喪章って何のこと?その意味や着け方、どこで手に入るかを解説

【喪章】アイキャッチ

葬儀の場面において、しばしば見られる道具の一つが「喪章(もしょう)」です。

葬儀のときには普段聞きなれない道具・言葉をよく使用することになりますが、「喪章」もまたそのうちのひとつだといえるでしょう。

今回は、この「喪章」の意味や着け方、そしてどこで手に入るかなどを解説していきます。

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喪章の意味と着用する目的

「喪章」は、通夜・葬式のときに用いることになるものです。

名前からもわかる通り、弔事においてのみ使われるものであるため、ほかのときには用いません。
黒と白、あるいは黒のみを基調としたデザインをしており、昔から広く使われてきました。

喪章は、「故人の死を悼むこと」を目的として着けるものです。
ただ現在は、「故人に思いをはせて弔意を示すために着けるもの」としての意味はそれほど強くなく、どちらかというと「通夜・葬式において、関係者であることあるいは遺族であることを周りの人に分かりやすく示すために着けるもの」という意味をもって着用されることが多いかと思われます。
このため、遺族や関係者以外の人間(主に参列者)が喪章を着けることはありません。

また、これらの立場にいる人であっても、喪章を着けずに通夜・葬式が行われることもあります。

喪章はリボン型と腕章型の2種類

喪章の種類は、大きく分けて2種類あります。

  1. リボン型
  2. 腕章型

ひとつずつ解説していきましょう。

リボン型

白いバラの喪章

これのデザインは比較的多岐に及んでいます。

  • 白いばらをモチーフとしたものであり、そこに繋がるかたちで黒と白の布が下げられている
  • 安全ピンから細長い黒い布が伸びている
  • 白と黒の布で円形の花を描き、その下部から白と黒の布が垂れ下がっている
  • 黒い布を中心として周りに白布を配して花を描き、その下部から布を垂れ下げる
  • 黒い布をねじり、リボンのようにして止める

それぞれ形は違いますが、どれも「リボン型」と呼ばれていて、胸元に着けることが多いという特徴があります(ただし腕に着けるケースも0ではありません)。

黒一色で作られることもありますが、通夜・葬式の色である「白」も合わせて用いられることもあるのが特徴です。なお、安全ピンでとめるケースが一般的です。

腕章型

腕章型はリボン型ほどデザイン豊かではなく、多くの場合黒一色の布で作られています(ここでは便宜上「布」としていますが、現在はポリエステル製のものが多く見られます)。
ただ、あまり多くはありませんが、家紋が入れられた腕章型の喪章もないわけではありません。この場合、家紋は白で描かれるのが基本です。

ある程度太さのあるもので、だいたい10センチ程度の幅で作られています。
安全ピンでとめることのできるものもありますが、現在ではマジックテープで止めることができるものも多く、喪服を痛めないようにという配慮がなされています。

通夜・葬式の場においては、女性と男性で使うアイテムに違いが見られることがありますが、喪章の場合は男女の別はありません。

喪章を着用するのは4親等までの遺族

喪主の胸についた喪章

喪章は故人に対する弔意を示すものではありますが、「通夜・葬式に参列する全ての人が着けるもの」という性質は持っていません。
その通夜・葬式(故人)と近しい人、あるいは通夜・葬式においてお手伝いをする人が着けるものです。

喪章を着けることができるのは、「故人から見て、4親等にあたる人」までしか着けることができません。
4親等というのは、「祖父母の兄弟(大叔父・大叔母)」「甥姪の子ども」「孫の孫(玄孫・やしゃご)」などです。これが原則です。

「喪章は4親等まで着けてよい」とされていますが、実際の通夜・葬式の現場において、4親等にあたる人までが喪章を着けるケースはほとんど見られないと考えてよいでしょう。
「甥姪の子ども」などはかなり縁が遠いものですし、場合によっては「通夜・葬式のときまでに顔を合わせたことは、1回程度しかない」ということもありえます。

また近年は家族葬も増えてきていますが、「家族葬であっても、3親等程度までしか呼ばない」といったケースも珍しくありません。
もちろん親戚との付き合いが密であり、また数多くの人が参列する通夜・葬式ではこの限りではありませんが、「4親等までは絶対に喪章を着けなければならない」というルールもありません。

ただ喪章の着用に関して明文化されているルールではありません。
そのため、「4親等よりももっと遠い関係であっても、血がつながっているならば喪章を着ける」としているケースもあれば、「故人と最後まで同居していた『家族』しかつけない」というケースもあります。

現在は喪主のみつけるところもある

喪章は、周りから見て「この人が遺族である、この人が関係者である」とわかりやすくするという役割を担っています。
弔問客や、また少し遠い親戚が、分からないことがあって問い合わせを行ったり、またお悔みの言葉を述べたりする対象を示すものでもあります。

このようなこともあってか、現在は喪主(施主)のみが喪章を着けるというやり方も出ています(なお、厳密にいえば「喪主」と「施主」は分けて伝えるべきですが、一体化しているケースが非常に多いのでここではイコールとしてお話します)。
「家族」であってもつけず、最終決定権のある喪主(施主)だけが着けるのです。

これはあくまで主観的な話であり決して全体化できる話ではありませんが、喪主(施主)のみが着ける場合は、胸元にリボン型のものを着けることが多いように思われます。
挨拶などを行う際に、喪章が目に入る……ということもあるでしょう。

受付の人がつける場合もある

喪章を着けるもう1つのケースは、「受付などを務める人が喪章を着ける」というものです。

喪家側として通夜・葬式を行ったことがない人の場合はイメージがしにくいかもしれませんが、通夜・葬式において受付を務めるのは「故人あるいは喪主の職場の同僚」「町内会の人」などであり、家族・親族や葬儀会社のスタッフは原則として受付の仕事をすることはありません。

しかし参列者にとっては、受付などで喪家の手伝いをする人は「喪家側の立場の人間」として映りますし、そのような振る舞いが求められます。受付の人は喪章を着けて、自分が喪家側の立場の人間であること・問い合わせの窓口になることなどを示す必要が出てくる場合もあります。

これも経験則にすぎませんが、受付などの人が喪章を着けるのは比較的大規模な葬儀のことが多いように思われます。
社葬などがその代表例だといえるでしょう。
逆に、案内が特に必要ではない小規模な葬儀の場合は喪章を着けずに行うケースが多いと思われます。

「遺族が着ける喪章と受付のスタッフなどが着ける喪章」は、別々のものが用意されることもあります。
これもあくまで経験上の話にすぎませんが、受付などのスタッフの場合は腕章型のものを着用しているケースが多く見られました。

なお、「葬儀の手伝いをする人間が着けるということならば、葬儀会社のスタッフも着けるのか?」と思う人もいるかもしれません。これはケースバイケースです。
ただ、葬儀会社のスタッフは喪章を着けていなくても、制服を着ているためわかりやすいとは思われます。

喪章は通夜などの葬儀で着用する

喪章は、通夜・葬儀の場面を通じて基本的にはずっと着用しっぱなしで構いません。
通夜・葬儀の場面で「喪主(遺族)にあいさつをする」という風習は残っていますし、目印となるものですのでずっとつけっぱなしで構いません。

ただ、受付の人ならば受付業務が終わってから、喪主(遺族)ならば火葬が終わってからならば外してしまっても構わないかと思われます。
受付の人ならば受付終了後は「仕事が終わった状態」になるでしょうし、火葬後に集うのはすべて「故人の家族親族」なので目印が必要なくなるからです。

ただ、着脱のタイミングは一概に「これが正解」といえるものでもありません。
そのため、気になるのであれば、葬儀会社のスタッフに「いつ外したらよいのか」を確認しておくと安心です。

喪章は必ず着用するという決まりはない

喪章は、「喪主(遺族)あるいは受付などの手伝いをする人を示すもの」です。しかしこれは「必ずつけなければならない」というものではありません。

着けるか着けないかは喪主(遺族)の判断やそのときに着用している服、また葬儀の規模によって異なります。

正式な喪服を着ている場合は着用しなくていい

現在、喪章は「喪主(遺族)であることを示すもの」という意味合いが強くなっています。

喪主(遺族)が参列者と同じような喪服に身を包んでいるときにだれが喪主(遺族)かわらかなくなってしまうため、見分けるために着けるのです。
このため、正式な喪服を着ていれば、喪章は必要ないとされています。

このときの「正式な喪服」というのは、「正喪服」と呼ばれるものです。
喪主・遺族・葬儀委員長のみが着用を許されるものであり、もっとも格式が高い装いです。参列者は正喪服をまとうことは許されていません。

男性の場合

和装ならば黒羽二重の染め抜き五つ紋付きの羽織、仙台平(せんだいひら)か博多平(はかたひら)の袴を着用します。
また、白足袋に、畳面で作られた草履を着用します。洋装の場合はモーニングコートに白無地のYシャツ、そして黒ネクタイを合わせます。

なお、モーニングコートはその名前からもわかるように、通夜には着用しない服装です。
また、モーニングコートのベストに白襟がついているのならば、それは外します。

女性の場合

黒無地の染め抜き五つ紋付の着物に黒帯を合わせ、白足袋と黒草履を合わせます。
洋装の場合は、黒のフォーマルドレスを合わせます。

なお、女性の「黒のフォーマルドレス」は準喪服と見分けがなかなかつきにくいのですが、準喪服に比べるとデザインに多様性がなく、スカートは長くジャケットも襟元がしっかりしまったものが選ばれる傾向が強いといえます。

足袋以外の小物は黒色で揃えます。
また、「殺生」をイメージさせる革小物などは使用しないようにと言われていますが、革バッグや革靴は許容範囲内。爬虫類系などの模様が入っているものは避けます。

「喪章をつければ、スーツでも喪服になる」という考え方は間違い

「一般的なスーツであっても、喪章を着ければ喪服として使うことができる」と考える人もいるかもしれません。しかしこれは誤りです。
喪章をつけてもリクルートスーツやビジネススーツは喪服にはなり得ません。

喪章を着ける立場となると、故人に近しい立場あるいは喪主やご遺族から頼まれてお手伝いする立場となるわけですから、このような失礼があってはいけません。
必ずそのときに求められる服装をしていくようにしてください。

なお、受付の服装は、男性ならばブラックスーツに白のYシャツを合わせて、黒のネクタイを締めます。

女性の場合は黒のワンピースやアンサンブルを着用します。
靴は黒色を選び、ストッキングや靴下は黒色のものを選びます。
光沢のない素材を選ぶのが基本であり、動物の皮を使った小物は使わないようにするのがマナーです。

アクセサリーは、真珠を使ったもの(黒真珠も白真珠もどちらでも可、ただしネックレスの場合は一連に限る)や結婚指輪、髪の毛をまとめるヘアアクセ(黒色のもの)以外は着けないようにします。

喪章の入手先と価格

喪章の入手先についても紹介していきます。

喪章は、日常生活のなかではあまり目にすることはありませんが、手に入れることは難しくはありません。

葬儀会社が用意してくれる

喪主用の喪章は現在、葬儀会社が用意してくれるケースが多いかと思われます。
受付用のものも、葬儀会社に言えば用意してくれることが多いといえます。

葬儀会社近くのコンビニや文具店で売られていることもあります。
通販などでも取り寄せることができます。
個人で用意しておく必要はありませんが、会社組織の場合などは社葬・従業員ならびに従業員のご家族の訃報を受けることを想定して、あらかじめ用意しておいてもよいでしょう。

黒いリボンと安全ピンで簡単に作ることができる

喪章を自分で購入することができない場合は、葬儀会社にお願いすれば100円程度で用意してくれます(レンタルの場合もあります)。

ただ、「会社組織なので自分たちで作って手元に置いておきたい」ということであれば、手作りをするのもよいでしょう。
安全ピンに黒いリボンをとりつけることで簡単に作ることができます。
素材はある程度しっかりしたものを選び、折れやヨレ、まくりあげに強いものを使うことをおすすめします。

喪章を着用するようになった歴史と背景

葬儀・通夜は、時代を経るに従い簡略化されたり多様化していったりする傾向にあります。
かつては7日目に行われた「初七日法要」や、忌明けに行われた「精進落とし」が現在では火葬したその日に行われるようになったことなどが、この「時代を経るに従い簡略化された例」だといえるでしょう。

しかしそのようにスレンダー化していく葬儀・通夜のしきたりのなかで、「喪章」は少し特別な意味を持ちます。
喪章は、実は昔は存在せず、時代が経つに従って出てきた風習なのです。

かつての日本では、「喪に服す色」は黒色ではなくて白色でした。
白装束をまとい、故人をお見送りしていたのです。
「白い喪服で夫の葬儀を執り行うことは、生涯その夫に貞操を誓い、再婚をしない」という意味でもあると言われており、現在も一部の葬儀で見られる風習です。

この「白装束」は、喪主(遺族)側と弔問客を分けるための基準ともなっていました。
しかしながら、明治以降は黒い服を喪服とするようになりました。

この明治時代あたりから始まった「黒い喪服に身を包むこと」は、令和の現代においてもずっと続く習慣となりました。
ただこの結果、喪主(遺族)と参列者の区別がつきにくくなったのは事実です。
そのため、喪主(遺族)であることを示すための目印が必要になり、喪章が生まれたとされています。

昔は見られなかった喪章という文化が、明治時代以降になってから誕生したのにはこういった歴史があるのです。

この記事のまとめ

喪章とは、喪主や遺族、あるいは葬儀・通夜を手伝う人(受付など)が着けることになるものです。

これは大きく「リボン型」と「腕章型」に分けられています。
喪章は4親等以内の家族・親族が着けるものですが、喪主だけが着ける場合もあります。
また家族葬の普及もあってか、一切喪章を着けないで行われる葬儀・通夜もあります。

葬儀・通夜を通して、喪章はずっと着けっぱなしにしておきます。
ただ、受付などの場合は仕事が終われば、喪主(遺族)の場合は火葬が終われば外すこともあるでしょう。
外すタイミングに関しては、葬儀会社のスタッフに確認すると安心です。

現在の喪章は「参列者が、喪主(遺族)あるいは受付のスタッフがだれであるかを見分けやすくするためのもの」という性質を持っています。
そのため、喪主(遺族)が正喪服を身に着けているのであれば、喪章を着ける必要はありません。

また、「喪章を着けていれば、普通のスーツでも喪服になる」と考えるのは誤りです。
むしろ、「喪章を着ける必要がある立場」は、「葬儀・通夜において責任があり、きちんとした服装・マナーを守るべき立場」の人です。
一般参列者以上に装いには気を付けるべきでしょう。

喪章はそれほど高いものではなく、100円程度で手に入れることもできるものです。
高くても1,500円程度でしょう。
葬儀会社(葬儀会場)の近くのコンビニや文具店などで売られていることもあるほか、通販などでも手に入れられます。

ただ、喪章のもっとも簡単な入手先として「その葬儀・通夜を行う葬儀会社」があるため、自分たちで用意する必要性はそれほど高くありません。
葬儀会社に言えば、レンタルで貸し出してくれることもあります。

葬儀・通夜は時代を経るに従い簡略化されていっています。
ただ喪章の場合は、「昔は存在せず、時代が経つことによって生まれたアイテム・文化」だという特徴があります。
明治時代以降喪主(遺族)も黒の喪服をまとうようになり見分けがつきにくくなったため、喪章によって区別をつける……という考え方ができたのです。

喪章は「なくても構わないもの」ですし、その葬儀、あるいは葬儀会社ごとによって考え方が異なるものです。
ただ、大規模な葬儀の場合は使われるケースが比較的多いように思われますので、社葬などの際は少し意識をするとよいでしょう。

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【コラム】スポーツの試合で喪章をつけることがある

喪章は基本的には、「故人と近しい人」あるいは「葬儀のお手伝いをする人」が身に着けるものです。
しかしそれ以外のケースもあります。

日本が大震災に見舞われたときあるいは同じ競技のプレイヤーが亡くなったときなどに、スポーツの場でそこに出席・参加するスポーツ選手が喪章を着けることがあります。
この喪章の形・着け方はさまざまで、黒い布をリボン型にひねって帽子などに着けることもあれば、腕章タイプのものを腕に着けることもあります。

2011年の3月に行われた、東日本大震災の復興支援のためのサッカーの慈善試合(収益金は日本赤十字社に寄付)では、選手が喪章を着けてプレイをしていました。
また、女子ゴルフでも、亡くなった選手を悼んで喪章を着けてプレイをしたプレイヤーがいました。
それ以外でも、野球などで同じ姿を見た人も多いのではないでしょうか。
また、日本ではありませんが、タイの国王が亡くなったときはその死を悼み、国民が喪章を着けて生活をしていたとも報道されています。

このような「故人を悼み、故人に思いをはせ、故人を考えてプレイ・生活する」ということを示すためのものとして、喪章が使われることもあります。
ここで使われる喪章は、現在の葬儀・通夜の場で使われる喪章とはまた意味が異なるものですが、亡き人を考え、その死を思うという意味では、一般的な喪章と同じ意味を持ちます。

このような喪章の使い方に対しては、「喪章を見るたびに辛くなる」「アピールのように見える」として、嫌う人もいるでしょう。
ただ喪章にしろそれ以外のものにしろ、「だれかを悼み、思いをはせて着けるもの・使うもの」に絶対的な「正解」は存在しません。

そこに込められた思いは尊いものですし、意味のあるものだといえます。
このようなかたちで使われる「喪章」があることを知っておくとよいでしょう。

監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

喪章は、読んで字のごとく喪に服していることを表す印です。かつて、遺族が白い服を着用していたときは、白い布を頭に被ることで服喪を表していたこともあります。日常の衣服であっても、被り物をすることで喪服としていた地域もあるようです。

明治以降、洋装が葬儀を含む公の儀礼の衣服として定着する中、喪服は黒というイメージが次第に一般に知られるようになってきました。そんな中、喪章が葬送文化のひとつとして定着するようになったのは、国葬において国民が自国の重鎮の死を悼み、服喪を表現するために喪章を付けることを推奨されるようになったからだと推測されています。

現代では、喪主や遺族は、胸に喪章をつけますが、これはどちらかというと、喪主や遺族、葬儀委員を見分けやすくするためのものという性質が強くなっています。