お悔やみの挨拶マナーや定型文まで!おさえて安心葬祭マナー
訃報の知らせというものは、突然受け取るものです。
もしもその知らせが遺族から直接電話を受けた場合ですと、とっさにどのような言葉をかけたらいいのか浮かばずに困ってしまいますよね。
お悔やみの挨拶に関するこのような疑問を解消!
- 「お通夜やお葬式で遺族に声をかけるときに気をつけることは?」
- 「お悔やみの手紙を出したいんだけど、定型の文はある?」
- 「お悔やみの言葉を言うときに使ってはいけない言葉はある?」
この記事を読むことで、遠方で葬儀に出られない場合に送る手紙や、葬儀会場で遺族にかける言葉に悩むことは少なくなります。
ぜひ参考にしていただき、心穏やかに故人を弔う気持ちに集中できる手助けになればと思います。
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終活といっても、生前整理、葬儀、お墓の検討などさまざまです。
そのなかでも「お墓」は、一生に一度あるかないかの買い物ですね。
- 自分のライフスタイルに合ったベストなお墓はどういうものなのか知りたい
- お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
- お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい
など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。
情報収集するために、まずは気になる霊園・墓地の資料請求をしてみましょう。
この記事の目次
お悔やみとは
お悔やみとは、亡くなった人を悼む想いを、言葉にして遺族に伝えることです。
故人の死を遺族とともに哀しんだり、遺族を慰めたりする時の言葉そのものを「お悔やみ」と呼ぶこともあるでしょう。
また、遺族の家に弔問すること、通夜や葬儀に参列することを「お悔やみに行く」などと表現することもあります。
お悔やみの大前提は、相手の心を思いやる配慮
お悔やみの言葉は、相手との距離感や関係によっていろいろな表現ができます。
親しい人に掛けるべき言葉と、かしこまるべき相手に掛けるべき言葉は異なります。
ただし、あまりマナーやしきたりに神経質になりすぎるのも考えものです。
葬儀の場面は、遺族の側も、訃報を受け取る側も、ともに突然のことで、平常心ではいられないでしょう。
形式ばった言葉よりも、なによりも”相手の心を思いやる”という配慮が大切です。
多少の言い回しの違いがあったとしても、その言葉に”想い”を込めていれば、きっと相手に届くはずです。
よく使われるお悔やみの言葉
まずはよく使われるお悔やみの言葉をシーン別にご紹介します。
困った時は「御愁傷様(ごしゅうしょうさま)です」
困った時は「御愁傷様です」を述べましょう。
そして、多くを語らないことです。
葬儀の場にマニュアルがあるわけではありません。
お悔やみを述べる相手が、親戚、友人、ご近所さん、会社の同僚、取引先、などで選ぶ言葉は異なります。
気心が知れている相手であればいいのですが、かしこまる相手にお悔やみを述べる時は、失礼があってはなりません。
葬儀は、しめやかに、慎ましく立ちふるまうべき場です。
葬儀に参列に来たことだけで、その弔意は充分に遺族にも伝わります。
上手になにかを述べようとするくらいなら、短いお悔やみの言葉だけで、十分でしょう。
電話で訃報を受け取った時
まずは慌てずに、電話越しの相手を気遣いましょう。
「大変ご愁傷様です。とても大変な時にわざわざご連絡いただき、ありがとうございます。」
このように述べるとよいのではないでしょうか。
電話をとると、いきなり訃報の連絡だった。
突然のことなので、こちらも驚いてしまって、何を話すべきなのか分からなくなってしまうでしょう。
しかし、これは当たり前のことです。恥ずべきことではありません。
弔問やお悔やみに訊ねてよいか確認する場合
弔意を示す一番の方法は、故人や家族に会いにいくことです。
しかし、葬儀の場ではそれが逆に家族の負担になることもあるので、あくまでも控えめに確認しましょう
「ご迷惑でなければ、お悔やみに伺いたいのですが、よろしいでしょうか?」
式場で遺族にお悔やみを述べる時
式場に到着しますと、まずは受付に通されます。
ここには親族やお手伝いの人がいます。
「このたびは大変御愁傷様でした」とお悔やみを述べて、香典を差し出しましょう。
通夜や葬儀などのセレモニーの中で遺族に直接お悔やみを述べる場面はありません。
参列者は祭壇前まで進み出て焼香をしますが、その時に喪主や遺族に黙礼をします。
セレモニーの前後で喪主や遺族と対面する時は、その場の雰囲気、あるいは相手の状況を考慮して言葉を選びましょう。
葬儀は、悲しみに包まれたり、厳粛に行われるものばかりではありません。
時に明るく、時に笑いが出るような葬儀もあります。
相手の状況、周りの空気を読んで、お悔やみを述べましょう。
お悔やみを伝える方法
お悔やみを伝える方法はたくさんあります。
ひとつずつご説明いたします。
葬儀の場で直接伝える
葬儀の会場で、遺族の人に直接言葉にして伝える方法です。
- メリット
一番の弔意の表し方は、直接葬儀場に出向くことです。何よりも、故人に、そして遺族に会いに来てくれたということが遺族にとっては一番の励ましになるでしょう。 - デメリット
参列の時間を割かなければなりません。また最近は家族葬で、弔問や香典を辞退するケースも増えているために、事前に確認しておきましょう。
電話で伝える
電話で、喪主や遺族に連絡を取り、お悔やみを述べる方法です。
- メリット
何より早く弔意を伝える手段として、電話は有効でしょう。 - デメリット
ご逝去直後は遺族もバタバタしていますので、タイミングには配慮が必要です。
また、電話だけで済ませてしまうのは少し物足りなさを感じます。
あとで弔問する、お供えを贈るなどをするのがよいでしょう。
手紙で伝える
手紙を書いて、喪主の自宅に郵送する方法です。
- メリット
どうしても弔問ができない時にはお悔やみの手紙を送りましょう。
香典を同封できます。 - デメリット
相手に届くのが葬儀を終えて、日数が経過したころになってしまいます。
メールで伝える
喪主や遺族にメールを送る方法です。
- メリット
訃報を受けて、すぐに弔意を伝えたい時にはメールは有効です。 - デメリット
本来は弔問するなり、お悔やみの手紙を出すのが正式です。
メールだけで済ませるのは避けましょう。
葬儀の場で使用してはいけないタブーな言葉
葬儀で避けるべきといわれるNGワードがあります。よく「忌み言葉」などと呼びます。
日本人は口から発せられる言葉にも言霊が宿ると考えていました。忌み言葉には注意を払い、口にしないようにしましょう。
- 不吉を連想させる言葉
「消える」「落ちる」「4」「9」など - 重なることを連想させる言葉
「重ね重ね」「ますます」「たびたび」など - 繰り返されることを連想させる言葉
「くりかえし」「再三」「再び」など
決して言ってはいけない訳ではありませんが、年配の方やマナーを気にしすぎる人が聞いている場合があります。重荷にならない程度で注意しましょう。
手紙やメールでのお悔やみ例文
それでは実際にどのような文面がいいのか。例文を交えて解説いたします。
手紙のお悔やみ例文
手紙のお悔やみは、何らかの事情で葬儀に参列できなかった場合に用います。
また最近では、家族葬で済ませた家族から喪中はがき(年賀欠礼)を受け取り、その返信として用いる人も増えています。
ポイントは、葬儀に参列できなかったことを詫びること、そして、自分が何者なのかを明記することです。
「このたびはご主人様ご逝去の訃報に接し、言葉を失っております。
私は、ご主人様と大学生時代からのおつきあいをさせて頂いております◎◎と申します。
ここ最近は、お互いに忙しかったこともあり疎遠になっていましたが、お元気な頃を思い出しますと、悲しみばかりがこみ上げてまいります。
奥様はじめ、ご家族様のご悲嘆はいかばかりかと存じますが、どうか皆様もお心を強く持って頂き、お力を落とされないよう心よりお祈りいたしております。
本来ならばすぐにでも駆けつけてご焼香申し上げるべきところ、遠方のため参列できませんことをお許しください。
心ばかりのご香料を同封いたしました。ご霊前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
ご主人様のご冥福を、心よりお祈り申し上げますとともに、皆様方もお身体ご自愛下さいませ。
略儀ながら書中にて、お悔やみ申し上げます。」
合掌
メールのお悔やみ例文
メールでのお悔やみは略式です。
弔問や、手紙でのお悔やみが正式ですから、シンプルに、簡潔でよいでしょう。
- 「突然の訃報に驚いております。
都合のため、どうしても参列できかねます。」 - 「メールで大変失礼かとは存じますが、心よりお悔やみ申し上げます。
くれぐれもお身体ご自愛下さい。」
葬式・通夜での立ち振る舞いマナー
式場への参列の際は、くれぐれも立ち振る舞いやマナーに注意しましょう。
服装は黒の略礼服が基本です。
また、会話やお悔やみを述べる際も声を落とすよう心がけましょう。
最近の葬儀は、葬儀社が案内するケースがほとんどなので、その指示に従うようにしましょう。
香典の相場
一般的に言われている香典の相場です。
- 両親 5-10万円
- 親戚 1−5万円
- 仕事関係・知人・友人 5千円-1万円
- ご近所・その他 3千円-1万円
香典では「1」「3」「5」「7」「10」などの奇数を包みます。
また、ご近所などでは、自治会で香典金額が決められていることもありますので、慣習を優先するのがいいでしょう。
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葬儀に出席できなかった場合に取れる対応
葬儀に出席できなかった場合は、後日の自宅への弔問や電話や手紙などでお悔やみを述べます。
- 弔問
いきなり自宅に出向くのは迷惑にもなります。まずは電話で弔問したい旨をお伝えしましょう。
弔問の際は、香典やお供えなどを持参しましょう。 - 電話
電話だけでお悔やみとするのは少し物足りません。まずは弔意を示した上で、弔問するのがよいのか、お供えを贈るのがよいのか、遺族の希望を尋ねてみましょう。 - 手紙
お悔やみの手紙は便箋に書きます。香典を同封するとよいでしょう。 - お供えを贈る
お花やお線香などを贈る場合、中に手紙を納めることもできます。
まとめ
いかがでしたか?
お悔やみには一定のルールやマナーがありますが、まずは遺族がどのような状況なのかを思いやりましょう。
大切なのはマニュアル通りのお悔やみより、遺族への配慮ではないでしょうか。
監修者コメント
監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子
お悔みシーンでは、何と言ったら良いのか気になるところですが、故人に対して尊厳を持ち、遺族をいたわる気持ちを素直にあらわすのが一番です。
「忌み言葉に注意」と言われますが、それよりも励ましのつもりが、かえって相手を傷つけてしまうこともあるフレーズがありますので注意が必要です。
例えば、「大往生でしたね」は遺族が思うことであって、第三者が言う言葉ではありません。
「私の時はこうだった」「あなたよりもっと辛い人もいた」など、他人と比較するものではありません。「案外元気そうでよかった」と気軽に言ったつもりが、無神経と受け止められてしまうこともあるでしょう。
形式ばった言葉よりも、相手を思いやる気持ちを言葉にすることが大切です。
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