葬儀の基本的な流れを解説!初めての参列でも安心のマナー紹介付き
お葬式に参列する機会は、遺族であれ、参列者であれ、人生の中でそうあるものではありません。
どのように葬儀が流れていくのか、どれくらいの時間がかかるのか。
葬儀の流れに関するこのような疑問を解消!
- 「葬儀の一般的な流れって?」
- 「葬儀に参列することになった!時間はどのくらい考えておけば良い?」
- 「葬儀の流れって宗派によって違うのかな?」
お葬式全体のことを把握しているのといないのとでは、負担感も大きく異なります。
この記事では、お葬式の一般的な流れについて解説いたします。
一般的な葬式の流れ
通常葬儀は、1日目の「通夜」と2日目の「葬儀・告別式」と日をまたいで行われます。
それぞれの流れを順にご説明いたします。
通夜の一般的な流れ
ここでは、18時開式を前提に、通夜の流れを見ていきます。
通夜の進め方はその時の状況や地域性もあるため、あくまでも一例であることをご了承ください。
● 通夜の流れ
16:30 遺族親族到着
喪主が式場に到着したら葬儀社との打合せをします。
供花や供物の札名や順番。席順などを確認します。
17:00 お手伝い到着。受付開始
受付を開始します。お手伝いを手配した場合には喪主が挨拶に出向きましょう。
17:30 寺院到着
寺院は式場に到着すると控室に案内されます。喪主も挨拶に出向きましょう。
17:50 式場内着席
喪主や遺族親族は式場内に着席します。一般参列者の席が用意してある場合は、同時に案内します。
18:00 導師入場・開式
導師が入場し、通夜式が始まります。
18:10 喪主・親族焼香
喪主から順に親族が焼香をします。スタッフが案内してくれるでしょう。
18:20 一般会葬者焼香
親族の焼香が済むと、一般会葬者の焼香を行います。
焼香が済んだ後の対応は地域によって異なります。
通夜ぶるまいの席に案内する地域や、自席に戻す地域など、さまざまです。
18:40 お手伝い焼香
各現場でお手伝いをしてくれている人たちにも焼香してもらいます。
18:45 法話
読経後、僧侶に法話をいただきます。
18:50 導師退場・閉式
導師が退場し、通夜式が終わります。
19:00 通夜ぶるまい
親族やお手伝いの人たちも通夜ぶるまいの席に案内します。
21:00 散会
式場に宿泊する人以外は散会します。
葬儀・告別式の一般的な流れ
次に葬儀告別式を含む当日の流れを見てみましょう。
10時半開式・12時出棺とします。
こちらも、あくまでも一例であることをご了承ください。
● 葬儀告別式を含む当日の流れ
9:00 遺族親族到着
葬儀社と当日の流れの確認をします。
また、弔辞や弔電、喪主挨拶の打ち合わせなども行います。
9:30 お手伝い到着。受付開始
受付を開始します。
この日は葬儀後、出棺を見送って帰宅します。
地域の慣習や喪主の気持ちとして、事前に寸志や昼食を用意しておくこともあります。
10:00 寺院到着
喪主は控え室に挨拶に行きましょう。
10:20 式場内着席
喪主や遺族親族は式場内に着席します。一般参列者の席が用意してある場合は、同時に案内します。
10:30 導師入場・開式
導師が入場し、葬儀が始まります。
10:40 弔辞
故人と縁のあった人に弔辞をいただきます(省略しても構いません)。
10:45 喪主・親族焼香
喪主から順に親族が焼香をします。要領は通夜の時と同じです。
10:50 一般会葬者焼香
親族の焼香が済むと、一般会葬者の焼香を行います。
焼香後は自席に戻ります。
11:10 お手伝い焼香
各現場でお手伝いをしてくれている人たちにも焼香してもらいます。
11:15 導師退場
僧侶が退場し、葬儀式が終了します。
11:20 弔電奉読
弔電を数点読み上げます。
11:25 告別式の準備
親族や参列者がいったん席を外し、スタッフによる告別式の準備が整うのを待ちます。
11:30 告別式開式 お別れの儀
棺の中に花を納めます。
11:45 喪主挨拶
出棺に先立ち、参列者に挨拶します。
11:50 葬儀・告別式 閉式
11:55 乗棺
男性たちで棺を持ち、霊柩車まで運び乗せます。
12:00 出棺
喪主は霊柩車に同乗します。
その他の親族はマイクロバスや自家用車であとに続きます。
12:30 火葬場到着
12:35 お別れの儀
故人と最期のお別れです。
12:40 火葬執行・焼香
棺を火葬炉に納め、着火します。
炉の前で、僧侶に読経を頂き、焼香します。
12:50 待機
都心の火葬場は約45分。
地方や郊外の火葬場は約1時間半の時間を要するようです。
13:30 拾骨
2人一組で箸を持って遺骨を壷に移します。
13:55 式場に戻る
14:30 初七日法要
最近は、葬儀当日に初七日法要を行うケースが増えています。
僧侶の読経にあわせて、喪主、親族の順に焼香します。
14:50 精進落とし
会食の席を設けて、2日間参列いただいた人たちをねぎらいます。
15:50 散会
葬儀の所要時間は約1時間
一般的な葬儀の所要時間は、1時間前後です。
通夜の場合は45分から50分。
葬儀の場合は、寺院の読経のあとに告別式があるので、合計1時間前後でしょう。
通夜は参列者のために夕刻に執り行われる
通夜は通常午後6時や午後7時から執り行われます。
これは、仕事や学校を終えた人たちが参列しやすいためです。
本来通夜とは夜通し故人に寄り添うことを指しましたが、現代では、葬儀の前日に執り行われる弔問の場とされています。
葬儀の時間は火葬時間からの逆算で決まる
葬儀の時間は、火葬場の予約時間からの逆算で決まります。
たとえば11時開式12時出棺というケースもあれば、12時開式13時出棺ということもあるでしょう。
葬儀社によっては1時間30分にすることもある
葬儀・告別式を1時間で済ますというのは、実はかなりタイトです。
寺院の読経が約40分。
弔電や弔辞で約5分。
告別式の準備で5分。
この時点ですでに50分ですから、ここからひとりずつお花入れをして、喪主の挨拶をして、柩を車まで運んでという流れで続いていくと、とてもではありませんが、1時間では納まりません。
葬儀社によっては、家族が少しでも故人との別れをゆっくりしてほしいことから、初めから1時間30分で葬儀日程を組むこともあります。
宗派によって葬式の流れは違う?
仏教の各宗派によるお葬式の流れに、大きな違いはありません。
僧侶の読経と焼香、というのが一般的です。
これが神道になると、読経が”祝詞(のりと)”にかわり、焼香が参列者の”玉串奉奠(たまぐしほうてん)”にかわります。
キリスト教葬になると、牧師による聖書朗読と、参列者の献花です。
いずれにせよ、宗教者がいて、親族や参列者が弔意の表す、という組み合わせで、お葬式は進められます。
家族葬の流れ
家族葬の場合、一般的なお葬式の流れとそうは変わりません。
家族葬とは、あくまでも参列者の範囲や規模の問題です。
僧侶の読経と、親族の焼香が基本です。
所要時間について
家族葬の場合も、通夜は約45分。葬儀式は1時間あれば充分でしょう。
参列者によるお花入れなどないために、家族葬の方がスムーズに進められるでしょう。
【参列者】葬儀場での立ち振る舞いマナー
参列者は、通夜も葬儀も、それぞれ開式の15分前に到着すればよいでしょう。
葬儀スタッフの案内に従いましょう。
また、焼香の時は、遺族や親族に一礼し、故人にも一礼して、焼香しましょう。
焼香回数は、正式には宗派によって異なりますが、心を込めて1回焼香すればよいでしょう。
【遺族側】葬式での立ち振る舞いマナー
遺族は、開式1時間から2時間前には式場に入ります。
普段会うことのない親戚同士が集まりと、ついつい昔話や近況報告で盛り上がることがあります。
それ自体はもちろん悪いことではありません。
ただし、公営斎場など、複数の式場が1つの建物の中にある場合、他の式場の人たちに迷惑にならないように心がけましょう。
まとめ
ここにまとめたお葬式の流れは、首都圏での葬儀を参考にしています。
実際の流れは、地域や、その時の状況によってかなり異なります。
たとえば北関東から東北地方では、先に火葬をして、そのあとに葬儀式をします。
初七日法要を葬儀式の中に組み込むこともあります。
その地域のお葬式の流れは、地元の葬儀社にたずねるとよいでしょう。
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