットとデメリットを考慮する必要があります。それぞれ解説しますので、参考にしてください。

手元供養をするメリット

手元供養には、大きく分けて次のような3つのメリットがあります。

故人を身近に感じることができる

自宅に遺骨があれば、お墓に遺骨を納めるよりも故人をより身近に感じることができます。

合法的に自宅で遺骨を弔える

例えば、自宅の庭などに遺骨を埋め、お墓を作ることは違法にあたってしまいます。
家に遺骨を置いて供養をする手元供養なら、違法には当たりません。

お墓を買う費用がかからない

全ての遺骨を手元供養としたり、残った遺骨を散骨したりすれば、お墓は必要ありません。
そのため、お墓を買う費用がかからないということになります。

手元供養をするデメリット

手元供養のデメリットには、次のような3つのものがあります。

分骨に反対する親族を説得しづらい

遺骨を分骨することを、「あの世で故人が迷う」といって嫌う年配者もいます。
そういった人を説得するのは少し骨が折れます。

手元供養に抵抗のある家族を説得しづらい

「家にいつまでも遺骨があるなんて、違和感がある」という家族がいるかもしれません。
家族を説得できなければ、手元供養はできないでしょう。

お墓を買う場合には手元供養の費用が別に必要

手元供養もお墓も必要ということになれば、お墓の費用と手元供養の費用が必要になります。
お墓だけ、手元供養だけという人よりも、費用がかかります。

結局、いずれはどこかへ遺骨を納めなければならない

手元供養をしていても、家で供養してくれる人がいなくなれば、いずれは遺骨をどこかに収める必要があります。合同供養塔など、いずれ遺骨を弔ってくれるところをあらかじめ探しておかなければなりません。

以上、手元供養のメリットとデメリットについて解説しました。
デメリットよりもメリットのほうが大きい、もしくはデメリットはクリアしていると考える人には、手元供養がおすすめです。

次に、手元供養の種類について紹介します。

手元供養品の種類

白ゆりとダイヤモンドネックレス

手元供養には、いくつかの種類があります。
それぞれどのようなものか紹介しましょう。

家に置いておけるミニ骨壺やオブジェ

中に遺骨を込めることのできるオブジェがあります。
陶器製やガラス製のミニ骨壺は、最もスタンダードな手元供養オブジェの一つです。
また、お地蔵さんなどをかたどったオブジェもあります。

小さなお墓KOBO
手のひらサイズのガラスの中に、粉骨したご遺骨を少しだけ入れた小さなお墓

ペンダントなど身につけられるアクセサリー

中に遺骨を込められるアクセサリーがあります。

ペンダントトップの中に遺骨を入れるカロートペンダントや、内側に樹脂で固めた遺骨をはりつける指輪などが代表的です。
遺骨をダイヤモンドに加工することもできます。

ぬいぐるみなどのインテリア用品

一見して「遺骨が入っている」「供養をしている」というイメージを抱かせないのが、インテリア用品としての手元供養品です。
ぬいぐるみの中に真鍮などの骨壺が入った形は、ペットの遺骨を供養するのにぴったりです。

美しい花器としか思えないような手元供養品なら、玄関のインテリアにしても違和感を覚えさせません。
なお、ミニ骨壺が収まる写真立てもあり、家族写真をさりげなく飾ることができます。

手元供養用の商品は増えている

一見すると普通のアクセサリーのようなデザインや、骨壺には見えない骨壷などスタイリッシュな商品が増えています。そのようななかで珍しい商品として編集部がピックアップして紹介するのは、自宅に置ける供養がついた石碑「祈り碑ーいのりひー」です。

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詳しい商品の特徴については、「自宅安置用ミニ墓石【祈り碑】」こちらで紹介されています。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。

以上、さまざまな手元供養の種類について紹介しました。
次の章では、手元供養をするときの流れについて解説します。

手元供養の手続きや流れ

手元供養に行政的な手続きは必要なく、親族などに了解を得たうえで実施することになります。
流れを間違えるとよけいに時間がかかってしまうことがありますから、手順を意識しましょう。

1.親族に確認・了承を取る

まずは、親族に手元供養を行いたい旨を話すことから始めましょう。
「自宅で遺骨を供養したい」と言い、了承を得ます。

2.遺骨をどのくらい手元供養にするか決める

全部の遺骨を手元供養とするか、それとも一部とするかで、選ぶべき商品の種類が違ってきます。
手元に遺骨をどの程度残したいのかを、家族みんなで話し合って決めましょう。

3.手元供養品を何にするか決める

手元に残す遺骨の量が決まったら、手元供養品を何にするか決めます。
全ての遺骨を手元供養とするなら、関東なら7寸か8寸、関西なら5寸か6寸の骨壺を探しましょう。

ほんの一握りということであれば、小さな骨壺でも対応できます。
ひとつまみ、もしくは遺灰だけでも良いとするなら、アクセサリーも可能です。

4.依頼する業者を探し依頼する

インターネットで探したり、仏具店に行ったりして商品を探しましょう。
オブジェやインテリア用品であれば商品を買うだけで済みますが、
アクセサリーの場合は遺骨を加工しなければならないケースがあります。

遺骨をどのように業者へ送ればよいか、製作日数はどのくらいかなど、打ち合わせしましょう。

5.手元供養を実施する

商品が届いたら、手元供養を実施しましょう。
骨壺を開けて中を見たり、遺骨をより分けたりすることは、悲しみの度合いによってはかなり負担がかかります。

家族みんなで集まって遺骨を分けるのが理想です。
四十九日や1周忌など、みんなが集まるときに行うのが良いでしょう。

以上、手元供養の流れについて解説しました。
次に、手元供養を決めるときに確認することについてお伝えします。

手元供養を決めるときに確認すること

手元供養を決めるときに確認するのは、以下の2点です。

手元供養品をどこに置くか

リビングに置いて飾るのか、クローゼットに納めるのかなどをあらかじめ決めてから商品選びをしましょう。

置く場所のサイズを確認してから商品を選べば、「飾るには小さすぎた」「クローゼットにしまうには大きすぎた」という失敗がありません。

手元供養品をどのように飾るか

ミニ骨壺などのオブジェ型をした手元供養品は、ポンと置いただけでは寂しい印象があります。
下に何か敷物を敷いたり、小さなおりんや線香立、花立てを置いてお仏壇風に供養したりといった工夫が必要です。

オブジェ型の手元供養品を買うときは、オブジェまわりを彩る商品も合わせて購入しましょう。

以上、手元供養を決めるときに確認することについてお伝えしました。
次に、手元供養の平均費用について解説します。

手元供養の平均費用

手元供養の平均費用は、3万円から10万円程度です。
種類によって相場が変わってきます。
表で確認しましょう。

手元供養の種類内容相場
ミニ骨壺などオブジェ本体、台、りん、花立、線香立など3万円~10万円
遺骨アクセサリー本体、遺骨の加工費用3万円~5万円
インテリア用品本体3万円~5万円

手元供養品は安価なものから高価なものまでさまざまなので、あらかじめ予算を設定しておくことをおすすめします。
次に、手元供養の業者選びについてお伝えします。

業者選びのポイント

パソコンの前で考える夫婦

手元供養の業者選びには、次のようなポイントがあります。

手元供養専門の業者か調べる

手元供養品は、手元供養専門のお店から買ったほうがいいでしょう。
業者に専門知識があり、疑問や迷いが生じたときに質問できるためです。

生活用品やギフトをメインに売っているようなお店から買うよりも、手元供養を専門に売っている業者から買うのがおすすめです。

丁寧に説明してくれる業者か確認する

買いたいと思う商品が見つかっても、すぐに購入するようなことは控えましょう。
まずは業者の信頼度をはかるため、問い合わせをするのが有効です。

「届くまでに何日かかるか」「返品交換は可能か」「この商品を検討しているが、合わせる花立やおりんはどのようなものがいいか」 など、質問してみましょう。迅速かつ丁寧に返信してくれる業者が理想です。

料金は見積書で確認する

アクセサリー型で遺骨の加工が必要な商品はとくに、打ち合わせをしたら見積書をもらうことが重要です。
遺骨の送料や加工費については、打ち合わせの段階で決まることが多いためです。

口コミや評判を確認する

手元供養品は故人の遺骨を納める大切なものですから、トラブルがあると通常のお買い物よりずっと悲しい気持ちになってしまいます。

口コミや評判が確認できるようなお店であれば、悪い口コミがないかどうかはぜひ確認しておきましょう。
あまりに悪い評判が立っているところは避けたほうが無難です。

手元供養品はじっくり決める

世の中にはたくさんの手元供養品があります。
一つのショップだけを覗いて「決めた!」と即決するのではなく、複数のお店をチェックして
自分と故人にぴったりなものをじっくり見極めるようにしましょう。

アフターケアがあるか確認する

手元供養品については、品質保証やトラブル時の製品交換など、アフターケアがついているかどうかはとても重要です。

なぜなら、ガラスや陶器、アクセサリーなど、繊細な素材を使っているものが多いためです。
アフターケアについて質問し、納得できるお店で買い物をしましょう。

いつくか手元供養品を選ぶ際のポイントを説明しました。しかし、お家に置きたい!と思う直感も大切です。

ライフドットでは手元供養品を扱う企業へのインタビューを掲載しています。開発秘話や製品に込められた想いを知ることで、満足のいく供養品選びの一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

【PickUP】手元供養品に関連するインタビュー

ライフドット編集部が、企業の担当者に直接お話を聞いています。手元供養品のサイトやカタログだけでは分からない、製品の魅力をお伝えしているので参考にしてください。

まとめ

以上、この記事では手元供養について解説しました。種類や選び方、金額などを大まかにつかんでいただけたなら幸いです。

大切な人やペットを失うのはとても悲しいことですが、手元供養品には、悲しみを慰める美しさや可憐さ、力強さを備えたものがたくさんあります。ぜひ、自分の気持ちを支えるのに最適な手元供養品を探し出してください。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

遺骨を自宅に置いておいて、それを祭祀の対象とすることを「自宅供養」「手元供養」といわれています。手元供養品の選び方ですが、遺骨を「持ち運びをしたい」のか、「仏壇等に置いておきたい」のかまず考えましょう。

身に着けていたいなら、ペンダントや指輪、バッグなどに入れるタイプのものも持ち運び用です。仏壇等に安置するなら、ミニ骨壺タイプが人気です。また、遺骨を「そのまま」手元供養品に納めるタイプと、「加工」するタイプがあります。パウダー状の遺骨をガラスに埋め込んだり、また遺骨に含まれる炭素を特殊加工してダイヤモンドにすることもできます。このダイヤモンドは髪の毛に含まれる炭素から製造することもできます。