【図解アリ】家族葬の全まとめ!費用・人気の理由・メリット・デメリット

【家族葬】アイキャッチ

この記事では以下のような疑問に回答!

  • 家族葬ってどんな葬儀?
  • 家族葬と一般葬との違いは何?
  • 家族葬のメリット・デメリットはあるの?
  • 家族葬は費用が安く抑えられると聞くけど本当?

家族葬についての疑問や不安点をあげると、きりがないですよね。

家族葬とは、家族を中心に小規模(10~30名ほど)で行う葬儀のことです。

近年この「家族葬」を選択する人が急増しています。故人とゆっくりお別れがしたい、費用を削減したい、といったニーズが主な要因といえるでしょう。

しかし「家族葬」を選ぶにあたり、事前に注意していただきたい点も多々あります。 例えば、ケースによっては、家族葬の方が一般葬よりも負担金額が高くつくことがあります。また、あまりにも質素な葬儀にしてしまい後から後悔した、という声もよく聞かれます。

「もっと早く知っておけばよかった・・・」という想いを、大切な故人との最後のお別れの時に絶対したくはありませんよね。

この記事では、家族葬について基本的な流れや費用、事前に知っておくべき注意点について紹介しています。

また、実際家族葬をするときに困ることがないよう、家族葬を取り扱っている葬儀社の比較、当日の準備などについても細かく解説しています。

この記事を読んでいただけたら、家族葬の基本的な知識はしっかりおさえられ、デメリットも把握したうえで対策を事前に打つこともできるでしょう。

不安ゼロで納得した葬儀を迎え、故人との最後のお別れをベストなものにしましょう。

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この記事の目次

  1. 家族葬とは「家族を中心に小規模で」行う葬儀
  2. 家族葬のメリット3点
  3. 家族葬のデメリット6点
  4. 実際に家族葬をした人の声
  5. 家族葬の費用 ~一般葬より安いのは本当?~
  6. 家族葬のセットプランと料金
  7. 希望の「家族葬」をかなえる葬儀会社を探す3つのポイント
  8. 家族葬に関してよくある質問~喪主・遺族側~
  9. 家族葬当日に必要な持ち物
  10. 家族葬当日の「服装」
  11.  家族葬当日の「喪主挨拶」
  12. まとめ
  13. 監修者コメント

家族葬とは「家族を中心に小規模で」行う葬儀

家族葬の小さな祭壇と供花

家族葬とは、家族を中心に近親者やごく親しい関係にある人だけで行う葬儀のことです。

近年「小規模な葬儀」と話題になっており、希望する人は増えています。一番の増加理由は、「ゆっくりと周囲に気遣うことなく故人とのお別れができる」という特徴でしょう。

近年では、葬儀をする側・される側共に、葬儀は親しい人とこぢんまりと行いたいという声が増えています。そのため家族葬の人気が高まっているのでしょう。 

では、家族葬は具体的にどのような流れで行われるかを見ていきましょう。 

家族葬の流れ

家族葬の流れは、一般的には以下の通りです。

一般的な葬儀の流れのフローチャート

2日~3日間、ご搬送から火葬までを家族葬と捉えることが多いでしょう。

実は、厳密には「家族葬」と捉える範囲は決められていません。一般的にご搬送~火葬までとしているのは、葬儀社で用意されている「家族葬のセットプラン」が、ご搬送~火葬までをプラン内容としていることが多いからです。

では家族葬のそれぞれの項目について、簡単に紹介していきます。 

  • ご搬送(お迎え)・・・亡くなったとの知らせを受けてから、ご遺体のお迎えにいきます。
  • ご安置・・・搬送後、ご納棺式までの間、枕飾り等を施してご安置します。自宅か安置施設でご安置します。
  • ご納棺式・・・遺体を納棺する際に行う儀式のことです。納棺の儀と言われることもあります。
  • 通夜・・・本来は夜通し灯をけさず、故人と一緒に過ごす儀式です。しかし現在は葬儀の前夜に2時間程度で行われる「半通夜」が一般的です。
  • 葬儀・・・告別式…葬儀は、遺族や近親者が故人の冥福を祈る宗教的な儀式です。告別式は、故人と最後のお別れをする儀式です。本来は葬儀と告別式で役割は分かれています。しかし最近では一緒に行われることが多くなっています。
  • 出棺・・・火葬場へ向かうことです
  • 火葬場にて火葬・・・自治体の火葬場で、火葬をすることです。

これらの流れを見ると、「一般葬」と「家族葬」って何が違うの?と思われる方もいるでしょう。次章で「家族葬」と他の葬儀との違い見ていきましょう。 

「家族葬」と「一般葬」との違い

家族葬と一般葬の違いは大きく2点です。

  1. 「規模」
  2. 「香典や供物の辞退」 

上記の2点以外の、葬儀の基本的な流れは変わりません。喪主の挨拶や参列者がすべきことも基本的には変わりません。

家族葬一般葬
参列人数10名~30名80名~100名
葬儀の流れ同じ同じ
遺族の準備物同じ同じ
香典・供物・供花受け取り・辞退有り

詳しく説明いたします。

「規模」が小さいのが家族葬の特徴

一般葬の場合、参列者は家族、友人、近所の人、会社関係者まで広いです。大体80100名ほどが参列するでしょう。

それに対し家族葬の場合、親族やごく少ない親しい関係にある人だけでとり行われます。人数は約10名~30名ほどです。参列人数・規模が一つの違いです。

「香典・供物・参列を辞退する」ことが家族葬の特徴

もう一つ一般葬と異なる点で「ご遺族は参列者からの香典や供物を辞退する」というケースもあります。

香典とは、葬儀の参列者が遺族に対して渡すものです。故人への供養と葬儀の出費に対する助け合いの意味を込めて渡します。

一般葬の場合、参列者は香典を持参し、遺族は受け取ります。しかし家族葬の場合は、これらを辞退するケースもあります。辞退した場合は、遺族は返礼品などを用意する必要なく、喪家の負担は減ります。

※しかし、「家族葬の場合香典を受け取ってはいけない」という訳ではありません。参列者の中には香典を持ってきてくれる人もいるでしょう。遺族で絶対に受け取らない、という見解がなければ、受け取っても問題ありません。

 では次に、「家族葬」と「密葬」との違いについて見ていきましょう。 

「家族葬」と「密葬」との違い

家族葬と似た意味の言葉で、「密葬」というものがあります。

密葬とは、一般葬を行うことを前提として、親族や近親者だけで行う葬儀のことです。

主に、故人が著名人などの場合、大人数が参列する葬儀を行った後に、親族だけで密葬をする場合があります。

よって、家族葬は本葬自体を小規模で行うのに対し、密葬は「本葬」に加えて親族だけで葬儀を行うものです。

家族葬密葬
参列人数10名~30名~10名(親族のみ)
葬儀の回数1回:家族葬のみ2回:密葬+本葬(一般葬)
葬儀の流れ同じ同じ
香典・供物・供花辞退が一般的無し

では次に家族葬のメリットを見ていきましょう。近年家族葬が増えている理由は、これら3点のメリットが大きく影響しているでしょう。

家族葬のメリット3点

メリットを考える男性

家族葬のメリットは以下の3点です。

  • 故人とゆっくりお別れができる
  • 自由度が高く、希望の葬儀を実現しやすい
  • 費用はアレンジ次第で安く抑えることができる

一つずつ詳しく説明します。

故人とゆっくりお別れができる

落ち着いて、故人とゆっくりとお別れができることが一番大きなメリットでしょう。

家族葬は身内のみでとり行われるものなので、周囲に気を遣う必要はありません。故人のご冥福を心から祈る人達と共に悲しむことで、心を癒すことができます。

従来の葬儀では、準備や大勢の参列者への対応・気配りにより、故人の死を悲しむ間もなく過ぎてしまう、というケースをよく耳にします。その点、家族葬は気遣いが少なくて済むため、しっかり故人の死を受け止め、最後のお別れができるでしょう。

これまで家族葬は、故人が著名人などの場合によく行われてきました。著名人の場合、一般葬にすると参列者がかなり多くなってしまいます。最期は身内だけでゆっくりお別れをしたい、というご家族が多く、家族葬が選択されてきたのでしょう。

しかし近年では、家族葬は著名人だけでなく、“故人とゆっくりお別れがしたい”と思う全ての人に選ばれています。例えば、故人がご高齢の場などです。一般葬であれば故人の子供の会社関係者や故人の後輩など、葬儀に呼ぶことはできるでしょう。しかしご高齢になると、家族だけでゆっくり最期のお別れをしたい、と考える人が多くなるそうです。

自由度が高く希望の葬儀を実現しやすい

2つ目のメリットは、故人や家族が希望した葬儀を実現しやすいということです。

家族葬は顔をよく知った人しか参列しません。そのため世間体を気にすることなく、希望に沿った葬儀を実現しやすいでしょう。

例えば、

  • 祭壇を通常使われるような白木祭壇は用いず、お棺の周りに花を飾る生花祭壇にする
  • 通夜ぶるまいを省略して、葬儀後の会食にお金を使う
  • 事前にビデオをとっておき、それを当日に流す

などといったアレンジをされた人がいます。

しかし注意点として、アレンジをするには、事前に葬儀社との打ち合わせが必須となります。記憶に残る希望の葬儀をしたければ、余裕をもって葬儀社に相談し、準備をしましょう。

費用はアレンジ次第で安くなる

3つ目のメリットは、家族葬はアレンジ次第で、費用が安く抑えられる、ということです。

例えば、

  • 料理や返礼品を豪華にしすぎない
  • 祭壇をシンプルなものにする
  • 供花や供物を用意しない

など。

もしかしたら、味気ない葬儀になってしまう、と思われるかもしれません。しかし、もし生前に故人が質素な葬儀を望んでいたら、シンプルな家族葬にするのもありでしょう。いい葬儀とは、見た目の豪華さではなく、遺族が故人の死に向き合い、悔いのないようにお別れができることです。

このように、アレンジ次第では通常の葬儀よりも費用を抑えられることが、家族葬のメリットの一つでしょう。

メリットを押さえたところで、次はデメリットも見ていきましょう。「家族葬は費用が安そう!」というイメージだけで決めてしまうと、意外と想定とちがった…ということが起きがちです。 

家族葬のデメリット6点

デメリットを考える男性

家族葬のデメリット、注意点は以下の6点です。

  • 招かれない人から不満を言われることがある
  • 一般的な葬儀を望んでいた親族の反感を買ってしまうことがある
  • 後日自宅に訪れる弔問客が増える可能性がある
  • 香典がもらえず、負担金額がかさむ可能性がある
  • 参列の辞退をはっきり伝えないと、予想以上に会葬客が来てしまうことがある
  • 質素にしたことで、本当にこれでよかったのか…と思ってしまうことがある 

一つずつ見ていきましょう。

招かれない人から不満を言われることがある

デメリットの一つ目は、招かれない人から不満を言われることがあるということです。

家族葬は親族や親しい人のみで行われます。そのため、招かなかった人から「最後故人の顔が見たかったのに…」「最後のお別れができなくて残念だわ…」と言われてしまう可能性があります。

防ぐためには

生前の元気なうちに、葬儀に参列してほしい人を予め一緒に話し合っておくことが一番です。

生前にリストアップをしておけば、いざという時に誰に連絡したらいいかわからない…という事態を防ぐことができます。また、病気になって入院している時などは、なかなか死後のことを話し合いにくくなってしまうこともあります。そのため、なるべく元気なうちに葬儀の話し合いをすることをおすすめします。

一般的な葬儀を望んでいた親族の反感を買ってしまうことがある

「親族ともめることがある」というのも家族葬の注意点の一つです。

最近では家族葬が主流に近くなってきたものの、まだまだ一般葬を希望する人はいらっしゃいます。親族(特に故人の兄弟にあたる人など)には、事前に家族葬にする旨を伝えないとトラブルにつながることがあります。

防ぐためには

基本的なことですが、家族葬をするという事実をしっかりと親族に伝え、了承をとりましょう。できれば生前に、親族と話し合って葬儀の形を決めることが理想です。

間違っても、親族への相談・事前の連絡なしに、家族葬が当然、という態度で接することはないようにしましょう。

 参列辞退をはっきり伝えないと予想以上に参列者が来ることがある

デメリット・注意点の3つ目は、想定以上に参列者が来てしまう可能性があるということです。

訃報連絡・葬儀の案内連絡があいまいだと、知らない間に多くの人に伝わり、予想以上に参列者が来てしまうことがあります。希望の葬儀ができなくなることにも繋がりかねません。

防ぐためには

葬儀の日時・場所の連絡をするときに、「近親者とごく親しい家族葬にするため、内々にしてほしい」ということを必ずわかりやすく伝えましょう。 

ーー以下例文ーー

○○の長男の太郎でございます。

本日の15時に、父が亡くなりましたのでお知らせいたします。

通夜と葬儀なのですが、通夜は〇月〇日〇時~、葬儀・告別式は〇月〇日〇時~、ともに□駅近くの□ホールにて行います。

なお、今回は親しい人のみの「家族葬」をとり行います。○○様にはぜひ参列していただきたく、ご連絡いたしました。

恐れ入りますが、ほかの皆様には後日直接電話にお伝えしていきますので、内々でお願いいたします。

なお、内輪の葬儀ですので、香典・供物などは辞退させていただいておりますので、ご心配なさいませんようお願いいたします。

後日自宅に訪れる弔問客が増える可能性がある

デメリット・注意点の4つ目は、後日自宅に訪れる弔問客が多くなる可能性があるということです。こればかりは、故人の交友関係が広ければ、仕方のないことでしょう。

実際、葬儀後に弔問客の対応に追われて大変だった、という声はよく聞かれます。家族葬をするにあたり、後日自宅に訪れる弔問客が多くなるかも、という覚悟はしておきましょう。 

香典がもらえず、負担金額がかさむ可能性がある

デメリット・注意点の5つ目は、参列者からの香典がもらえず、負担金額がかさむ可能性がある、ということです。

家族葬は身内だけで行う葬儀であるのと同時に、基本的には香典を辞退するケースが多いです。結果、葬儀自体に必要な費用は安く抑えられても、香典がないのでかえって自身の負担金額は高くついてしまったということもあります。

家族葬だと香典を渡さないケースがある、ということは知識として持っておきましょう。後から知らなかった!とならないようにすることは大切です。

家族葬の全体的な流れや特徴を掴んでいただいたところで、実際に家族葬を経験した人の体験談を紹介します。一体どんな人が家族葬を選び、どんな時間を過ごされたのでしょうか。 

簡素にしすぎて後悔することがある

最後の注意点は、家族葬にした場合、あまりにも簡素にして後悔することがあるという点です。

葬儀は多くの費用がかかることから、その内容や+αのオプションを削りがちです。

しかし、「故人は本当にこのような葬儀を望んでいたっけ?」「最後ぐらいもう少し華やかにしてあえればよかった。」と後になって後悔される方もいるようです。

防ぐためには

家族葬をするにあたり、「こういう葬儀がしたい」という理想の葬儀像を事前に話し合っておきましょう。

例えば、以下のようなことです。

  • 料理やお棺はシンプルにする代わりに、祭壇はお花いっぱいにしよう
  • 祭壇はシンプルにする代わりに、思い出の写真を飾って記憶に残る時間にしよう

事前に話し合いをしておけば、家族葬にして質素すぎてしまったことによる後悔は避けられるでしょう。

実際に家族葬をした人の声

ここでは、実際に家族葬を経験した方の声を紹介します。

どういう動機で家族葬をしたのか、経験者の声を参考にしてみてください。

  • 故人が高齢のため、参列者が少ないAさん
  • ご自身の強い意志で家族葬を行ったBさん

事例①:故人が高齢で家族葬を選択した例

喪主:Aさん(60代女性)

故人:Aさんの母(享年89歳)

お婆さんのイラスト    
Aさん

この度、母の死去にあたり家族葬を行いました。父は89歳で亡くなったため、高齢であり、娘の私も定年を迎えています。母の兄弟も存命なのは1名の妹さんのみ、参列者も少なくなることが予想されたので、家族葬にしました。実際家族葬をしてみて、親戚と近所の方数名という少人数で、ゆっくり母とお別れすることができました。これまでの葬儀のイメージとは違い、気を遣うこともなく、参列者の対応に忙殺されることもなく、母にとっても私たちにとっても、よい時間を過ごせました。

事例②:ご自身の強い意志で家族葬を選択した例

喪主:Bさん(60代男性)

故人:Bさんの父(享年82歳)

   
Bさん

父の葬儀を家族葬で行いました。 父は生前、強い意志で家族葬を希望していました。残された私たちに迷惑をかけたくない、と費用も押さえられるプランを生前にしっかりと準備してくれていました。 父が生前に契約をしてくれていたことから、葬儀は非常にスムーズにとり行われました。私たちの負担は何もなく、本当に父に感謝しています。 家族葬とはいえ、父の生前の友人や、兄弟には連絡をして参列してもらいました。 少し質素な葬儀ではありましたが、父の愛がたっぷり詰まったとてもいい葬儀であったと思います。

    どんな人が家族葬を選択するのかイメージはわきましたでしょうか。

    事例を見たところで、次は費用について取り上げます。家族葬をするとなれば具体的にどれほどの費用が必要か、確認をしましょう。

    家族葬の費用 ~一般葬より安いのは本当?~

    お金のことを考える老人

    日本消費者協会が2017年に調査した結果によると、葬儀全体にかかる費用全体の全国平均は195万円と言われています。しかし家族葬の場合はそれより費用が抑えられるでしょう。

    家族葬と一般葬で具体的にどの費用がどれほど違うのか、2つのモデルケースで比較をしてみましょう。

    内容Life.「家族葬」の見積もり例(20名)Life.「一般葬」の見積もり例(80名)
    祭壇¥150,000¥300,000
    お棺¥60,000¥200,000
    遺影写真¥25,000¥25,000
    式場利用料金¥50,000¥50,000
    骨壺¥10,000¥10,000
    基本セット(ドライアイス、枕飾り、受付セット、焼香セット)¥250,000¥250,000
    案内の看板-¥30,000
    供花一対-¥30,000
    式場~火葬場のバス-¥50,000
    会葬礼状¥2,000(100円×20名分)¥8,000(100円×80名分)
    返礼品¥20,000(100円×20名分)¥80,000(100円×80名分)
    通夜料理¥40,000¥150,000
    告別式料理¥60,000(3000円×20名分)¥240,000(3000円×80名分)
    合計¥667,000¥1,423,000

     「家族葬」と「一般葬」で費用が異なる項目を以下で詳しく紹介します。

    ※あくまで例なので、アレンジ次第で費用は変わります。

    祭壇・お棺・供花

    家族葬の小さな祭壇と一般的なお棺

    葬儀のメインとなる部分であり、一番費用が上下する項目でしょう。

    祭壇やお棺は、一般葬だから高くないとダメ、家族葬だから安くてもいい、というものではありません。

    しかし、家族葬の場合は身内だけなので、祭壇やお棺はシンプルにされる方が多いです。

    よって結果的に一般葬の祭壇・お棺は家族葬のものよりも高くなりがちでしょう。 

    供花についても同様で、一般葬・家族葬だから必要不必要という話ではありません。ただ、般葬の場合は、供花や供物も飾られ華やかになることが多い印象はあります。

    案内の看板

    葬儀場までの案内看板です。看板は、家族葬であれば身内だけであるため設置する必要はないでしょう。一般葬の場合は、参列者のために設置する必要があります。

    式場から火葬場までのバス

    式場から火葬場までのバスも、参列者の人数が多いからこそ必要となります。

    家族葬であれば、霊柩車や自宅の車1台で足りるでしょう。

    会葬礼状・返礼品・料理

    家族葬の通夜振る舞い

    参列人数が増えれば増える分、費用は多くかかります。

    単価自体は葬儀をされる方次第にはなるので、葬儀の種類によって変化することはありません。

    ただ傾向としては、身内だけの家族葬は料理などをシンプルにすませることはよくあるでしょう。 

    以上、家族葬と一般葬で費用が異なる項目を紹介いたしました。費用の違いは何となく理解していただけたのではないでしょうか。

    必要な費用は家族葬の方が低くなりそうということはわかったかもしれません。しかし家族葬だから絶対に遺族の負担額が低くなるかと言われたら、一概にそうとは言えないのです。

    【注意】「香典」は家族葬の場合もらえないことが多い

    家族葬は一般葬と比べて負担金額がかさむ可能性があります。

    なぜならば、家族葬の場合は香典を辞退するのが一般的だからです。

    上に挙げた「家族葬」「一般葬」の例を用いて出した実質負担費用は、以下のようになります。 

    内容Life.「家族葬」の見積もり例(20名)Life.「一般葬」の見積もり例(80名)
    葬儀の見積もり合計¥667,000¥1423,000
    香典費用なし親戚 ¥600,000(30,000円×20)+その他¥600,000(10,000×60人)
    実質負担費用¥667,000223,000

     負担金額は、一般葬の方が少ないですね。

    家族葬の場合でも、香典費用を持ってくる参列者は中にはいらっしゃいます。しかし家族葬をされる方は、基本的には香典費用を当てにせず、葬儀費用をまかなうことを考えましょう

    ここまでで、家族葬の費用と負担金額について紹介しました。次は、実際にWebで家族葬の検索をしていると出てくる「家族葬のセットプラン」とその料金を紹介します。 

    家族葬のセットプランと料金

    家族葬でよくみられるセットプランとその基本料金を紹介します。

    よくあるセットプランの基本料金は以下の3パターンです。 

    • Aタイプのプラン:40万円~45万円
    • Bタイプのプラン:60万円~70万円
    • Cタイプのプラン:90万円~100万円 

    A・BC費用が異なることによって、家族葬プランに含まれる内容が変わってきます。

    以下の表に、

    〇・・・プランに含まれている

    △・・・プランに含まれることもあるが、含まれないこともある

    ×・・・プランに含まれていない

    で書かせていただきます。

    料金パターン搬送~火葬までの基本的な内容返礼品料理供物・供花など湯灌の儀※1宗教系(お布施など)
    Aタイプ:40万円~50万円××××
    Bタイプ:60万円~70万円×
    Cタイプ:100万円~150万円×

    ※1湯灌の儀とは、ご遺体の体や髪を洗い清め、化粧などをし、身支度を整えることです。 

    各料金のプランの特徴やプランの例を詳しく紹介していきます。

    A:40万円~45万円のプラン

    葬儀に最低限必要な項目が網羅されていると、40万円~45万円ほどでおさえられます。ただ、中には「式場代」などが含まれていない場合もあるので、基本料金に加え、+αで必要な費用には何があるか必ず確認する必要があります。

    (例)小さな家族葬

    料金:449,000円

    セット内容:搬送~火葬までの基本的な内容(供物×料理×返礼品×)

    「小さな家族葬」公式ページ

    B:60万円~70万円のプラン

    葬儀に最低限必要な項目に加え、「湯灌の儀」や生花などがついているプランにこの料金が多いでしょう。

    (例)家族葬70セットプラン(葬儀会館TEAR

    料金:630,000円(ティアの会価格)

    セット内容:搬送~火葬までの基本的な内容、湯灌(供物×料理×返礼品×)

    「葬儀会館TEAR」公式ページ

    C:100万円~150万円のプラン

    100万円をこえると、料理(通夜料理や告別式料理)がプランに含まれていることが多いです。しかし、宗教系の費用(僧侶へのお布施)などはプランには含まれていないので、さらに追加で必要となります。

    (例)家族葬20名スタンダードプラン(葬儀社アーバンフューネス)

    料金:745,300+式場使用料(最大100,000円ほど)

    セット内容:搬送~火葬までの基本的な内容、通夜料理、告別式料理、返礼品

    「葬儀会館TEAR」公式ページ

    以上、家族葬でよくみられるセットプランとその基本料金を紹介しました。

    コラム

    Q&A:できるだけ安い費用で葬儀をおさえたい。押さえたいポイントや手順はある?

    できるだけ安い費用で葬儀をしたい場合は、葬儀社に相談をして削れる費用がないか相談をすることです。また家族葬以外にも「直葬」や「一日葬」といった家族葬よりも小さいお葬式があります。そちらを検討してもよいでしょう。 

    直葬についてより詳しく知りたい方は【直葬を徹底解剖!火葬だけのお葬式の費用・流れ・注意点】

    一日葬についてより詳しく知りたい方は【一日葬とは?通夜や葬式に分けずに行う葬儀の形を紹介】をご覧ください。

    この章では家族葬のプランを見ていただきました。しかし希望の「家族葬」をかなえるためには、何を元にプランや葬儀社を判断したら良いか、悩む人も多いのではないでしょうか。

    次の章では葬儀会社を選ぶ3つのポイントを見ていきましょう。

    希望の「家族葬」をかなえる葬儀会社を探す3つのポイント

    葬儀社を決めるにあたり見るべき要点は、以下の3点です。

    • 料金体系がわかりやすい
    • 利用実績が多い
    • 担当者が誠実である

    料金体系がわかりやすい

    一つ目のポイントは「料金体系のわかりやすさ」です。

    葬儀をする中で一番不安に感じるのが「料金」でしょう。 

    東京都生活文化局の調査によると、葬儀をした人の約75%の人が何かしらの不満を感じています。その中でも「予想以上に料金が高くなった」「料金が不透明」「想像以上に派手な葬儀になってしまった」という、費用に関係する不満が多く見受けられます。 

    チェックするポイント

    • 基本プランに含まれる料金、基本プラン以外に必要な料金が明確
    • 全費用の総額を見積もりとして出してくれる
    • 葬儀以外(宗教関係や接待など)に必要な費用についても具体的に説明してくれる

    利用実績が多い

    二つ目のポイントは「利用実績」です。

    家族葬に慣れている葬儀社である、これまで多くの家族葬を挙げた実績がある、ということは選ぶ一つの基準となります。

    家族葬を得意とした葬儀社であれば、葬儀の全体像をしっかり把握しており、要望にも柔軟に対応してくれるでしょう。

    チェックするポイント

    • 葬儀社の利用実績
    • 利用者の口コミ

    担当者が誠実である

    三つ目のポイントは「葬儀社の担当者が誠実な態度で対応してくれるか」です。

    特に費用面の質問に対して、細かいところまで濁すことなく答えてくれる人でないと信頼できません。どんな質問に対しても、具体的な数字を出してくれたり、根拠をもとに話してくれたりする誠実な担当者がいる葬儀社を選びましょう。

    また、家族葬のメリットは、故人とゆっくり、その家族に合った葬儀ができる、ということです。費用だけを気にしすぎて、味気なく後で後悔してしまうような葬儀になることは避けたいですね。こちら側のアレンジやリクエストにも誠実に対応してくれる担当者がいる葬儀社を選びましょう

    チェックするポイント

    • 費用に関する質問には、具体的な金額で答えてくれる
    • 費用の見積もりには1円単位で応じてくれる
    • 葬儀のアレンジ・リクエストに柔軟に対応してくれる 

    チェックするポイントを抑えたところで、次の章では葬儀をするなら必ず見てほしい葬儀社・葬儀社紹介サイトをご紹介します。

    必ずチェックするべき葬儀社・葬儀社紹介サイト

    前章のポイントを踏まえ、信頼できる葬儀社2つを紹介します。 

    • イオンのお葬式
    • 葬儀会館ティア

    イオンのお葬式

    イオンのお葬式は、総合スーパーとして知らない人はいない「イオン株式会社」が運営しています。イオンのお葬式独自のプランを展開しており、全国4000以上の葬儀場を利用することができます。これまで数多くの人に使われており、HPにはイオンのお葬式をご利用いただいたお客様の声も掲載されているので、安心です。

    イオンのお葬式の家族葬プランは以下の通りです。

    イオンの家族葬460,000円30名程度搬送~火葬まで。料理・返礼品はつかない。搬送が他より手厚い、供物や生花などのサービスがある、ということが小さな家族葬との違い

    また、Web上だけでなく、電話で相談をすることもできます。気になる方はお問合せください。

    「イオンのお葬式」公式ページ

    葬儀会館ティア

    葬儀会館ティアは、1997年に設立された比較的新しい葬儀社です。しかし売上高は専門葬儀社の中でトップに位置するほどの信頼と実績を誇ります。

    ティアの家族葬プランは以下の通りです。

    家族葬70セットプラン会員630,000円(一般:1,157,900円)30名程度搬送~火葬まで。他プランにはない「湯灌の儀」が含まれている。料理や返礼品は含まれていない。

    対面での事前相談、自宅での出張相談なども行っているので、安心できます。

     「葬儀会館ティア」公式ページ

    以上、葬儀社の選び方と、見ておきたい葬儀社・葬儀社紹介サイトについて紹介いたしました。

    次は家族葬に関してよくある質問に、Q&A形式でお答えします。 

    家族葬に関してよくある質問~喪主・遺族側~

    以下4つの質問にお答えします。

    • Q. 家族葬を行う時、親戚をどこまで呼ぶべき?
    • Q. 家族葬を行う時、参列者・そうでない方へ連絡するタイミングはいつが適切?
    • Q. 家族葬を行う時、自分が勤める会社に対してするべき連絡や対応はある?
    • Q. 参列をお断りする方への対応はどうしたらいい? 

    Q:家族葬を行う時、親戚どこまで呼ぶべき?

    家族葬には、声をかける範囲に決まりはありません。しかし、故人の兄弟家族、故人の配偶者の兄弟家族には、連絡をするべきです。

    それ以外の方は、「呼んだ方がいいかな?」と迷った場合は、家族葬に呼ぶことをおすすめします。後になって、呼ばなかった人に対して後ろめたい気持ちになってしまうことは避けたいですね。

    Q:家族葬をとり行う時、訃報連絡はいつのタイミングで行う?

    家族葬に参列してもらう人には、危篤状態になった時点で連絡をとるべきです。

    しかし、家族葬に参列してもらわない人に対しては、葬儀が終わったタイミングで随時連絡をするようにしましょう。連絡の仕方は、電話やメールで伝えるもよいでしょう。加えて、年賀状のやりとりをしていた方には、喪中はがきを出し、訃報を伝えましょう。

    Q:家族葬をするとき、会社に対してするべき連絡や対応はある?

    会社へは、参列してもらわない場合でも連絡をしましょう。

    連絡する時の重要なポイントは、弔問や弔電・供花・香典・参列などについて、会社が対応を判断できるようにすることです。

    家族葬の場合は、基本的にこれらを辞退することが一般的なため、辞退する旨をしっかりと伝えましょう。

    Q:参列をお断りする方への対応はどうしたらいい?

    基本的に、家族葬に参列してもらわない方には、訃報連絡を葬儀後に行います。よってこのようなケースは起きづらいでしょう。

    しかし、会社へ連絡し参列を断る場合は、「家族葬」にする事実、家族葬になった背景などを説明すると丁寧でしょう。

    家族葬にまつわる細かな疑問を解消できましたでしょうか。次の章からは、実際に家族葬に参列される方に向けて、必要な持ち物や当日の服装などについてご紹介します。

    家族葬当日に必要な持ち物

    香典袋と数珠と供花

    家族葬当日に必要な持ち物は以下の通りです。

    持ち物
    全員必須バッグ・・・※黒色で光沢のないもの
    ハンカチ・・・※白か黒の無地
    数珠
    参列者に必要袱紗(ふくさ)・・・香典を持参する場合は、不祝儀用の袱紗に包んで持参します
    香典・・・家族葬の場合は辞退されるケースが多いですが、念のため持参するとよいでしょう

    喪主のみが必要な持ち物は特別ない

    喪主や遺族が上記以外に必要な持ち物は特段ありません。

    しかし持ち物以外で、喪主挨拶の準備や、粗供養品の準備などは必要となります。

    喪主を務めるときにすべき準備について詳しく知りたい方は、「喪主を務めるときにすることリスト~葬儀前から葬儀後の対応について~」の記事をご覧ください。

    参列者は「香典」「袱紗」は念のため持参した方がいい

    数珠と袱紗と花

    家族葬の場合、基本的には香典を辞退されるケースが多いです。

    しかし、参列者としては香典を念のため持参することをおすすめします。お渡しして、「辞退しております」「遠慮しております」と言われたら渡さなければいいのです。

    ※注意:香典は無理に渡すのはやめましょう。遺族側の意向として、香典返しなどをなるべく考えたくないから香典を辞退している、という場合もあるからです。

    では次は、家族葬当日の服装について見ていきましょう。

    家族葬当日の「服装」

    家族葬当日の服装について、

    • 男性の服装
    • 女性の服装
    • 子供の服装

    を故人との関係別で服装を紹介します。

    男性の服装

    男性の服装は以下の通りです。

    男性の喪服の種類

    故人との関係服装
    喪主・遺族(男性)
    • 礼服
    • 正喪服と呼ばれる羽織袴、又は通常の礼服(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)
    • スーツ・ネクタイ・靴・靴下その他小物類は全て光沢のない黒
    • ワイシャツは白無地を着用
    参列者(男性)
    • 礼服
    • 光沢のない黒のスーツ・ネクタイ・靴・靴下を着用。ワイシャツは白無地を着用。

    女性の服装

    女性の服装は以下の通りです。

    女性の喪服解説イラスト

    故人との関係服装
    喪主・遺族(女性)
    • 礼服
    • 和装の正式礼服、又は黒色の服装、膝丈のスカート(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)。
    • トップスの袖丈は長袖が好ましく、髪留め・ストッキングも黒を着用。(※黒タイツはNG)アクセサリーは一連の真珠。
    参列者(女)
    • 礼服
    • 黒色の服装、膝丈のスカート(ブラックスーツ・ブラックフォーマル)。
    • トップスの袖丈は長袖が好ましく、髪留め・ストッキングも黒を着用。(※黒タイツはNG)アクセサリーは一連の真珠。

     子供の服装

    子供の服装は以下の通りです。

    子ども(男女)の喪服のイラスト

    故人との関係服装
    遺族・参列者(子ども)
    • 黒系の服又は制服
    • 上記がなければ、ベージュやグレーといった派手でない服装。制服があれば制服。(※柄のある制服の場合も、学生服は正装なので問題ない)

     葬儀の服装についてより詳しく知りたい方は、「お通夜に参列するときの服装マナーまとめ」をご覧ください。

     また、特に女性の服装を知りたい方は「女性の喪服は何を着る?年代別ブラックフォーマルの選び方やマナーを紹介」をご覧ください。

    男性の服装を知りたい方は「【3分でわかる!】男性の喪服!男性が通夜、葬儀・告別式に参列するときの服装は?」をご覧ください。

     家族葬当日の持ち物や服装はバッチリでしょうか。最後に、家族葬当日に喪主の方がされる「挨拶」について軽く紹介します。

     家族葬当日の「喪主挨拶」

    葬儀社の役割と今流行りのプランについて

    家族葬でも、喪主の挨拶は欠かせません。ここでは喪主が挨拶をする2つの代表的場面を紹介します。

        1. 通夜終了の挨拶
        2. 告別式終了・出棺の挨拶

    通夜終了の挨拶

    通夜終了時の挨拶です。通夜終了時の挨拶には、以下の内容を盛り込むと良いでしょう。

    • 通夜に参列してくれた方へのお礼
    • 死去の報告と、生前お世話になったことへのお礼
    • 葬儀や告別式への案内

    告別式終了・出棺の挨拶

    告別式が終了、出棺の前の挨拶です。挨拶には以下の内容を盛り込むと良いでしょう。

    • 会葬のお礼
    • 死去の報告と、生前お世話になったことへのお礼
    • 式終了のご報告 

    また、喪主の挨拶についてより詳しく知りたい方は、「喪主の挨拶は?通夜・葬儀・告別式で喪主が話す文例を紹介」の記事をご覧ください。

    まとめ

    最後に、この記事の要点をまとめます。

    家族葬とは?

    家族葬とは家族を中心に近親者やごく親しい関係にある人だけで行う葬儀のこと

    ~一般葬との違い~

    1. 「規模」
    2. 「香典や供物の辞退」

    ~密葬との違い~

    本葬をするか否か。(密葬は本葬がある前提でとり行われる

    家族葬の流れ

    一般的な葬儀の流れのフローチャート

    家族葬のメリット3点

    • 故人とゆっくりお別れができる
    • 自由度が高く、希望の葬儀を実現しやすい
    • 費用はアレンジ次第で安く抑えることができる

    家族葬のデメリット6点

    • 招かれない人から不満を言われることがある
    • 一般的な葬儀を望んでいた親族の反感を買ってしまうことがある
    • 後日自宅に訪れる弔問客が増える可能性がある
    • 香典がもらえず、負担金額がかさむ可能性がある
    • 参列の辞退をはっきり伝えないと、予想以上に会葬客が来てしまうことがある
    • 質素にしたことで、本当にこれでよかったのか…と思ってしまうことがある 

    家族葬の費用~一般葬との違い~

    内容Life.「家族葬」の見積もり例(20名)Life.「一般葬」の見積もり例(80名)
    祭壇¥150,000¥300,000
    お棺¥60,000¥200,000
    遺影写真¥25,000¥25,000
    式場利用料金¥50,000¥50,000
    骨壺¥10,000¥10,000
    基本セット(ドライアイス、枕飾り、受付セット、焼香セット)¥250,000¥250,000
    案内の看板-¥30,000
    供花一対-¥30,000
    式場~火葬場のバス-¥50,000
    会葬礼状¥2,000(100円×20名分)¥8,000(100円×80名分)
    返礼品¥20,000(100円×20名分)¥80,000(100円×80名分)
    通夜料理¥40,000¥150,000
    告別式料理¥60,000(3000円×20名分)¥240,000(3000円×80名分)
    合計¥667,000¥1,423,000

    【!注意!】家族葬「香典」がないため費用がかさむ可能性あり

    内容Life.「家族葬」の見積もり例(20名)Life.「一般葬」の見積もり例(80名)
    葬儀の見積もり合計¥667,000¥1423,000
    香典費用なし親戚 ¥600,000(30,000円×20)+その他¥600,000(10,000×60人)
    実質負担費用¥667,000223,000

    葬儀会社を探す3つのポイント

    • 料金体系がわかりやすい
    • 利用実績が多い
    • 担当者が誠実である

    家族葬当日に必要な持ち物

    持ち物
    全員必須バッグ・・・※黒色で光沢のないもの
    ハンカチ・・・※白か黒の無地
    数珠
    参列者に必要袱紗(ふくさ)・・・香典を持参する場合は、不祝儀用の袱紗に包んで持参します
    香典・・・家族葬の場合は辞退されるケースが多いですが、念のため持参するとよいでしょう

    いかがでしたでしょうか。家族葬について、その意味や一般葬との違いは理解していただけましたか。

    またいざ家族葬を行うとなった時、葬儀社の探し方など理解が深まりましたでしょうか。

    葬儀への不安ゼロで、しっかりとお別れができる家族葬になることを、願っております。


    監修者コメント

    監修者
    終活・葬送ソーシャルワーカー
    吉川美津子

    近頃は、有名人の訃報でも「近親者で済ませました」「家族葬で執り行いました」と、後日談として公になるケースが多くなっています。家族葬という言葉が使われはじめたのは20年ほど前から。某葬儀社が家族葬という言葉を使うようになり、「アットホームなイメージ」「あたたかい感じがする」と、他の葬儀社もこぞって使うようになりました。感覚的ではありますが、現在では8割以上の方が「家族葬にしたい」と希望しているような気がします。

    家族葬といっても規模や手順など定義があるわけではありません。「家族葬」と称していても50名以上の弔問客が訪れたケースもあります。
    家族葬のお香典については、「辞退します」と明確に表明していない限りは、基本的には受け取るものとして準備したほうが良いでしょう。

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    お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
    しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
    そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。

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