弔電の文例
弔電では、わかりやすい文章、わかりやす言葉を心がけましょう。
弔電の文面は、遺族に宛てたものにします。
生前、故人と親しかった場合でも、基本的にはお父上様、御主人様のように敬称をつけて表現するようにしましょう。
一から作成するのが難しい場合は、文例を参考にするとよいでしょう。
文面は定型のものが用意されているので、それを利用するのも手です。
一般的な弔電の慣用句として用いられるのは、
- 哀悼の意を表します
- お悔やみ申し上げます
といった文句です。
仕事関係の場合には、故人の功績を称えるような内容を入れるとよいでしょう。
なお、故人としか面識がない場合などは、とくに遺族への配慮を入れる必要はありません。
- ご尊父(ご母堂様、ご主人様、ご令嬢様など)のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
- 悲しいお知らせに驚くばかりです。お別れに伺えず残念でなりません。ご生前のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈りいたします。
- 突然のご不幸に信じられぬ思いでございます。あなた様のご心中、いかばかりでしょうか。心からお悔やみ申し上げます。
- ご生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに、ご生前のご功績をしのび、謹んでお悔やみ申し上げます。
また、宗教によっても注意が必要です。
たとえば、冥福という言葉は仏教用語なので、仏式以外では使いません。
神式やキリスト教式では用いないようにしましょう。
こうした基本を押さえた上で、さらに故人とどのような関係であったかをさりげなく伝えるだけでも、気持ちのこもった弔電になります。
故人の名前を入れたり、○○さんなどと呼びかけたりすると、親しみも深まるでしょう。
仏式の弔電の例文
- ご逝去を悼み、深く哀悼の意を表します。
- ○○様のご永眠の報に接し、言葉もありません。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- 故人のご功績を称え、心より冥福をお祈り申し上げます。
神式の弔電の例文
- ○○様のご他界を心よりお悔やみ申し上げます。
神式の場合には、他界やご黄泉をなどといった言葉を使います。
キリスト教式の弔電の例文
- 神のもとに召され、安らかにお眠りくださいますよう。
安らかにお眠りくださいなど、キリスト教に適した言葉を使います。
弔電のマナー:弔電でのNG表現
弔電では忌み言葉に注意しましょう。
不幸を連想させる言葉や、生死についての直接的な表現を使ってはいけません。
弔電の送り方
弔電は、局番なしの115番や近くのNTTの支店・営業所、郵便局、インターネットから申し込むことができます。
受付時間は、店舗なら営業時間内、電話なら午前8時から午後10時までですが、インターネットなら24時間受付なので、店舗や電話が時間外のときも安心です。
メッセージは弔電用の文例から選ぶか、自分で作成します。
台紙は弔事用の無料のものもありますが、別料金で菊の花をあしらった刺繍電報や線香を添えた香華などのメモリアル電報などもあります。
NTTの弔電の申し込み方法
電話はNTT155番で、受付時間は8時~22時です。
19時までの受付は当日配達が可能です。
お悔やみ専用の台紙を選び、遅くとも告別式の数時間前までに到着するように手配します。
インターネットからの申し込みもできます。
ブリザーブドフラワーつきなど、台紙の種類もいろいろあります。
電報は、NTT以外にも、いろいろな企業が扱っていますので、インターネットなどで調べるとよいでしょう。
電話で弔電を打つ場合
- 電文を考えて相手の住所や名前といっしょにメモします。
- メモができたら局番なしの115に電話します。
- オペレーターが出たら自分の電話番号と名前を告げ、次に相手の住所と名前を告げます。
- 電文をゆっくりと読みます。
- 誰が打ったか名前を知らせたい場合は、電文の最後の段落に続けて名前を入れます。住所、会社名、役職などを入れる場合もあります。
- 終わったら、オペレーターが相手の住所、名前、電文を繰り返すので確認します。
なお、電報電話局や郵便局から打つ場合には、電報発信用紙に記入します。
NTT「おくやみ電報」文例
利用の際は「お悔やみのxx番」といって申し込みます。
文例の文章は、一部言葉を入れ替えて利用可能です。
なお、文例中の○○には、固有名詞を当てはめて申し込みます。
7501
○○様のご逝去の報に接し、心からお悔やみ申しあげます。
7502
○○様のご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。
7503
○○様の悲報に接し、悲しみにたえません。心よりご冥福をお祈りいたします。
7521(ご尊父様)
ご尊父様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
7522(ご尊父様)
ご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
7531(ご母堂様)
ご母堂様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
7532(ご母堂様)
ご母堂様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
7541(ご子息様)
ご子息様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
7542(ご子息様)
ご子息様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
7551(ご令嬢様)
ご令嬢様のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげます。
7552(ご令嬢様)
ご令嬢様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
7609(弔問欠席)
○○様の悲しいお知らせに呆然としております。お別れにも伺えず、残念でなりません。心からご冥福をお祈りいたします。
7616(友人・先生)
幼なじみの友との別れの報に接し、悲しみでいっぱいです。たくさんの思い出をありがとう。どうぞ安らかにお眠りください。
7620(企業向け)
御社社長様のご訃報に接し、ご生前のご功績を偲び、心からご冥福をお祈りいたします。
弔電の宛名
弔電の宛名は、喪主の名前にするのが基本です。
喪主の名前がわからない場合は、故○○様ご遺族様として、自宅か斎場あてに送ります。
遅くとも葬儀の前日に届くように申し込みます。
弔電は告別式で読み上げられることもあるので、発信人の名前を通信文の最後に入れます。
弔電を送るタイミング
弔電は、どうしても葬儀に参列できないときは、すぐに送りましょう。
葬儀に間に合うように式の2時間くらい前までに先方に届くように手配するのが目安です。
お悔やみの言葉だけを取り急ぎ、送りましょう。
弔電の順番
遺族の判断によりますが、生前に故人と交流が深かった方を優先することが多いようです。
まとめ
いかがでしたか?電報の文例、マナー、送り方について、ご理解いただけましたでしょうか。
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