密葬の基本がわかる!特徴や家族葬との違いまで
ニュースなどでたまに聞く「密葬」という言葉の意味を、ご存知でしょうか?
漢字でなんとなくイメージはつくけれど…という人が多いと思います。
密葬についてこのような疑問を解消!
- 「密葬ってどういう葬儀?」
- 「直送や家族葬との違いはなに?」
- 「密葬はどのような人に向いている形式?」
この記事では、「密葬」という言葉の意味や、実際の葬儀の流れについて解説いたします。
最近増えている「家族葬」や「直葬」といったほかの葬儀との違いについても紹介しているので、もし葬儀の準備をしなければならない・・・といった人の参考になると幸いです。
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- お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
- お墓選びで注意するべきポイントを詳しく知りたい
など、数々の不安を抱えている方が多いのではないでしょうか。
お墓の購入に関しては、初めての方が多いため、不安や疑問を持つことは仕方のないことでしょう。
しかし、お墓購入後に後悔することだけは避けたいですよね。
そのためにも複数の霊園・墓地を訪問して実際に話を聞き、しっかりと情報収集することをオススメします。
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密葬とは
密葬とは、「他人に知らせず、密かに行われる葬儀」のことです。
本来は1ヶ月後あたりに行われる本葬に先立つ形で、事前に家族だけで執り行う葬儀のことを指しました。 しかし、最近では単に小規模葬儀のことを密葬と呼ぶ場面を多く見かけます。
本来は、密葬のあとに「本葬」をした
密葬とはむかしから使われる言葉で、本来は、日を改めて”本葬”をすることを前提とした葬儀でした。
密葬と本葬の関わりを分かっていただくために、まずは葬儀の役割をおさらいします。
葬儀は以下のために執り行います。
- 公衆衛生のため(遺体を速やかに火葬しなければならない)
- 故人のため(故人を宗教儀式であの世の送り出す)
- 家族のため(家族の悲しみをやわらげる
- 社会のため(死を知らせ、故人との別れの場を設ける)
さて、社会的影響力のある人(政治家や会社の経営者や有名人)の葬儀には大人数の参列が見込まれます。
訃報の告知だけでなく、葬儀式場の準備などにも時間を費やしてしまいます。
それと同時に、故人は速やかに火葬しなければなりませんし、宗教的にも死後の供養を執り行わなければなりません。
このような理由で、まず先に密葬をします。
密葬では、家族とごく親しい人たちが集まり、僧侶を招いて供養してもらい、そして火葬します。
つまり上に挙げた1、2、3を先に済ませるのです。
密葬と、直葬と、家族葬は混同されがち
葬儀のスタイルも多様化しており、「〇〇葬」というさまざまな呼び名が溢れています。
共通して見られるのはそれらすべてが縮小化や合理化に向かっているということです。
そのため、小規模葬儀がひとくくりで語られ、”密葬”と、”直葬”と、”家族葬”は混同されがちです。
厳密には次のように分けられます。
- 密葬
家族や親族やごく親しい人たちだけで執り行われる葬儀。後日”本葬”を行うことが前提。 - 直葬
通夜・葬儀というセレモニーを執り行わず、火葬だけする葬儀。 - 家族葬
社会的交友のあった人たちの参列を辞退して、家族や親族だけで執り行う葬儀。
密葬を行うメリット・デメリット
密葬にもメリットとデメリットがあります。
それぞれ解説いたします。
密葬のメリット
家族と親族だけで落ち着いて葬儀ができる
参列者があふれる葬儀は、喪主や家族にとって大きな負担です。
そのことが、家族葬が流行して支持されていった大きな要因でもあります。
まず密葬を執り行うことで、心を落ち着けて、故人と向き合い送り出すことができます。
寺院と一緒にしっかりと供養をしてもらえる
「親族に挨拶しなければならない」
「参列者の対応をしなければならない」
「葬儀社と段取りを確認しなければならない」
葬儀当日に喪主はさまざまなことをしなければなりません。
当然寺院の対応もし、ともに心を込めて供養しなければなりませんが、このような状況下では故人への供養はあとまわしになってしまいます。
密葬をすることで、まずは故人の供養に専念できます。
本葬の準備に時間をかけられる
密葬をすることで、後日行う本葬の準備に、しっかりと時間をかけられます。
本葬は通常、死後1か月や四十九にあわせて行います。
本葬のプランニング、見積もり、場所の選定なども余裕を持って行えます。
また、参列してほしい人たちにも訃報がきちんと行き渡るでしょう。
本葬のスタイルを”告別式”や”お別れ会”にもできる
すでに密葬で菩提寺を招いて供養をしているため、宗教的儀式は済んでいます。
本葬は必ずしも宗教スタイルを合わせる必要はありません。
さまざまな宗教観を持っている人たちが参列するわけですから、無宗教的なお別れ会も好まれています。
事実、会社経営者や有名人の本葬は、ホテルなどでお別れ会として行うケースが多いようです。
密葬のデメリット
- 葬儀を2度行なわなければならない
喪主や家族は、2つの葬儀のために日程を空けなければなりません。
そのため、社会的影響力が大きく、参列者が多数見込まれる場合でも密葬と本葬を分けずに大規模葬儀を選ぶ人もいます。 - 費用がかかる
葬儀を2度に分けて行うので、費用もその分かかります。
たとえ一度の葬儀を大規模葬儀にしたとしても、2度に分けて行うよりは安く済むことが多いようです。
密葬を行う場合の注意点
密葬を行う場合の注意点をまとめました。
- 親族や寺院に意図を理解してもらう
密葬と本葬を分ける意図を、予め親族や寺院に伝えておきましょう。
訃報を流さずに、密葬の時に参列者がいないことをよく思わない人もいるかもしれません。
また、本葬に寺院に来てもらう場合は、予め依頼をしておきましょう。 - 訃報が外に漏れないように注意を払う
通常、訃報は密葬を終えて、本葬の日程などが決まった段階ではじめて流します。
ですから、それまでは故人の死亡そのものも伏せておきます。
死亡を知ったことで、問い合わせや弔問が殺到する可能性もあります。
死亡の事実が外に漏れ出ないように注意しましょう。 - 一般会葬者にもこちらの意図を伝え、本葬に参列してもらう
万一死亡したことが外に知られ、弔問やその問い合わせがあった場合には、後日本葬を執り行う旨を相手に伝えましょう。
こちらの意向を丁寧に話せば、納得してくれるでしょう。
密葬と家族葬の違い
さて、ここまで記事を読んでいただくとお分かりかと思いますが、密葬と家族葬は異なります。
密葬は、後日本葬をすることを前提とした、身内だけの葬儀。
家族葬は、はじめから家族以外の参列を辞退する葬儀です。
ただ最近では、大規模葬儀の混乱をさけるための本葬ではなく、あえて、家族葬とお別れ会を意図的に分けて行うケースも増えているようです。
密葬での葬儀の流れ
密葬の流れは、一般的な葬儀の流れと大きく変わりません。
どこまでの人に参列してもらうかだけの問題だからです。
- ご逝去
息を引き取った病院や施設に、葬儀社に迎えに来てもらいます。 - ご安置
自宅、あるいは葬儀社や斎場の霊安施設に安置します。 - 通夜
僧侶の読経の中、喪主、親族の順に焼香して故人を供養します。 - 葬儀・告別式
葬儀では、僧侶が故人に引導を渡し、戒名を授けます。
家族は通夜と同じように、焼香で供養します。 - 火葬
火葬場で、遺体を火葬します。 - 初七日法要
最近では初七日法要を葬儀当日に行うのが一般的です。
斎場や寺院に戻って執り行います。
密葬の費用相場
密葬の費用相場は100-150万円
密葬そのものの費用相場は、家族葬の相場と同じくらいでしょう。
あくまで、親族だけで、導師を招いて、通夜葬儀を執り行うという点では、密葬と家族葬とは同じ形式です。
一般的な家族葬の相場で考えるならば、100~150万円前後といったところでしょう。
本葬やお別れ会にはかなりの費用が掛かる
ただし、そのあとに本葬やお別れ会を執り行うのであれば、ここに大きな費用をかけなければなりません。
葬儀式場を使うのか、ホテルで執り行うのか。
何名くらいの人たちに参列してもらうのか。
祭壇はどれくらいの大きさにするのか。
料理や返礼品のおもてなしはどんなものを選ぶのか。
本葬やお別れ会の費用には「相場がない」と言っても過言ではないでしょう。
まとめ
大勢の人が参列することで生じる混乱をさけるために、密葬と本葬を分けます。
「故人をゆっくりと偲びたい。」
「そして参列者にも余裕を持って参列してもらい故人を偲んでほしい。」
このように思われる方は、密葬と本葬を分ける葬儀スタイルを検討してもいいかもしれません。
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- お墓選びで複雑な手順を簡単に詳しく理解したい
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