仏具の種類や使い方・意味を解説!先祖供養の必需品

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仏壇を買うときには、一緒に使用する仏具も揃えなければなりません。

でも、仏壇はすぐに決められても、仏具は種類がたくさんあって、どれを買えばいいか迷いますよね。
必要な仏具は何なのかを考えてリストアップするだけでも、時間がかかります。

この記事ではこのような疑問や不安を解消!

  • 「必要な仏具を簡単に揃えたい」
  • 「不要な仏具を買ってしまうことがないように、宗派ごとに必要な仏具を知りたい」
  • 「仏具ごとの使用法をちゃんと知っておきたい。手入れはどのようにすればいい?」

この記事では、初めて仏具を買う人のために、必要な仏具を簡単に揃えることができる表を用意しました。

各仏具の使用法や手入れ法、購入するお店を選ぶ方法も合わせてご紹介するので、
毎日、きちんと供養するためのお参り方法を身につけることができますよ。

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この記事の目次

  1. 仏具とは仏壇でお参りするときに使われる道具
  2. 仏具の買い方
  3. 仏壇でのお参り作法
  4. 仏具の手入れ方法
  5. 仏壇の購入・買い替えを検討している方はこちら!
  6. まとめ
  7. 監修者コメント

仏具とは仏壇でお参りするときに使われる道具

仏具とは、仏壇でお参りするときに使われる道具です。

本来、僧侶が使うための宗教用具でしたが、仏壇が普及するにしたがって、一般の人も仏具を持つようになりました。
仏具にはたくさんの種類がありますが、必ず購入すべきものは限られています。

あとは、宗派に合わせて必要なものを選ぶだけです。
仏具の種類と用途、宗派による要・不要をまとめた表を用意しましたので、参考にしてください。

仏具一覧

仏具の名称

宗派による要・不要
(全宗派で必要…◎)

用途

燭台
(しょくだい)

ロウソクを立てる台

香炉

中に灰を満たし、線香を立てる

線香立て


(省略することもある)

線香を数本立てておくための容器
購入せず線香の入った箱をそのまま使う家もある

火消し


(省略することもある)

ロウソクの上にかぶせて火を消す道具
購入せず、手であおいで火を消す家もある

花瓶(小)
(花立ともいう)

仏壇上や経机にお花を捧げるための小さな花瓶

花瓶(大)


(日用品で代用可能)

仏壇脇に大きな花束を飾るための大きな花瓶で、通常は一対
すでに家にある花瓶で代用できる

本尊

仏壇の本体ともいえる、各宗派が信仰している仏などの掛け軸や仏像
宗派によって本尊が違うので注意

【天台宗】阿弥陀如来または釈迦如来

【真言宗】大日如来

【浄土宗・浄土真宗】阿弥陀如来

【日蓮宗】曼荼羅

【臨済宗・曹洞宗】釈迦如来

本尊の左右に宗祖などの脇侍(わきじ)を飾ることもある

位牌


(一部例外あり)

故人の戒名、没年月日、俗名、享年が刻まれた札
浄土真宗では位牌を使わないこともある

過去帳

先祖代々の戒名などを記す手帳

法名軸
(ほうみょうじく)

浄土真宗

故人の戒名、没年月日、俗名、享年が刻まれた掛け軸
浄土真宗の一部では法名軸をもって位牌のかわりとする

仏飯器
(ぶっぱんき)


(日用品で代用可能)

ご飯をお供えするための食器
小さな茶碗で代用する家もある

茶陶器
(ちゃとうき)


(日用品で代用可能)

水やお茶をお供えするための、フタのついた湯呑
小さな湯呑で代用する家もある

高坏
(たかつき)


(日用品で代用可能)

お菓子などをお供えするための、足のついた台
小さめの皿で代用する家もある

供物皿


(日用品で代用可能)

お菓子や果物などをお供えするための白い皿
小さめの皿で代用する家もある

霊供膳
(りょうぐぜん)


(日用品で代用可能)

お盆やお彼岸、命日など特別な日に料理をお供えするためのお膳
お盆に小さめの皿を並べて代用する家もある

りん

お参りするとき、チーンと鳴らして先祖に合図をするための道具
りんを鳴らすためのりん棒、りんの下に敷く座布団とセットで売られる

木魚

曹洞宗、臨済宗、天台宗、真言宗、浄土宗など

読経の際に打ち鳴らしてリズムを取るための道具
「ポクポク」という音がする
木に魚の模様があしらわれている

木柾
(もくしょう)

日蓮宗

読経の際に打ち鳴らしてリズムを取るための道具
「カンカン」という鋭い音がする
円形または方形をした木の太鼓

経机


(一部例外あり)

仏具を置いておき、お参りするための机
上置仏壇など立ってお参りする仏壇では使わない
経机を省略する家もある

座布団


(一部例外あり)
(日用品で代用可能)

お参りするときに座るための座布団
上置仏壇など立ってお参りする仏壇では使わない
通常使っている座布団で代用する家もある

燭台、香炉、花瓶(花立)のセットなど、必要なもの、代用不可能なものをセットにしてお得に販売されていることが多いので、チェックしてみましょう。

セット仏具はデザインや大きさが揃っているので、バラバラで購入するよりも仏壇が美しく整います。 


さて、仏具を買うにしても、一体どんなお店で揃えれば効率がいいのでしょうか。
次章では仏具の買い方についてご紹介します。

仏具の買い方

 仏具を買えるお店には、次の3種類があります。

  • 仏壇・仏具店
  • ネット通販
  • ホームセンター

それぞれ、利用には利点と注意すべき点があるので、合わせて解説します。

仏壇・仏具店で揃える

仏具は、仏壇・仏具店で揃えることができます。

実際に商品を見て買うことができるので、買った後に「イメージが違う」「大きさが合わない」といった失敗がありません。
また、知識豊富な店員に色々な疑問点を尋ねることができます。 

注意すべき点は、通販ショップよりも検討できる商品が少ないことです。
リアルな店舗では、どうしても並べられる仏具に制限があります。

ユニークな仏具、小さな仏壇に合う仏具を探している人には、物足りなく感じられるかもしれません。

ネット通販で揃える

仏具は、ネット通販で揃えることができます。
お店に足を運ぶことなく、自宅で時間を気にせず購入できるので便利です。

ネット通販にはたくさんのお店があり、取り扱っている商品は膨大な数にのぼりますので、
時間をかけて探せば、必ず自分のイメージにぴったりな仏具を探し当てることができるでしょう。

ただ、仏壇に合うデザインや大きさなのかは、サイズや材質表記を見て、自分で判断しなければなりません。
そうでないと、買ってからどうしても仏壇となじまず、返品するケースもあるでしょう。 

ホームセンターで揃える

仏具を取り扱っているホームセンターがあります。
仏壇・仏具店よりも気軽に足を運べる人は多いでしょう。

ただ、店舗に並べることのできる仏具は限られています。仏壇・仏具店よりも種類は少なめです。
また、仏具に特化した知識を持つ店員がいるわけではないため、疑問があってもその場で解決するのは難しいかもしれません。 

サイズやデザインを揃えることを考えると、仏壇を買ったのと同じお店で仏具を揃えるのが一番スムーズです。
仏壇を先に買ってしまっている場合は、とくにサイズに注意しながら購入しましょう。

さて、仏具を買った後、肝心のお参りはどのように行えばよいのでしょうか。
次章では、仏壇でのお参り作法についてご案内します。

仏壇でのお参り作法

仏壇でお参りをするときの流れは、以下の通りです。 

  1. お供えをする
  2. 線香を上げる
  3. 合掌する

それぞれ説明します。

1.お供えをする

まずは水、花、供物をお供えします。

供物は、朝いちばんのご挨拶であれば仏飯器に温かいご飯を、日中であれば果物やお菓子、湯呑に緑茶をなど、
生きている人の一日のリズムに合わせた供物をお供えするのが一般的です。

花は毎日取り換えるのが理想ですが、不可能な場合は水だけでも入れ替えましょう。 

2.線香を上げる

ろうそくに火をつけ、線香を13本手に取って火をつけます。
線香の火は手であおいで消し、香炉にお供えします。

浄土真宗では、線香を2つ、または3つに折り、香炉に線香を寝かせてお供えするしきたりがあります。

ロウソクの火は、火消しを使うか、手であおいで消しましょう。
口で吹いて消すのはマナー違反です。

仏様に息を吹きかけるのは無礼とされているためです。

3.合掌する

りんを鳴らしてから合掌・礼拝し、故人の冥福と先祖への感謝、今日一日の健康などを祈ります。
読経を行う人は、木魚や木柾を利用しながら読経します。

仏壇に向かうときと、お参りが終わって仏壇から離れるときには、本尊へ一礼するようにしましょう。


毎日お参りをしていると、仏具がだんだん汚れてくることに気づくはずです。
次章では、仏具の手入れ方法をお伝えします。 

仏具の手入れ方法

仏具はとてもデリケートなので、できるだけそっと扱うのが正しい手入れ方法です。

3つのポイントをご案内します。

基本的には全て乾拭き

仏具は金属製品が多いため、水分は厳禁で、基本的には全て乾拭きです。

拭くための布も、ガーゼやタオルなど、柔らかい素材を選びます。
日々の手入れは、乾いた布でホコリを払う程度で十分です。 

節目にさび落としや香炉の掃除をする

お盆前、お彼岸前、命日の前など、節目となる時期は仏具をよりきれいにしておきましょう。
金属製の仏具にさびがついていたら、仏具専用のさび取り剤で落とします。

また、香炉の灰を金ザルでふるい、古い線香を取り除いてから灰を香炉に戻します。

燭台にろうそくがこびりついている場合は、ドライヤーの熱をあてると簡単に溶けます。
火傷に注意しましょう。

汚れがひどいときはクリーニングを活用する

さび取り剤を使ってもさびが取れない、何となく薄汚れている、傷がたくさんついてしまったなど、仏具全体の汚れが気になるときには、クリーニングを活用しましょう。

近くの仏壇・仏具店に問い合わせたり、インターネットで調べたりして、仏具のクリーニングを行ってくれるところを探します。

仏壇の気になる部分についても相談してみるといいでしょう。

以上のように、仏具は基本的にそっと扱い、独断で市販の洗剤などを使ったりせず、いざというときはプロに頼るのが正解です。

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まとめ

この記事では、仏具の種類や買い方、お参りの作法、手入れの仕方などについて解説しました。

必要なものを買い揃え、日々、正しい作法でお参りをする準備ができたことと思います。
毎日家族でお参りすれば、子どもにも正しい作法が身につき、大人になってからもその知識が役立ちますよ。

先祖を敬い、日々の健康に感謝する気持ちを育むためにも、お参りに最適な仏具を揃えましょう。 

ライフドットでは、そのほかにも仏具に関する記事を掲載しております。詳しく知りたい人は、下記の記事を参考にしてみてください。


監修者コメント

監修者
終活・葬送ソーシャルワーカー
吉川美津子

仏具で最低限必要なものは、、手を合わせるた対象となるご本尊と、三具足(みつぐそく)になります。

三具足とは、ロウソク立、花立、香炉のこと。ロウソク立と花立が対になると五具足と表現されます。(ちなみに、五セットとして販売されているのは、三具足に仏飯器と茶湯器の組み合わせが多いようです。)

三具足の次に何を足すかについては、仏壇の大きさや考え方によって違いますが、リンを選ぶ方が多いように思います。
リンは必ず必要な仏具ではありませんが、リンの音色には癒しの効果があると言われますから納得です。

仏壇は単なる置物でもなく家具でもありません。毎日お参りしたくなるような空間を心掛けたいものです。

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